オリンピックの馬術競技が開催される場所であり、現在は誰でも自由に入ることができる公園でもあるスポット。運が良いと馬に会えることもあるそうです。
オリンピックのための施設
世田谷区にある馬事公苑(ばじこうえん)は、JRAこと日本中央競馬会が運営する公園。戦争によって開催が中止となってしまった東京1940オリンピックに向けた馬術選手育成のために開設されました。
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の馬術競技の開催に伴い、2017年1月より休苑していましたが、2023年11月3日にリニューアルオープン。とってもきれいな姿で復活しました。
広々とした開放的な公園。芝生の「はらっぱ広場」があり、ピクニックしている人たちも。子連れで来ている人ばかりで、周辺に暮らす人々の憩いの場といった雰囲気の場所です。
馬に関連する見どころ
広々としたメインアリーナ。東京2020オリンピック・パラリンピックの際に馬場として使用された場所で、それ以降も引き続き馬術競技のメイン会場であるそう。馬の姿はありませんでしたが、トラクターが駆け回っていました。
馬が走る周回走路に入れる箇所も。馬の気分で走ってみたいところですが、ここは横断のみとのこと。
園内には多数の放牧場もありますが、タイミングのせいか馬の姿は見ることができませんでした。
放牧場に設置された解説パネルはなかなか見ごたえあります。馬の食べ物、体温、鹿毛・栗毛・青鹿毛といった毛色など、馬の知識を深められる展示です。個人的に面白かったのが「馬の見分け方」。珠目と呼ばれる額にあるつむじは馬それぞれ違うので、そこで見分けることができるそうです。
豊かな自然が残る公園
園内には武蔵野自然林と呼ばれる、開園当時から残る原生林エリアがあります。木立がそびえる森の中にあるのがオリンピックテラス。ウッドデッキのリーフテラスと、地上のコモレビテラス、2つの高さで森を体感できます。
ウッドデッキにはメルヘンチックなツリーハウスも。階段で上ることができるようですが、残念ながらメンテナンス中でした。ちなみにこちらは、危険であったりしてやむなく伐採された園内の木を木材として利用して造っているそうです。
ユニークな見どころとしては、こちらの水飲み場。馬の頭のカタチをした面白いデザインとなっています。
きれいなメインオフィス
正門のすぐ傍に建つメインオフィス。事務所のような名前ですが、椅子が多数置かれており、トイレやキッズルームも完備。園内の休憩所的な役割も果たす施設です。
奥にはカフェスタンドも。コーヒーなどのドリンクに加えてチュロスやフライドチキン、名物の塩バターメロンパンなどがあります。
ホースギャラリーには、オリンピックや馬術、小説など、馬に関連する書籍がたっぷり。小学校の教科書でおなじみの「スーホの白い馬」もありました。遠野物語も置かれていたのは、オシラサマのようい馬に関わる話があるからでしょうか。
乗馬体験ができるホースシミュレーターもありますが、ゼッケンを付けた人たちが体験しているようでした。誰でもできるわけではなさそうな雰囲気です。
おしゃれな洋食レストラン
メインオフィスの2階にはレストランも入っています。大きなガラス窓で自然光がたっぷり取り入れられた開放的な店内、テーブルから天井までウッド調で統一されたおしゃれな空間です。
メニューはハンバーグ、カレー、パスタ、グラタンといった洋食ラインナップ。メインにご飯、汁物、サラダ、ドリンクのセットをつけると2,000円越えてしまうのでそれほど安くはありませんが、手の込んだ料理を楽しむことができます。
オーダーはLINEを使ったシステム。テーブルに置かれたカードにスマホを当ててNFCするか、QRコード読み取りで注文できます。
ということで「国産牛&国産豚ハンバーグステーキ」にしてみました!あつあつの鉄板で提供されるメニュー、ふんわりとしたハンバーグでとっても美味でした。ちなみにソースはガーリックトマト、和風おろしポン酢、ドミグラスバターの3種類から選べます。
なお、このレストランは土日祝日はそれなりに混雑します。今回祝日の12:00ちょうどくらいに訪問したところ、10組以上が並んでおり果てしなく待ちそうな予感。時間をずらして13:30頃訪問したら、するっと入れました。
アクセスと営業情報
・東急田園都市線の「桜新町駅」より徒歩15分
・小田急線「経堂駅」より徒歩20分
開館時間 | 3~10月:9:00~17:00 11~2月:9:00~16:00 |
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休園日 | 年中無休 |
料金 | 無料 |
公式サイト | https://jra.jp/facilities/bajikouen/ |
※掲載の情報は2024年3月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
コメント
[…] とりあえず、無料とは思えないクオリティの博物館でした!お隣の「馬事公苑」とともに、人と動物の関わりを感じてみてはいかがでしょうか。 […]