校舎をリノベーションしたアート空間『安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄』(美唄市)

道央

美唄(びばい)にあるアルテピアッツァ美唄は、彫刻家・安田侃(やすだ かん)が手掛けたアート空間。古い木造校舎の情緒をそのままに、大理石で仕上げられた作品が多数点在しています。学校の面影を感じながら、豊かな自然の中でアート巡りを楽しめるスポットです。

訪問日:2026/7/20(月) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

小学校を生かした美術館

かつて三菱美唄炭鉱の炭住街として栄えた美唄・落合地区。そんな地に建つのは、美唄市出身の彫刻家・安田侃(やすだ かん)が手掛けた野外彫刻美術館、「安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄」。

園内の芝生にいきなり現れるのは彫刻作品。約7haの敷地に、大理石やブロンズの作品約40点が点在しています。

芝生の奥にある赤い三角屋根の建物が美術館のギャラリー。閉校した旧美唄市立栄小学校の校舎を用いた展示施設です。

この校舎は昭和24年(1949年)に建てられ、1,250人もの児童が通っていたそう。炭鉱閉山に伴い一部を残して解体、小学校は閉校となりますが、併設されていた幼稚園は継続。その後、体育館と周辺を整備して「アルテピアッツァ美唄」としてオープンします。
(なお、幼稚園は令和2年(2020年)まで続いていたそうです。)

なんと入館料は無料!入り口に受付はなくスタッフさんの姿も見えません。出入り自由な感じでした。

木造校舎に並ぶアート

スリッパに履き替えて、階段を上った2階がギャラリー。キレイに整備されていますが、木造校舎の情緒は残されています。軋む床、木の香り、少し傾いた廊下。このような校舎での生活を経験したわけではないのに、なぜかノスタルジーを感じます。

教室内に点在する大理石の作品。それぞれの説明はありません。柵や注意書きもなく、そこにあるのが当然といった姿で存在しています。

敷地内には、体育館を再生させたアートスペースもありますが、現在改修工事中でした。

芝生に広がる大理石作品

屋外にあるトリフォリオの広場、イタリア語で「クローバー」の意味をもつこの広場に横たわるのは、大理石の彫刻《天氵禾(てんもく)》。毎年8月13日には、この広場にやぐらをたて、「アルテの盆踊り」が開催されるそうです。

天翔の丘をのぼると、木枠に囲まれた白大理石の彫刻《天翔》が姿を現します。まわりは階段状になっており、腰掛けたりもできます。

水の広場には水を蓄えた池のような作品もあります。

こちらは水が流れる小川のような作品。いずれも真っ白な大理石とグリーンの芝生とのコントラストがあざやかです。

森の中に隠れた作品

水の広場の先へ進むと、音の広場。フレームと球体を組み合わせた真っ白な作品《真無(しんむ)》が見えてきます。

この広場、ぱっと見では気づかないのですが草むらや木々に隠れて多数の作品が配置されています。自然に溶け込んだ作品を探すのも、楽しみ方のひとつ。

最も奥にあるのが《天聖・天氵禾(てんせい・てんもく)》。木々の中にあるのですが、「ヒグマの生息域」の案内板と、熊よけの鐘が!過去には敷地内でヒグマの目撃例もあったそうです。

この辺りで、「もしかして焼尻島にいました?」と声をかけられる!なんと、焼尻島で一緒だったご家族と再会してしまいました!島では特に会話したわけではないのですが、なんだか嬉しくていろいろと話し込んでしまいました。

北海道を旅していると、「旅先で話した方とまた別の場所で再会する」というミラクルがけっこうな頻度で発生します。こんなに広い道内であるのに、ばったり出会えるというのが本当に不思議。そんな旅情を感じながらも、次の目的地「炭鉱メモリアル森林公園」へと向かいます。

アクセスと営業情報

開館時間 9:00~17:00
休館日 火曜
料金 無料
公式サイト https://www.artepiazza.jp/

※掲載の情報は2026年7月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました