世界中の動物が雪国に大集合!『円山動物園』(札幌市)

道央

原始林が広がる円山にある動物園。ひろーい園内には、定番の人気アニマルから北海道ならではの動物、爬虫類や両生類など様々な生き物が暮らしています。比較的アクセスが良いのもポイントです。

2019/2/18(月)

札幌市内の動物園

北海道の動物園といえば旭山動物園が全国的に有名!アクセスは決して良くないのですが、その入場者数は大都市の動物園に引けをとりません。そんな旭山動物園の影に隠れがちなのがこの円山動物園。国内でも10番目に開園という長い歴史を持つ動物園なのです。

札幌市内にあるためアクセスも良く、旅行の初日や最終日にも行きやすいです。

想像以上に広い園内

大きな旭山動物園に比べて、ついついこじんまりとした動物園のイメージをもたれがちです。しかし、円山動物園の敷地は224,780㎡とかなり広大!札幌ドームに換算するならば、4つ分に相当します。

広い敷地内には、「熱帯鳥類館」や「虫類・両生類館」、「熱帯雨林館」など屋内の展示室が点在しています。

この円山動物園には、世界各地より集められた様々な動物が飼育されています。こんな寒い場所で大丈夫なのかなと思ったのですが、アジアやアフリカなど暖かい地域の動物たちはぽかぽかの屋内にいるのでご安心を。他の地域の動物園に比べて、維持費がめっちゃかかりそうです。

 

北海道らしいエゾの動物

飼育されている動物の中には、北海道ならではのご当地アニマルもたくさん。

まずは2mにもなる巨大なオオワシ。黄色くて大きなくちばしがとても強そうな猛禽類です。縄張り意識があるのか、ケージの中で4隅にわかれています。

ぱっちりお目目と小刻みな動きが愛くるしいエゾモモンガたち。円山動物園周辺にも生息しているのですが、夜行性なので「たまたま見つかった!」なんてことは少なそうです。なお、この3匹の名前は、「ねぎ」「しょうゆ」「とんこつ」・・・・ラーメントリオでした。

水族館みたいな水槽で泳ぐアザラシ。 厚い脂肪に覆われているため、寒さなんて何のその。あまり馴染みないですが、北海道では野生のアザラシを観察できるのですよね

こちらはエゾユキウサギ。ぱっと見は、ふつうのウサギと変わらないように見えます。強いてあげるならば、身体が大きくて耳がちょっと小さいくらいでしょうか。でも、このウサギ、ちょっと特殊なポイントがあります。いったいどこかわかりますか?

正解はこちら・・・

脚ながっ!!!
雪の上でも速く走るため、足が長く進化したそうです。その速度は時速80kmと、日本の哺乳類で最速を誇ります。(実際に立ち上がっている姿は見れなかったので、案内板の写真を。)

ゆかいなおサルさん

どこの動物園でも見ていて楽しいのはサル。家族や仲間同士で絡み合うサルたちは、まるでヒューマンドラマを見ているような気持ちになります。

なぜか全滅しているチンパンジー。大人はみんなだらーんとしているなか、若いチンパンジーだけがひたすら動いています。

雪が積もったニホンザルの猿山。寒い地域に暮らすニホンザルにとって、多少雪が積もっていようとあまり気にならないのかもしれません。

そう思っていたのですが、よく見ると手すりに腰かけて避難していました!どう見ても雪を避けてます。

今回初めて知ったサルがこちらのドグェラヒヒ。サルなのに4足歩行、尖った顔立ち、そして鳴き声は「ワン」!まったくサルっぽくない不思議な生き物です。ちょっと車力の巨人に似てませんか?

ちょっとマニアックな爬虫類

園内の「は虫類・両生類館」にはユニークな生き物がたくさん。

舌をぺろぺろしながらのそのそ歩くミズオオトカゲ。「サルバトールモニター」という変わった別名もあります。モニターという生き物っぽくなくて不思議な響きが気になったので調べてみたところ、オオトカゲを英語で”Monitor lizard”というらしいです。なぜMonitorかというと、監視するような性質からなど、諸説あるみたい。

ぷっくりちいさいマダガスカルキンイロガエルは、まるでおもちゃみたい。いかにも毒がありそうな派手なカラーリングですが、無毒らしいです。

まるでウナギみたいなミツユビアンフューマはカエルやイモリと同じ両生類の仲間。よく見ると、短い足が生えてます。

アオジタトカゲと並び、ツチノコの正体ではないかといわれているマツカサトカゲ。小さな手足がついているのですが、まるで後からくっつけたみたい。

アクセスと営業情報

円山動物園への最寄り駅は円山公園駅。札幌駅・すすきの駅どちらからでも約10分ほどで向かうことができます。そこから徒歩なら15分ほど、バスだと8分で到着です。

徒歩で向かう場合は、雪に包まれた円山公園を歩いていきます。この円山公園は都会のすぐ近くでありながらも、原始林が広がっており、鳥や哺乳類など多数の生き物を観察できます。時間に余裕があって健脚の方は、徒歩で行ってみるのがおすすめ!私も動物園に向かう途中、何匹かのエゾリスを見つけました。

開園時間:9:30~16:30 ※11~2月は16:00まで
料金:800円

定番が一通りそろっている円山動物園。こう書くとスタンダードで普通な印象になりますが、実のところ定番をそろえるのってなかなか大変。しかも北海道という雪国でこれだけの種類を飼育しているのはすごい!さらっと見ても2時間以上、とても見ごたえのある動物園でした。

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