未来の高速鉄道が目の前を通過!『リニア見学センター』(都留市)

山梨県

東京と大阪をわずか67分で走る予定のリニア中央新幹線。山梨県にあるリニア見学センターでは、体験コーナーやシアターを通してその仕組みを体感できます。走行実験が行われる日に訪問すると、実際に走るリニア車両を間近で見ることができます!

2021/10/31(日)

山梨県とリニア

山梨県都留市にあるリニア見学センターは、「わくわく山梨館」「どきどきリニア館」という2つの施設からなります。

1997年に開館した「わくわく山梨館」は観光情報コーナーがあり、山梨県の魅力を発信する施設。、山梨県のおみやげを販売するショップも入っており、信玄餅や名産のシャインマスカットの加工品などが並んでいます。

2014年に開館した「どきどきリニア館」はリニアの仕組みを学べるミュージアム。今回は、こちらの施設をメインにご紹介!

ちなみに、すぐ近くには2016年に道の駅つるがオープン。特産品やレストランなどもあるので、合わせての訪問もおすすめです!

迫力のリニア車両

どきどきリニア館に入館してすぐ目に入るのは、中央に鎮座するリニアモーターカー。流線型のボディがかっこ良く、めちゃくちゃスピードが出そうなオーラが全開です。

こちらは超伝導リニアの試験車両MLX01-2。この車両は2003年当時、世界最高速度・時速581kmを記録したそうです。

リニアは、車両に備えた超電導磁石と地上に設置したコイルとの間に生じる磁力の力で車体を浮かせて走ります。側面にも超電導磁石を備えており、この反発と吸引の力で推進力を得るそう。停電したら一貫の終わりでは・・・そう思ったのですが、停電時は車輪走行に切り替わり停車するようです。

この車両は、内部にも入ることができます!座席は意外とフツウな感じ。片側しかシートが無いのは何か理由があるのかなと思ったのですが、あくまで展示のために減らしているだけのようです。

ちなみに、リニアは自動運転システムを搭載しているため、運転士はいないそう。また、新幹線が1両45トンなのに比べて、リニアは1両25トンと軽量なのもポイントです。

超伝導を学ぶ体験コーナー

2階では様々な体験コーナーが用意されており、遊びながら超電導について学ぶことができます。こちらのハンドルを回すと電気が流れて磁力が発生!カラフルな針金が浮き上がります。

こちらのハンドルを回すと両サイドの透明ドラムが回転、同じく磁力が発生してリニアが浮かびます。がんばって回すとふわっと車両が浮き上がりますが、安定して浮かせるにはずっと回し続けないといけないためなかなか疲れます。

さらに、ミニリニア乗車体験も可能!磁力の力で浮き上がる車両に乗って10mほど進むことができます。乗車時は、一瞬水面に浮かぶボートのようなふんわりした感覚がありましたが、いざ進み出すと浮遊感は全くありませんでした。

子供向けアトラクションかと思いきや、ここに並んでいたのは大きいお友だちばかり・・・!やっぱり皆さんリニアの乗り心地は気になりますよね。

山梨県駅のジオラマ

3階に広がるのは、リニア開業後の山梨県を再現したリニアジオラマ。ライトとプロジェクションマッピングで昼と夜、そして春夏秋冬がにぎやかに演出されています。

ジオラマ内に随所に山梨県の名所が再現されています。大きなアトラクションが立ち並ぶ富士急ハイランドでは、レッド・タワーやシャイニング・フラワーが稼働中。

他にも、釈迦堂遺跡、昇仙峡、身延山など山梨県全域の観光スポットがミニチュアで再現。山梨の魅力がぎっしり詰まっており、山梨旅行をしたことがある方はとっても楽しめる内容です。また、毎時10/30/50分にはジオラマショーも開催しており、武田菱丸という山梨県のキャラクターが県内の様々な名所を冒険します。

色々な見どころがありますが、やっぱり気になるのは中央にそびえる「山梨県駅」。リニア中央新幹線の停車駅として甲府市に建設が予定されています。ジオラマとはいえ駅に停車するリニアを見ると、急に実感がわいてきました!

未来を考えるリニアシアター

3階のリニアシアターでは、毎時00/12/24/36/48分に「リニアが変える日本の未来」というプログラムを上映。

信玄棒道、甲州街道、中央本線、特急あずさと姿を変える山梨の交通。次世代のリニアが登場することで、人々の生活は大きく変化します。

東京大阪をわずか67分で繋ぐリニア中央新幹線は、2027年に東京ー名古屋間、2045年には東京ー大阪間が開業予定とされています。もうすぐそこまで来ているリニアのある生活、とってもわくわくする内容でした。

リニア走行試験

このリニア見学センター最大の目玉が、実際に走るリニアモーターカーを見ることができるということ。走行試験を行う線路が施設のすぐ隣を通っており、館内それぞれのフロアにつくられた展望ラウンジから通り抜ける様子を見学できます。

リニアが通り抜けるタイミングになると館内放送が流れるので、急いで展望ラウンジへ!ゴゴゴゴゴという音が近づいてくるとともに、真っ白なリニアが一瞬で駆け抜ける!!

私が訪問したときは時速399kmで走り抜けていくリニアの姿を見ることができました。

この走行試験ですが、1日に何度も行っております。体感ですが10分に1回くらいのペースというかなりの頻度で往復しているため、滞在中に何度も見ることができました。焦ることなく写真も動画も撮り放題でした・・・!

走行試験は毎日行っているわけではありません。見たい方は、公式ページのカレンダーを見て「(走行試験予定あり)」の日を狙って訪問するのがおすすめ!・・・なのですが、スケジュールは毎週金曜の夕方に翌週分が発表されるため、直近一週間しかわからないのでご注意。ちなみに私が見ていたときはほぼ毎日行われていました。

アクセスと営業情報

JR中央線の大月駅からバスで約15分のバス停《県立リニア見学センター》で下車。車の場合は中央自動車道の大月IC、もしくは都留ICからそれぞれ約15分。無料駐車場がありますが、少しだけ離れています。

開館時間 9:00~17:00
料金 420円
公式サイト https://www.linear-museum.pref.yamanashi.jp/

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