所要時間65分!山奥へ突き進むアトラクション『奥祖谷観光周遊モノレール』(三好市)

徳島県

長さ4.6km、高低差590m、標高1,380m、最大傾斜40度、所要時間65分!どの数字も観光用としては世界トップクラスという、規格外のモノレールが徳島の山の中に存在しています!

※2022年2月現在、休業中との情報あり。最新情報はコチラにてご確認ください。

訪問日:2018/11/23(金) ※掲載内容および写真は訪問時のものです

桁外れなモノレール

二重かずら橋、野猿、かかしの里など、個性的な観光スポットが集まる奥祖谷エリア。そんな中でも一際インパクトがあるのが奥祖谷観光周遊モノレール

山の中をゆっくり進むアトラクションなのですが、ただのモノレールではありません!!その距離なんと約4.6km、乗車時間は驚きの65分!!!!

正確なデータが無いため定かではありませんが、観光モノレールの中では世界最長のとの呼び声もあります。

これは楽しみです!!

カブトムシのゴンドラ

森の中を走るモノレールの車体はかわいらしいカブトムシ。遊園地の子供向け遊具のようなポップなデザインです。

シートは前後に1つずつ並んでいます。定員は2名ですが、1名でももちろん乗車可能です。このシートには仕掛けがあるのですが、それは後ほど・・・!

なお、乗車してしまうと1時間ひたすら走り続けるので、トイレは事前に済ませておくのがベターです。

車内にはトランシーバーが設置されています。険しい山の中を走るモノレール、ときにはレールに小枝や落ち葉が挟まり止まってしまうことがあるそう。そんなときは、これを使って連絡を取るそうです。

山を登るモノレール

出発したモノレールは、森の中をゆっくりじっくり進んでいきます。

先発のカブトムシたちとすれ違うことも。お互い手を振ったりするのですが、至近距離なのでちょっと照れくさいです。

このまままったりと進んで行くのかと思いきや、かなりの急斜面へと差し掛かります。このモノレールのコースの高低差はなんと590m。これってほぼ東京の高尾山(599m)と同じ高さです!登っているときは、まるでジェットコースターの登りのようなドキドキ感。

最大傾斜は40度にもなるため、車体は大きく傾きます。背中から転げ落ちそうに・・・と思いきや、シートが傾斜に合わせて自動で傾きます!予想外のハイテク機能にびっくり!

孤独を感じる山の中

観光モノレールではありますが、途中に派手な見所があるわけではありません。人工的な物は、樹木名を記した立て札くらいで、あとはひたすら大自然が広がります。

しかし、木々の隙間を進んでいく感覚や、動物との遭遇を期待する感じはまさに「登山している気持ち」に近いです。

序盤では何台かすれ違ったゴンドラも、中盤に差し掛かる頃にはほとんど見かけなくなってきます。深い山の中では人の声も聴こえず、カタカタとモノレールの動く音だけが耳に入ってくるため、なんだか違う世界に来たような気持ち。

この不思議な感覚は他では味わうことができないのではないでしょうか。

山を下るモノレール

ついに最高地点に到達!その標高はまさかの1,380m!一気に視界も開けてくるので気分爽快です。全く歩いていないのに、まるで登山して山頂にたどり着いたような気持ちになってきました。

山頂を過ぎるとあとはひたすら下り坂。急傾斜を下るため車体はかなり前のめりになりますが、登りのときと同様に自動でシートが後ろ向きに倒れるので意外と快適。

これから登って行く後発のゴンドラに手を振っていると、ついにゴールが見えてきました。長い旅を終えた気分で、不思議な達成感があります。

乗ってみた感想

自然以外に見所があるわけではないので退屈してしまうかなと思ったのですが、コースの高低差が激しいので思った以上に楽しめました!他にはないオンリーワンな体験なので、もし近くに来ることがありましたらぜひ乗車をおすすめします!

とはいえ、65分という乗車時間はけっこう長く感じました。特に私のように一人で乗車する方は、大自然の中での孤独を存分に楽しむことができます。

カブトムシにつられて乗ったお子様の場合は早々に飽きてしまうかもしれませんので、親御さんの盛り上げ方が試されるかもしれません・・・。

あと、とにかく寒いです!!!!登山と違って全く動かないため、体が温まることはありません。山の寒さに体温をひたすら奪われ続けるため、カイロや厚手の服など、とにかく防寒具は必須です。

もし乗車して冷え切ってしまった場合は、すぐ近くに「いやしの温泉郷」があり日帰り入浴可能。温まってから帰るのも良さそうですね。

アクセスと営業情報

道の駅大歩危から約1時間、徳島駅から徳島自動車道経由で約2時間15分ほど。

(公共交通機関の場合はJR阿波池田駅、もしくはJR大歩危駅からバスに乗り、バス停《菅生》下車後徒歩15分ほど。と言いたいところですが、本数が少なくあまり現実的ではないような気もします。)

なお、私が訪問したときは乗車まで1時間待ちでした。ゴンドラの台数は少なく、なおかつ前述の通り所要時間は65分。回転は決して良くないため、高確率で長い待ち時間が発生します。

乗り場と同じ敷地にある温泉旅館「いやしの温泉郷」で日帰り温泉や食事ができます。もし待ち時間が長かったら、ここで時間をつぶしたり、天空の村・かかしの里奥祖谷二重かずら橋&野猿に行ってみるのもありです。

営業時間 4~9月:8:30~16:30
10~11月:8:30~15:30
定休日 水曜 ※12~3月は冬季休業
料金 2,000円
公式サイト https://www.awanavi.jp/spot/20739.html

 

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