檜原村で最も人気の観光スポットが払沢(ほっさわ)の滝。自然の中の遊歩道を進んで向かう大きな滝は見応え抜群。夏はライトアップ、冬は氷瀑と季節に合わせて様々なイベントも開催されています。その実態はかなり大きな姿をしていますが、もしかして東京都で最大の滝だったりするのでしょうか・・・?
にぎやかな滝への道のり
払沢の滝へ向かうには、山の中の道を歩いていきます。入口にはcafe&utuwa YAMABICOというカフェがあり、ソフトクリームやコーヒー、柚子蜜や紫蘇などホームメイドシロップを使用したソーダ類などおしゃれなメニューを扱っています。
こちらのグリーンのかわいい建物は木工房森のささやき。ヒノキ板で作られたハガキや、フォトフレームなど、木工細工の雑貨が並んでいます。〒マークが吊るされており、まるで郵便局みたい。どうっやら、かつて郵便局であった建物を移築したため、その名残みたいです。
さらに話題の「山男のガチャ」も。気になる中身は檜原村の木材を加工して作られたおもちゃやマグネットが入っています。1回500円と少し高く感じますが、売上は森づくりに生かされるそう。協力金のつもりで回してみるのも良いですね。
渓谷沿いの道へ
木工房を過ぎると、一気に森の中へと入っていきます。北秋川の支流であるセト沢沿いに作られた渓谷沿いの道は、景色もキレイで気持ち良い道のり。
傾斜はほとんど無く、足元にはウッドチップや砂利が敷かれているため、とても歩きやすいです。
眼下に広がるのは忠助淵。きっと忠助さんという方にちなんだエピソードがあるものと思われますが、調べてもヒットせず。(ちらっと「忠助さんが落ちたため」といった記載も見つけましたが、詳細は不明です)
沢を渡るウッドデッキが見えてきたら、払沢の滝はもうすぐそこ!
迫力の払沢の滝
駐車場から15分ほどで、ついに払沢の滝に到着!落差は26mと大きな滝で、ザーザーと水しぶきをあげて流れ落ちる姿は迫力満点!
かつては水が流れ落ちる様子が僧侶の払子(ほっす)を垂らしたように見えるため払子の滝と呼ばれていました。(払子=毛束に柄がついた、ハタキのような仏具)
あざやかなグリーンに染まる滝壺も間近で見られます。かつてこの滝壺には大蛇が棲んでいたという伝説が残っているそう。
実は段瀑タイプの滝
水が一気に落下する「直瀑」かと思いきや、実は異なっています。
滝の上流部分をよく見ると、さらに上にも滝が続いている様子がちらりと見えます。実はこの払沢の滝、複数の段によって成り立つ「段瀑」と呼ばれるタイプの滝。
全部で4段になっており、見えているのは一番下の部分のみ。落差は26mと書きましたが、4段すべて合計すると、その落差は60mにも達しています。
もしかして東京都内で一番落差が大きい滝?そう思ったのですが、同じく檜原村にある中里沖の滝は7段の段瀑で合計落差は100mとのこと。さらに、伊豆諸島の御蔵島にある赤沢の滝は落差150mという情報も。この滝についてはあまり情報が出てこないため、常時存在している滝では無さそうな感じがします。
レアな氷瀑
季節に合わせて姿を変える払沢の滝。冬になると、滝全体が凍結する「氷瀑」という姿を見ることができます。
都内で氷瀑が見られるのは非常にレア!気になったので写真を調べてみていると「氷瀑クイズ」というイベントがあるのを見つけました。
これは、払沢の滝がもっとも凍結する日を予想するという、日付当てクイズ。正解者の中から抽選で檜原村の特産品などの賞品がもらえるそう。
クイズに参加するにはどうしたら良いのでしょうか?上記の檜原村観光協会のページにも、今年度についてはまだ記載が無いように見えます。
過去に参加した方のブログなどを見てみると、どうやら応募はハガキのみのよう。檜原村の観光協会やお店に置かれている専用ハガキや官製ハガキを使って応募するみたいです・・・!
アクセスと見学所要時間
JR武蔵五日市線の武蔵五日市駅からバスに乗り、約25分のバス停《払沢の滝入口》で下車。そこから徒歩15分ほど。
車の場合は圏央道のあきる野市ICから約30分。無料の駐車場がありますが、25台ほどのため繁忙期はすぐ満車になってしまうそうです。
見学所要時間は【40分】程度見ておくと、ちょうど良いくらいかなと思います。
山奥にあるイメージでしたが、村役場や学校などが並ぶ村の中心のほど近くにあります。周辺には飲食店や宿泊施設などもあり、にぎやかな印象でした。
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