埋没林にりゃんこ大王!見どころたっぷりな博物館『三瓶自然館サヒメル』(大田市)

島根県

三瓶山をはじめとした島根県の自然に関する展示が豊富なミュージアム。たくさんの剥製や埋没林展示、郷土の天文学者である堀田仁助に関する展示やプラネタリウムも見ごたえあります。さらに、ここでは「りゃんこ大王」も見ることができます・・・!

訪問日:2022/5/6(金)

三瓶山の自然ミュージアム

島根県の大田市と飯南町にまたがりそびえ立つ三瓶山(さんべさん)は、大山隠岐国立公園に含まれる活火山。周辺に広がる「三瓶山自然林」は国の天然記念物にも指定されています。

そんな三瓶山の豊かな自然をテーマにしたミュージアムが三瓶自然館サヒメル。館内では三瓶山周辺に暮らす生き物や火山活動など、様々な切り口の展示が並んでいます。

2階建ての本館に加えて、屋外通路でつながる新館は5階建て。さらにプラネタリウムを見ることができるビジュアルドームもあり、なかなかのボリュームのミュージアムです。

なお、印象的なカタカナの名前「サヒメル」ですが、三瓶山の古称である「佐比売山(さひめやま)」に由来しているそうです。

島根県の生き物

ずらりと並ぶのは三瓶山をはじめとした島根県の山野に生息する生き物の標本。ツキノワグマニホンジカなど、山林でおなじみの動物たちの剥製が並びます。

ミナミアカヒレタビラタカハヤなど、河川に暮らすサカナたちの生態展示も。水族館と呼ぶには小規模ですが、実際に動いている姿を見ることができるのはとてもおもしろいです。

こちらはクロゲンセイという昆虫。2009年に新種として登録されたのですが、なんとサヒメルの学芸員が発見したとのこと!

幼虫はエサキムカシハナバチに寄生して地中の巣に入り込み、花粉を食べて育ちます。成虫になると外へ出ますが、交尾と産卵だけでその期間はわずか。ほとんど地中に暮らすため、これまで発見されなかったそう。現在ではまだ島根県でしか見つかっていないとのことです。

迫力の三瓶埋没林

展示室に堂々とそびえる存在感抜群な古木。こちらは約4000年前のスギ。

火山の噴火や土砂の堆積などで森林がそのまま埋もれた状態を埋没林といいます。このスギは、サヒメル近くにある「三瓶小豆原埋没林」から発掘されたもの。

埋没林の実物展示に加えて、埋没林ができるまでや、発掘・研究の様子など、かなり詳細な展示があります。

埋没林発掘現場は現在、サヒメルから車で10分ほどの「さんべ縄文の森ミュージアム」に保存展示されています。非常に大規模な埋没林を見ることができるので、合わせて訪問するのがおすすめです。

太古の息吹を感じるジオフロント『さんべ縄文の森ミュージアム(三瓶小豆原埋没林公園)』(太田氏)
古代の森の化石である埋没林を発掘された状態で展示したミュージアム。4000年というはるか昔の森を感じることができるロマンあふれる展示に胸が高まります。巨大な地下空間が広がる様子は圧巻で、わざわざ訪れる価値のあるスポットです。

大規模なプラネタリウム

受付からすぐ近く、本館2階にあるのは大きなビジュアルドーム。ここでは1日数回、プラネタリウムや映像作品が上映されています。

今回私が見たのは「郷土の天文学者・堀田仁助の物語」。津和野藩出身の天文学者・堀田仁助のストーリーで、天体の動きをもとに、あの伊能忠敬も参考にしたという北海道方面の地図を作り上げた様子が描かれます。

新館の5階には、堀田仁助が作った天球儀の3D映像も!タッチパネルとなっているため、実際に指でまわしてみることができます。

サヒメルには天体観測施設も備えており、毎週土曜日には天体観察会も行っているそうです。市街地から離れたところにあるため、街の明かりの影響を受けずに煌びやかな星空を見ることができるそう。

りゃんこ大王とは・・・?

唐突に表れるアシカの剥製。こちらは、かつて竹島に生息していたニホンアシカ。体長2.88m、体重は750kgと推定されるかなり大型のアシカです。

人を恐れることなく網を食い破るため、漁師から恐れられていたそう。竹島がりゃんこ島と呼ばれていたことから、「リャンコ大王」という名で呼ばれていました。神出鬼没で捕えることもできず、ハンターを悩ませていましたが、最終的には猟銃により仕留められ、剥製にされました。

こんな巨大なアシカがいたこと、竹島で漁が行われていたこと、日本にアシカがいたことなど、現代から見るといろいろと驚きがあります。

実際のところ、1900年初頭には、竹島にてアシカ漁が行われていたそうです。捕獲されたアシカは、油をとったり、サーカスなどで利用されていました。そんなニホンアシカも、乱獲により数が激減。1975年に竹島で2頭の目撃例がありましたが、それ以降は見れなくなっております。近年でもアシカの目撃例はありますが、それがニホンアシカであると断定はされておらず、環境庁のレッドデータブックでは「絶滅」とされています。

アクセスと営業情報

JR大田市駅から路線バスがありますが本数はかなり少ないため、少々利用しにくい印象。車ならば大田市駅から約30分、出雲市駅から約70分ほど。

開館時間 9:30~17:00
休館日 火曜、年末年始
料金 600円 ※企画展によって変動あり
公式サイト https://www.nature-sanbe.jp/sahimel/

※掲載の情報は2022年5月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

サヒメルの前には、ご当地バーガー「三瓶バーガー」のお店があります。ついでに訪問してみてはいかがでしょうか?

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