能登半島の西岸に広がる千里浜は車で走ることができるビーチ。なぎさドライブウェイとして、TV番組やSNSでも話題のスポット。波打ち際を突っ走る爽快感は、他では得ることができません!
レアな車で走れるビーチ
突然ですが砂浜を車で走ったことありますか?
なんとなく車のCMとかで見たことあるような方も多いかと思いますが、実は普通の砂浜を車で走ろうとすると、砂にタイヤがはまりスタックして動けなくなってしまいます。そもそも、ほとんどの砂浜は車両乗り入れ禁止となっているため、スタック以前に車で入ることは難しいです。
しかし、石川県にある千里浜なぎさドライブウェイは、車で砂浜を走ることが可能!ここは非常にきめ細やかな砂が覆っているため、埋まることなく走行できるのです。Wikipediaには、1955年頃に観光バスの運転手が最初に走ったとの記載がありますが、一番目のドライバーはなかなかドキドキしたんじゃないでしょうか。
今回は南側の今浜口からドライブスタート!入り口にはなぎさドライブウェイを示すモニュメントが建てられており、雰囲気あります。
砂浜を車で疾走
さあ、砂浜ドライブのはじまり!アスファルトとは全然違う感覚はとっても新鮮です。
日本中を旅していると未舗装の道を走ることは多々ありますが、ここは圧倒的な開放感がポイント。速度も普通の舗装路と同じ感覚で上げることができるので、爽快そのものです。
土曜日だったため車は多かったですが、ドライブウェイの距離が約8キロメートルと非常に長く、さらに道幅も広いため、あまり混雑した感じはありません。車線の無い道ですれ違うというのもなんか変な感じがします。
攻めすぎにはご注意
潮の具合にもよりますが、路肩部分は広いため任意の場所にて駐停車は余裕です。あちこちで自慢の愛車を海辺に停めての撮影会が繰り広げられています。
攻めて波打ち際まで進むと、「ドアを開けるとそこは海!」な感じも楽しめます。ただし、高確率で車が汚れるのでご覚悟を・・・!また、波打ち際や、あまり車が走っていない路肩はスタックの恐れがあるそうなので、油断しすぎないように。
夏季の1か月間は道路交通法を適用する公道となるそう。車線を区分、速度制限、駐車禁止といったルールが適用されるとのことです。
日本で唯一ではない?
この千里浜なぎさドライブウェイについて「日本で唯一砂浜を走れる」という記載を見かけますが、実は車で走れる砂浜というのはここだけではありません!
北海道の浜中町には「なぎさのドライブウェイ」がありここも同様に砂浜ドライブが可能なビーチとなっています。
また、茨城県の波崎海水浴場、千葉県の飯岡海水浴場なども砂浜を走れるようです。
というわけで、日本で唯一と書いてあったらそれは嘘・・・と言いたいところなのですが、実は表記の仕方によっては間違いでは無い可能性が残されています。このドライブウェイは前述の通り夏季に限り「道路交通法を適用する公道」となります。道路の定義は道路交通法、建築基準法などによって異なるため割愛させていただきますが、「日本で唯一砂浜を走れる公道」という記載ならば間違いではなさそうな予感。日本語って難しいです・・・!
意外とアクセス良好なスポット
金沢方面からは無料の自動車専用道路「のと里山海道」今浜IC。能登半島方面からは千里浜ICから。どちらも案内があるのでわかりやすいです。
のと里山海道と平行するように伸びているので、金沢方面から能登半島ドライブする際はいったん今浜ICで降りて砂浜ドライブを楽しみながら進み、千里浜ICでまたのと里山海道に乗るというルートもおすすめ。
距離的にもほとんどロスすることなく立ち寄れるお手軽スポットです。
また、基本的に夜間でも閉鎖されることはありません。能登半島ドライブの帰り道に立ち寄ると、サンセットビーチを走るというなんともロマンティックなドライブを楽しむことができます。
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