デジタルアートの大洪水『チームラボ ボーダレス』(港区・虎ノ門)

東京都(23区)

チームラボの作品を常設展示した、麻布台ヒルズのデジタルアートミュージアム。そこに広がるのは境界のない世界を動き続けるアート。迷宮に迷い込んだような気持ちで、彷徨いながら不思議な世界を体感することができます。

訪問日:2024/11/30(土) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

時間指定券で入館

チームラボは2001年から活動を開始したアーティスト集団で、全国各地にデジタルアートを展開しています。東京都内には2024年時点で「プラネッツ(豊洲)」と「ボーダレス(麻布台ヒルズ)」の2箇所の常設ミュージアムがあります。

今回訪問したのはボーダレス。2023年竣工の麻布台ヒルズの地下フロアにあります。もともとはお台場にありましたが、2022年8月に閉館。2024年2月にこの地に移転しました。

チケットは30分ごとに区切られた時間指定券曜日や時間帯によって価格は3,600円~5,400円で変動しています。(※2024年12月時点)

最初の部屋では、モニターにて館内の説明や注意点の案内が。「さまよい、探索し、発見する」というテーマが語られます。

その後は、薄暗いブルーの階段を下りていくという、どきどきする演出。なお、日本人よりもインバウンドが多いため、スタッフさんによる案内は英語⇒日本語で行われます。最初に英語で話しかけられる感じはとっても新鮮です。

華やかなアート空間

いよいよ展示が広がる空間へ。壁一面を覆う華やかなデジタルアートの世界に思わず声が上がります。花が流れて蝶が舞う映像、蝶は叩くと落ちるというギミック付き。ちょっと申し訳ない気持ちになります。

壁を進んでいくのは鳥獣戯画のようなタッチの人や獣たち。この一行は、この壁にだけ出現するわけではありません!館内の壁を進んで、次の部屋、また次の部屋とどんどん進んでいきます。

ここで見ることができるデジタルアートは、「ボーダレス」というコトバを体現するかのように次々と移動していくのです。そのため、作品のキャプションも無ければ順路も無いという、非常にユニークなミュージアムの形をとっています。

どこまでも広がる世界

一番大きな空間に広がるのは「Universe of Water Particles on a Rock where People Gather / 人々のための岩に憑依する滝」。流れるようなデジタルアートの大洪水に目がくらみます!

中心部に岩場のような起伏があり、そこをまるで滝のようにアートが流れていきます。一番見どころなポイントではありますが、腰掛けるのにちょうど良いためか、休憩所のようになっていました。それも含めての作品として楽しむのが良さそうです。

迷宮のような黒い柱の中を抜けると、広がるのは「Memory of Topography / 地形の記憶」。白い丸いプレートが立ち並ぶ斜面をキャンパスに、稲穂や四季の花々が映し出されます。

ミストが降り注ぐ「Dissolving Light / 溶け出す光」。そこに映し出されるのは平安装束のような姿の人。淡い光とともに揺れ動く姿は、亡霊のようにも見えます。

「Bubble Universe / Microcosmoses」では、無数に吊り下がるランプのような球体のお出迎え。周囲と床が鏡張りで、無限の空間が続いていきます。

グラスファイバーみたいなものが多数吊り下がる空間「Infinite Crystal Word」。こちらも壁、床、天井すべて鏡張りの世界が広がります。スマホアプリで操作することで、スコールや雷の演出も起こせるという体感型の作品です。

混雑は必至

こちらの「Sketch Ocean / スケッチオーシャン」は、自分が紙に描いた魚が泳ぎ出すという、参加型の作品。奇抜なカラーリングで染まっていたり、キャラクターが描かれていたりと、様々なデザインの魚が泳ぎ回っています。

楽しそうな作品ですが、スケッチコーナーには行列ができておりました。

「EN TEA HOUSE – 幻花亭」は館内にあるカフェコーナー。デジタルアートが広がる空間で、緑茶やジェラートを楽しむことができます。こちらも同様に行列ができておりましたので断念。

ということで、圧巻の世界が広がるミュージアムでしたが、混雑も圧巻でした!土曜の夜であったためかもしれませんが、インバウンド中心だったので平日でもさほど変わらないのではと思います。

出口に掲示されていたのはこのひとこと。

「何かを見たということは、何かを見られなかったということだ」

どう捉えるかは人によって変わると思いますが、私の様に見たいものが多すぎる人間には非常に刺さるコトバ。見逃しがあっても、それを肯定してもらえてるような気持ちになりました。

以前お台場にあったときと同じ作品も多数ありましたが、客層が全然異なっているので、違った雰囲気で楽しめました。ちなみにそのときの記事はこちら。改めて読み直してみると、以前の方が上手く書けたような気も・・・。やっぱりブログ記事にするならば、初回の方が細かく見れますね!
目が眩むデジタルアートの大洪水『チームラボ ボーダレス』(お台場)
あふれるようなデジタルアートで埋め尽くされた体感型のミュージアム。煌びやかな作品は、ただ鑑賞するだけでなく訪れる人に反応して変化。体感型の作品も多く、テーマパーク感覚で楽しむこともできます。完全屋内型なので、雨の日にもぴったりの観光スポットです。

アクセスと営業情報

東京メトロ日比谷線の「神谷町駅」5番出口より徒歩2分、東京メトロ南北線の『六本木一丁目駅』2番出口より徒歩9分。

開館時間 9:00~21:00
休館日 不定休
料金 3,600円~5,400円
公式サイト https://www.teamlab.art/jp/e/tokyo/

※掲載の情報は2024年12月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました