竹ヶ島の小さな水族館『海洋自然博物館マリンジャム』(海陽町)

徳島県

橋でつながる離島・竹ヶ島にある海とふれあうためのマリンスポット。館内にある小さな水族館では、個性的な生き物が多数飼育されています。クマノミの面白い生態についても、楽しく知ることができます。

訪問日:2018/11/24(土) ※掲載内容および写真は訪問時のものです

マリンジャムとは?

徳島市内から車で約2時間、高知県との県境に位置する徳島県最南端の街・海陽町までやってきました。

小さな橋を渡りたどりついたのは竹ヶ島という島。ここには、海洋自然博物館マリンジャムという観光施設があります。

マリンジャムは、シーカヤックやスノーケル、SUPなどのアクティビティが体験可能なマリンレジャー施設。海中観光船ブルーマリンや、小さな水族館も併設されており、アクティブ派ではない方ものんびりと海を感じることができるスポットです。

館内にはシアタールームもあり、解説付きの海の生き物の映像がエンドレスで流れています。船の待ち時間を過ごすのにもぴったりです。

こちらの記事では、水族館に焦点を当ててご紹介しますね!

島の小さな水族館

こちらが水族館の入り口。ピンクの髪の毛が可愛らしいキャラクターは、シコロンちゃん。シコロサンゴの妖精で、妹のミドリィちゃんもいます。

館内を進むと、水槽がずらっと並んでいます。飼育されているのは、竹ヶ島の周辺に生息する海水魚がメイン。木枠にはめ込まれた水槽は、ナチュラルテイストでおしゃれな雰囲気。

一部には機器がむき出しの部分もあります。実験室もしくはバックヤード感もありますね。

謎多きシロボシテンジクザメ

おそらくこの水族館で最大の生き物が、こちらのシロボシテンジクザメ。体長は1m近くあります。

シロボシという名が縁起良いサメで、ジンベエザメと同じテンジクザメ目に属しています。

毎年春から初夏にかけて、ここ竹ヶ島の浅瀬に卵を産みにくるそう。卵も展示されていたのですが、何かの破片みたいな不思議な形。サメの卵って、もれなく不思議なデザインをしていますよね。

そんなシロボシテンジクザメですが、その生態にはまだ謎が多くわからないこともたくさんあるそう。6年間交尾をしていないのに卵を産んだというびっくり報告もあるそうです。

真実はいつも1つ・・・?

クマノミの不思議な生態

この水族館は、もともと「クマノミ館」という名前の施設でした。その名の通り、人気のクマノミがたくさん飼育されています。

生態についてもわかりやすい解説パネルがあるので、クマノミに詳しくなれること間違いなし!

クマノミは最も体が大きい個体がメスに、次に大きい個体がオスになり繁殖するという不思議な生態をしています。これは、集団の中で最も大きく強いものが繁殖していくため、その遺伝子を引き継いでいくことができるという戦略だそう。

体の最も大きいものがメスになるって、人間に例えると相当やばい絵面になりますね・・・。でも、サカナの中では他にも性転換する種類は多いです。人間の常識で考えてはいけませんね。ちなみに、最も大きいメスが死んでしまうと、それまでオスだったナンバー2が性転換してメスになります。これも人間だったらやばい。

クマノミの世界では「大きさ」こそが強さの証。無駄な争いをすることもなく、とても合理的な世界です。

それに比べると、人間の世界というのは体つきだけでなく財力や外観など様々な要素で競いあっていますね。ある種の平和主義とも呼べるクマノミを見習うべきとも思いますが、体が小さくても様々なチャンスが転がっている人間界、実は優しい世界なのかもしれません。

さて、船の時間が近づいてきました!続きは次回。

アクセスと営業情報

阿佐海岸鉄道阿佐東線の宍喰駅からバスで約7分のバス停《竹ヶ島》下車、そこから徒歩1分ほど。車の場合は徳島ICから約2時間ほど。

開館時間 9:00~16:00
休館日 火曜
料金 300円
公式サイト https://marine.kaiyo-kankou.jp/index.php/en/

※掲載の情報は2022年2月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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