宍道湖畔のトロピカルテーマパーク『松江フォーゲルパーク』（松江市）

宍道湖の北部に位置する松江フォーゲルパークは、カラフルな花と鳥に出会うことができるテーマパーク。個性豊かな鳥とふれあったり、ユニークなショーを見たりとたっぷり遊べるスポットです。屋内型の施設なので、雨が降っても大丈夫！

訪問日：2022/5/5(木)

花と鳥のテーマパーク

島根県松江市、宍道湖の北部にある松江フォーゲルパークは色とりどりの花が咲く大温室や、カラフルな鳥を飼育展示しているトロピカルなスポット。

花と鳥というテーマ、そしてカラフルな園内を引き立てるかのような地味な外観・・・富士花鳥園や掛川花鳥園が思い浮かんだ方もいるのではないでしょうか。

実は、いずれもかつては加茂グループという一つの会社が運営していたテーマパークなのです。2022年現在は、一畑電気鉄道と一畑電気鉄道の子会社である株式会社一畑パークが運営しています。（※かつて存在した「一畑パーク」という遊園地と同じ名前ですが、全くの別物だそうです）

園内はほとんどが屋内であるため天候の影響もあまり受けません。また、季節を問わず鮮やかな花を見ることができるので、年間を通して楽しめるテーマパークなのです。

入館者を出迎えるのは、カラフルな花で彩られた大きな空間。約8,000平方メートルという広大な温室には、ベゴニア・フクシアなど色鮮やかな花が咲き乱れています。

順路にそって進むと140mの「動く歩道」が現れます。スロープタイプのエスカレーターでぐんぐん登っていきます！この歩道の周りにはクジャクやキンケイなどの鳥たちが暮らすケージが並んでおり、ときおり響く鳴き声に驚かされることも。

動く歩道の先にあるのはくにびき展望台。松江城天守閣と同じ標高約53mの高さで、広大な宍道湖を一望できます。

よく晴れた日には、中国地方最高峰の大山(だいせん)も見ることができます。スマホでは上手く撮れませんでしたが、肉眼ではうっすらとそびえる姿を見ることができました。

「ウォーターフォールエイビアリー(水鳥温室)」ではハゲトキやペリカンが飼育されているのですが、全て放し飼い。気が付けばすぐ隣に鳥さんがいる、なんてことも・・・！ここでは餌やりも楽しめます。

続く「トロピカルエイビアリー(熱帯鳥温室)」では、熱帯植物とケージに入った鳥たちがお出迎え。ベニコンゴウインコやヨウムなどカラフルな鳥たちは写真映え抜群です。

「パラダイスホール(ふれあい温室)」はギニアエボシドリやオニオオハシが放し飼い。100円のエサを購入すると、手乗り餌やり体験も。

温室内には小型から大型まで様々なフクロウに会える「ふくろうハウス」や「Owl Street」もあります。モフモフな姿についつい見とれてしまいます。

園内で飼育されている鳥は約90種類。いずれも個性的な姿のものばかりなので、眺めているだけでも楽しい。ここではほんの一部をご紹介させていただきますね！

こちらの強そうな鳥はギンガオサイチョウ。大きなクチバシと、それに乗ったカブトがインパクトあります。こういう鳥を見ると、「恐竜の子孫＝鳥」というのもすんなりと受け入れられます。

中国に暮らすキジの仲間、ハッカン。赤・白・黒のカラーリングで、なんだか高貴な出で立ち。まるでオールバックのような黒いトサカも凄みがあります。脚には鋭いカギツメがあり、縄張り争いの際にこれで戦うそうです。

あざやかなクリハシオオハシ。黄色の発色とグリーンのアイシャドウが美しすぎます。オオハシの仲間では2番目に大きいそうです。

フクロウカフェなどでもおなじみのメンフクロウ。よく見ると、奥のドアノブにも止まっています・・・！ちなみにこのフクロウの鳴き声は、一般的なホーホーとは大きく異なっています。気になった方は検索してみてください！

松江フォーゲルパークでは、3タイプのショーを開催。それぞれ開催時間がずれていますので、お目当てがある方は、タイミングを狙って訪問するのがおすすめです。

■バードショー：13:30
■フクロウショー：11:00/15:00
■ペンギン散歩：10:30/14:00
※2022年7月時点での情報です。正確なスケジュールは公式サイトにてご確認ください。

私が今回見たバードショーは、屋外の芝生広場で開催されます。スタッフさんの軽快なトークのもと、アイガモやハリスホークが登場。鳥の紹介やちょっとしたフェイクもあったりして楽しめる内容です。

ラストは大きなワシノスリも登場！2人のスタッフさんの間、観客の頭上すれすれを飛び交うパフォーマンスに、歓声が上がります。

・・・なのですが、なかなか飛んでくれないことも。私の目の前にスタッフさんが来てくださったので「今飛んできたらベストな写真が撮れる！」と期待したのですが、一向に飛びません。もしかしたら私が警戒されているのかもしれません。

諦めたお兄さんが移動したところ、無事飛翔。やっぱり私のせいだったのかもしれません。

なお、芝生広場は園内の奥の方にあるため、入り口から10分ほどかかります。バードショー目当ての方は、早めの入館がおすすめです。

一畑電車の松江フォーゲルパーク駅から直結しているため、電車でアクセスしやすいスポットです。

車の場合はJR松江駅から約25分、出雲大社から約40分ほど。駐車場は2時間まで無料、以降は1時間ごとに200円となります。

開館時間	9:00～17:30 ※10～3月は17:00まで
休館日	年中無休
料金	1,500円
公式サイト	https://www.ichibata.co.jp/vogelpark/

※掲載の情報は2022年6月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。