まばゆい夜景とプラネタリウムと謎の”もーりす”『もいわ山ロープウェイ』(札幌市)

道央

市電、徒歩、ロープウェイ、ケーブルカーと乗り継いでたどりつく藻岩山(もいわやま)山頂。展望台からはキラキラと輝く札幌の夜景を見ることができます。山頂にはレストランやカフェ、そしてプラネタリウムも備えており、夜の観光スポットとしてもばっちりです。

2019/2/15(金)

市電に乗って藻岩山へ

札幌市内の夜景スポットとして人気の藻岩山。山頂へ向かうもいわ山ロープウェイの乗り場までは、すすきの駅や大通駅などから乗り換えできる路面電車・札幌市電に乗って向かうことができます。

料金は大人200円の定額制。

市内をループで走る市電には、外回りと内回りの2ルートあります。今回すすきのから乗車したのですが、ロープウェイ入口駅はちょうど真裏。どっちまわりに乗っても大差なさそうです。
※なお、車内にはロープウェイの割引券が設置されてます。他に割引券を持っていない方は入手しておくのがおすすめ。

最寄り駅はロープウェイ入口駅。そこからロープウェイ乗り場の山麓駅までは徒歩で10分弱。無料のシャトルバスもでています。

シャトルバスの出発は10分後だったので、「歩いたほうがはやいっ!」ってことで歩くことにしました。若干の斜面はありますが距離が短いので、健脚の方でしたら問題ない道のりです。

ロープウェイ&ケーブルカーで山頂へ

暗闇にそびえるロープウェイ乗り場に到着。

山頂に向かうには「ロープウェイ」で中腹駅まで向かい、そこから「もーりすカー」に乗り継ぎます。往復のセット券は1,800円です。

ロープウェイのゴンドラは照明が落とされており真っ暗。きっと夜景を見るために意図的に暗くしているのでしょう。既にキラキラな夜景が見えてきていますが、感動は山頂までとっておきたいので、あまり見ないようにしました。

約5分で中腹駅に到着。ここから山頂駅までは、ミニケーブルカーのもーりすカーに乗り換えます。中腹駅のショップも気になりますが、まずは山頂へ。人の流れに乗っかってもーりすカー乗り場へ。

緑色のキャビンは、ケーブルカーというよりロープウェイのゴンドラみたいな形をしています。ケーブルカーなのに車内が階段状になっていないのも独特です。

そして、このもーりすカーはレアな駆動方式である複式単線式。ケーブルカーといえば、ケーブルの両端に車両がつながり、上りと下りが同時進行する「交走式(つるべ式)」が一般的。この「複式単線式」はそれとは違い、上り下りが独立した巻き上げタイプなのです。

そしてそして、妙に気になる「もーりす」という名前は・・・・それはまた後で。わずか1分45秒で山頂へ到着です!

きらめく夜景が広がる山頂

ロープウェイ駅の階段を登って屋上の展望台へ。藻岩山山頂のシンボルとも呼べる三角の鐘は、人気の撮影スポット。

眼下に広がるのはまばゆい札幌の夜景!市内から約5km、標高531mから札幌の街並みを一望できます。

この夜景を見て、「妙にオレンジっぽいな」と思った方はとっても鋭い!

札幌の街灯の7割は、透過性が高く雪が降っていても見えやすいナトリウム灯。ナトリウム灯はオレンジ色の明かりのため、こうして夜景として見ると街全体にぬくもりを感じる景色となるのです。「北国の方が空気が澄んでいるのかな」と思っていたのですが、明かりそのものに違いがあるのでした。

なお、当たり前ですが山頂はかなりの寒さ。私は比較的寒さに強いのですが、さすがに山頂の冷たい風を受けると指先が凍りそうになるので手袋は必須です。

レトロなプラネタリウムも

山頂には展望台の他にレストランやカフェもあります。そんな中、私が気になったのはスターホール。11:30~20:30の毎時00/30に上映されているプラネタリウムで、料金は700円・所要時間は20分です。

こちらのスーパープラネタリウムは、ドームタイプのプラネタリウムとは違い、リクライニングチェアが数基おいてあるだけの小さなプラネタリウム。でも、そのおかげで映像をより近くで見ることができます。

ただいまのプログラムは「ANCIENT STARS」。右上に貼られた「人類必見」のキャッチコピーがとっても気になる。

冬の星空の解説からはじまり、どんどん時を遡り50万年前へ。現代とは違う星空のもと、夜の暗闇を動いているのは人類の祖先。彼らはやがて火を手に入れます・・・・。20分というショートタイムでしたが、ぐいっと引き込まれる内容でした。

もーりすってなに!?

さて、もーりすカーの名前にもなっているもーりすとは何か?まるで北海道開拓に功績を残した外国人のような名前ですが、もーりすの正体はコチラ!

藻岩山に暮らす、「も」という鳴き声のエゾリスでした!

中腹にあるもいもいのおみせでは、ぬいぐるみや靴下などのもーりすグッズがたくさん。大きなもーりすもいます。かわいさに媚び過ぎてないデザインは妙にクセになります。

隣にいるピンク色はもしかしてもーりすの彼女?調べてみたところ、ピンクは「もーりすママ」。もーりすのお母さんではなく奥さんということらしい。もーりす、まさかの既婚者でした!!

どうでも良いのですが、お父さんが黒でお母さんがピンクって、バーバパパと逆の色合いですね。



帰りも行きと同じように、もーりすカー、ロープウェイと乗り継ぎます。
ロープウェイ乗り場を出たところ、ちょうど駅までの無料シャトルバスが来ていたので乗り込みました。そのあとは市電ロープウェイ入口駅からすすきの駅まで帰ります。北海道初日の夕御飯は何にしよう・・・ジンギスカンだ!!!

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