海に浮かんでいるロケーションだけでも個性的なのに、あふれ出るゆるさやツッコミどころ満載の解説板など楽しさ満載の水族館!圧倒的な存在感を放つ「キナコ」もお見逃しなく。
休館日:年中無休
料金:1,300円
※パールラインめぐり遊覧船とセット券は2,500円
海中水族館への道のり
さりげなく全国の水族館めぐりをしているので、天草に来たらこのわくわく海中水族館シードーナツは外すことができないスポット。
熊本市内からは約1時間30分、熊本空港からだと約2時間ほどでアクセスできます。車が無い方は、熊本駅前から直通バスに乗車すれば1時間30分ほど。
天草五橋のうち、4号橋にあたる前島橋を渡った前島にあり、周辺には商業施設のリゾラテラスやパールセンターなどが並びます。
受付から水族館までは少し歩きます。海辺の遊歩道は晴れた日には気持ち良い散歩道。磯にはカニがいたり、ところどころ水槽が置いてあったりと見どころもあるので、歩いても苦になりません。
さあ、橋を渡ってシードーナツへ!
海の上に浮かぶ水族館
海中水族館シードーナツは、文字通り海に浮かんでいるレアなタイプの水族館。水深15mの穏やかな海に浮かぶ円形の船のようなカタチをしています。このスタイルの水族館は日本に2箇所しかないそう。おそらくもう一か所は静岡県の下田海中水族館ではないでしょうか。
館内に足を踏み入れると、普通の水族館とは違う独特の雰囲気が漂う。爽やかな潮風や、ところどころに置かれたベンチ、壁の質感や立体的な構造など、なんだか大型のフェリーに乗っているような気持ちです。
海中ものぞける展示室
地下、というより海中へ続く階段を降りると、そこは水槽が並ぶ水族館の風景。アジアゾーンやヨーロッパゾーンなど世界の各地域をテーマにした水槽が並んでおり、ひとまわりすると世界一周気分が味わえます。南米ゾーンでは、アロワナやレッドテールキャットなどのアマゾン系の大型淡水魚の姿も。
また、水槽の間には観察窓もあります。リアルな海の中を覗くことができる海中展望塔でもあるシードーナツ。覗いてみると、メジナやメバルなどの魚がたくさん泳いでる。何がいるかわからないリアルな海の中も、展示水槽とは違う楽しさがあります。
館内2階にある小さな部屋は、コンパクトな水槽が並ぶオーソドックスな水族館。ここには天草地方のサカナたちが並んでいます。
オリジナリティあふれる水槽
構造だけでなく、展示水槽もとってもユニーク。
ウツボはなぜか神社として祭られています。ご利益は「美肌効果」と「滋養強壮」とのこと。さりげなくウツボ料理屋の紹介もあるのですが、神を食すのでしょうか。
ポップにデザインされているのは、カラフルなサンゴ礁が並ぶ「100匹のニモ水槽ドリーもいるよ」。ここではニモとドリー両方とも一瞬でファインディングできます。ちなみにドリーことナンヨウハギの尾びれに毒針があるらしい。
ピラニア水槽は、真っ赤な手形や「WARNING」の看板が貼られています。まるでお化け屋敷のようなホラーな装飾です。手書きの案内板が意図的なのか偶々なのか半分水没しており、デンジャラスな雰囲気を引き立てる。
たまたまかもしれませんが、ローリングストーンズの”she’s a rainbow”のインストバージョンが流れており、カラフルな水槽とあいまってちょっぴりサイケな雰囲気も。
気になる生き物
シードーナツに渡って最初に目に入った生き物は、サカナでも貝でもイルカでもなく、まさかの犬!!
この犬はキナコというらしい。このあとよく登場するので、最初にチェックしておいた方が良いです。
砂と同化しそうなこちらの魚はイネゴチ。稲が伸びる頃に旬を迎えるためこんな名前が付けられています。よく見るとヒラメが添い寝しています。2匹とも青い目がキレイ。
「天草名物魚」と書かれているのはコショウダイ。シマ模様と黒いドットがポイントの魚です。日本各地の沿岸部に生息しているサカナですが、天草の名物なのでしょうか。
シードーナツ中央の生簀に飼育されているのはマダイ。餌付けされており、まるで公園の鯉のように、人を見つけると集まってきます。1カップ100円の餌をまくと、恐ろしいバトルがはじまります。
シードーナツの外側にあるイルカプールは、海の中を区切っただけの生簀タイプ。黄色い浮きで遊んで楽しそうに遊んでいます。
そんな姿を眺めていると、なんとこちらに投げてきました!
ユーモアあふれる手書き解説板
館内を歩いていると目につくのは手書きの解説文。ときに自虐的に、ときに毒舌混じりでユーモアたっぷりに書かれた文やイラストは、読めば読むほどシードーナツの魅力に引き込まれていきます。
「かわいすぎて絵がかけませんでした!」
例えばこのデンジャラスな生き物TOP3。
1位は毒のあるユウレイクラゲ。そこまではわかるのですが、2位はキナコ。まさかの犬です!
ちなみに3位はマダイ。「エサを投げるとデンジャラスな光景」とのこと。確かに、壮絶でした!
そんなローカルな雰囲気たっぷりの解説文ですが、極めつけはこの「落下・転落リスト」。
水槽やプールへの落下物を記しているのですが、帽子やメガネ、スマホなどオーソドックスな落とし物に混ざり『5さいくらいの女の子』(気がついたら水の中にいました)や、『5さいくらいの男の子』(ステップでおどっていたら落ちました。)などのラインナップも。
さらにはスタッフの落下話も。『ゲストの案内中に足をふみはずしイケスの中へ姿を消した。』や『「ヤッベ!!」と一言放ちそのまま落ちていった。』といったように、非常に淡々と書かれているのが面白い。
あ!キナコも落下経験ありでした!
水没や落下というのは水族館ではきっとよくあるトラブル。それを、わざわざこんなに楽しく紹介してくれるなんて、なんてサービス精神旺盛な水族館なのでしょうか。
パールラインめぐり
九州本土である熊本県の宇土半島からはじまり、天草の島々をつなぐ5つの橋・天草五橋。シードーナツは、そんな橋をめぐるクルーズ「パールラインめぐり」発着地でもあります。
詳しくはコチラの記事にて。
水族館を満喫したあとは、近くにあるいけす料理ふくずみでお昼ごはん!絶品のウニ丼食べちゃいました。
お腹も落ち着いたところで、次の目的地である御所浦島行の船が出る棚底港へ。海を渡って恐竜の島へ向います!
コメント
[…] リゾラテラスや海中水族館シードーナツからもすぐ近くで、観光と合わせやすいところにあります。駐車場も広めなのが嬉しい。土曜日の12:00というピークタイムだったためとても混雑していましたが、幸い1人だったのでカウンターにするっと入れました。 […]