東京国立博物館⑤ 華麗なる明治時代の遺産『表慶館』(台東区)

東京都(23区)

震災も戦災も乗り越えた重厚な歴史を持つ博物館。通常は非公開なので、ここを会場とした企画展が開催されているときに訪問するのがおすすめです。たまたま見かけた「150年後の国宝展」は、かなり攻めた内容でファンタスティックな企画展でした。

訪問日:2023/1/9(月) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

通常は非公開な歴史的建造物

トーハク(東博)こと東京国立博物館は、多数の建築物が立ち並ぶタイプの博物館。重厚な本館やモダンな法隆寺宝物館など、様々な時代の建築がそろう中でも、最もインパクトがあるのがこちらの表慶館

1909年(明治42年)にのちの大正天皇である東宮皇太子嘉仁親王の成婚を祝う目的で開館。東京国立博物館で最も歴史があるのは「本館」ですが、関東大震災により倒壊、建て直しているため、この表慶館が最も古い建築ということになるようです。

当初は日本ではじめての本格的な美術館として建設されましたが、のちに考古資料の展示へ。1999年に平成館が開館すると、その役目を譲ることに。現在は企画展の会場となっており、通常時は非公開。内部を見学したい方は、企画展のタイミングを狙って訪問する必要があります。

重厚かつ荘厳な外観

まるで宮殿のような非常に魅力的な外観。迎賓館赤坂離宮と同じ、ネオ・バロック様式という建築様式で仕上げられています。

設計を担当したのは片山東熊。「奈良国立博物館」「京都国立博物館」も担当した宮廷建築家です。

入口の両サイドにかまえるライオンの像、こちらは靖國神社の大村益次郎像などで知られる彫刻家・大熊氏廣の作品です。向かって右側は口を開いており、左側は口を閉じる、阿吽(あうん)のライオン。まるで神社の狛犬、もしくは寺院の境内を守る金剛力士像のような佇まいです。

外壁の上層部にはレリーフが刻まれています。よく見ると、工具や楽器など、身近な道具がテーマ。分度器や刷毛など、様々なものが描かれているので、何をモチーフにしているか考えながら見ると面白いです。

エレガントな内装

今回は、本当にたまたま開館しているタイミングで訪問することができました!ということで中に入ってみましょう。

目の前に広がるのは、柱に囲まれた吹き抜けの空間。床の模様も大理石のモザイクで仕上げられています。

ここは外から見えた中央のドームの真下。見上げるとドームの天井まで吹き抜けとなっており、開放感抜群。最上部にはステンドグラスが埋め込まれており、自然の光が降り注ぎます。

2階へとつながる階段にはこんなテラスも。緩やかなカーブの手すりと照明が優雅な空間。ココに立つと、領主様やお姫様のような気分になれます。

企画展・150年後の国宝展

今回、私が見ることができた企画展はコチラ。

150年後の国宝展―ワタシの宝物、ミライの宝物
開催期間:2022年11月2日(水)~2023年1月29日(日)
特設サイト:https://150ourtreasure.jp/

展示室へ進もうとすると、目を疑う光景が・・・・!

まさかのゴジラのお出迎え!!!

直前まで法隆寺宝物館にて1300年以上も前の仏像などを鑑賞していたため、この温度差にメルトダウンしそう。ゴジラの足元にはしっかりとオキシジェン・デストロイヤーも置かれており、生命の危機を感じました。

この「150年後の国宝展」は、トーハク史上初の公募展覧会。個人や企業から集められた様々な宝物を未来の国宝として展示する、非常にユニークな企画です。

たまごっち、ガンダム、プリキュア、ハローキティ、初音ミクなどのキャラクターが勢ぞろい。歴史的な建造物に並ぶキラキラポップな展示品たち。脳が処理に追い付かずメルト溶けてしまいそうです。

さらには、昔の携帯電話、ポテトチップス、セブンイレブン、ポカリスエットなど生活に密着したモノまで盛りだくさん!今では見かけなくなったものも多数展示されており、大きいお友だちは懐かしさに震えるかもしれません。

ちなみに、セブンイレブンの一号店で最初に売れた商品はなんだったでしょうか?この答えは展示会場にて!

こちらから企画展のバーチャルミュージアムを見ることができます。非常によくできていますので、実際に訪問した気持ちになって楽しめます!
Explore バーチャルミュージアム 150年後の国宝展 in 3D
Matterport 3D Showcase.

見学所要時間と行ってみた感想

展示室はそれほど広くないので、見学所要時間は30分程度で充分見られるボリュームかと思います。展示内容にもよると思いますが、目安はこれくらい。

たまたま見ることができた「150年後の国宝展」はとにかく最高でした!レトロ感にひたって過去を想像してみたり、現代のモノが骨とう品のような扱いになる遠い未来を想像してみたり、時を駆けるようなとても楽しい展示でした。

本館や東洋館などの展示はどうしても硬い内容になってしまうので、間に上手く挟むとリフレッシュにもなりそうです。「150年後の国宝展」開催期間中に複数館回る予定の方は、順番として真ん中くらいにすると良さげです。

なお、この表慶館も基本的には撮影可能。写真映えする空間であるため、ホールやテラスで記念撮影される方も多いようです。

博物館で撮影はちょっと憚られるなーと思っていたのですが、カメラマンの方に声をかけられて、うっかりポートレートモデルなんぞやってしまいました・・・!ブログ用に写真を撮ることは多くても撮られることは慣れていないので、嬉しいような恥ずかしいような。ここで供養させてください・・・!

アクセスと営業情報

JR上野駅公園口、または鶯谷駅南口より徒歩10分。東京メトロ銀座線・日比谷線の上野駅からは徒歩15分。

開館時間 9:30~17:00 ※金土に行われていた夜間開館は2023年1月時点では中止となっています
休館日 月曜 ※祝日の場合は翌日
料金 1,000円
公式サイト https://www.tnm.jp/

※掲載の情報は2023年1月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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