雪の結晶のファンタジー世界を体感できるミュージアム。そこにあるのはチャペル、ガラスの馬車、シャンデリアとエレガンスで美しいモノばかり。全体的に流れる上品な雰囲気は、大人のデートにもぴったりです。
教会のような美術館
1991年にオープンした雪の美術館。雪をテーマにしたレアなミュージアムで、「国際染織美術館」「優佳良織(ゆうらかおり)工芸館」とともに、北海道伝統美術工芸村の敷地内にあります。
まるでチャペルのような外観は、ビザンチン様式というスタイルで造られています。晴れの日ももちろん素敵ですが、少し曇っていてもヨーロッパのような雰囲気が出ます。
雪がテーマのステキ空間
入るとそこにあるのは、シャンデリア、クリスタルガラスのツリー、雪の結晶模様・・・どこをとっても素敵なモノであふれています!そして、寒そうな音楽が流れています!
雪の結晶と同じ、六角形の螺旋階段を降りていきます。外から見ると小さい建物に見えますが、館内は地下に大きく広がっています。
階段を降りると氷の回廊が続いています。ガラスの向こうにあるのは実物の氷!青く光る氷と、真っ白な回廊のコントラストがさわやかな、ちょっとだけ寒い通路です。
美しい雪のミュージアム
回廊を抜けると、そこはクリスタルルーム。雪の結晶の写真が貼られたファンタジックな空間です。
雪の結晶は、よく見るとどれも違う形をしています。自然に発生する雪の結晶に、同じ形をしたものは1つもないそうです。
クリスタルルームを抜けるとスノークリスタルミュージアム。様々な資料を展示した博物館で、雪に関する映像コンテンツや、自然を映したシアターコーナーもあります。
ここでは、人工雪の実験に成功した中谷宇吉郎(なかやうきちろう)さんについての展示があります。『雪は天からの手紙』というのは、彼の残したコトバ。雪の結晶が上空の気温や水蒸気の量で形が変わることを証明しました。高い高い空の状況を伝えてくれるので、このようなコトバが生まれたのです。
そして、並べられた絵本たち。「はじめてふったゆき」や「てぶくろ」など、いずれも雪や冬にちなんだラインナップ。じっくり見てみると、なつかしの一冊が見つかるかもしれません。
青空と雪のステージ
館内の中央に広がるのは音楽堂。真っ白い壁と青い天井の神秘的な空間に、木製の椅子が並ぶコンサートホールです。
天井に描かれているのは『北の空』という油絵。室内ですが、まるで大空の下にいるような清々しい気持ちで、ちょっとだけドイツのヴィース教会に来たような気分です。
真っ白な雪が積もったステージには、白いグランドピアノ、ハープ、ガラスの馬車。どこまでもファンタジックでメルヘンチックな演出です。なお、ピアノはベーゼンドルファーという非常に高価なモノ。どんな音色を奏でるのか、聴いてみたいです・・・!
このステージには、どんな音楽が似合うかな?エンヤやケルティックウーマンはぴったりはまりそう!個人的にはCamelの”Snow goose”とか聴いてみたいです。
とは言いつつも、頭に流れてきたのは「お~~~いかけてぇ~~ゆ~~き~ぐ~に~」でした。
誰でもなれる雪の女王
「アナ雪」の美しい世界に触れて、雪の女王に憧れた方もいるのではないでしょうか。ここでは、そんな夢が叶います!
お姫様体験の部屋では、スノープリンセスなドレスを着ることができるのです!ドレス1着+台紙付写真で3,300円。男性用の王子様衣装もあるのでカップルでもいけます。
他にも上品なカフェレストラン「スノーナ」や、雪の結晶をあしらったアクセサリーやお菓子を販売しているミュージアムショップもあります。
そして、実はこちらの雪の美術館、ブライダルもやっております!本日も閉館後の17時から式があるので、ドレスアップした参列者がどんどん集まってきていました。久々の再開を喜ぶ参列者たち。とっても場違いな気がしてきたので、そそくさと螺旋階段を登って脱出しました。
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