明治時代に開湯した比較的新しい温泉。海辺に広がる温泉街が特徴的で、夕暮れ時には日本海に沈むサンセットも拝むことができます。今回は夕暮れに合わせて訪問、少し散策の後「湯元龍泉」にて日帰り入浴を利用しました。
夕暮れに染まる温泉街
新潟県の村上市にある瀬波温泉。開湯は明治37年(1904年)、石油を掘削している際に見つかったという、比較的新しい温泉です。
そんな瀬波温泉の最大の特徴がこちら!
温泉街のすぐ傍には瀬波海岸が広がっており、サンセットポイントでもあるのです。日没時間になると、周辺の旅館やホテルから人がたくさん出てくる様子がなかなかユニークな光景。
「大観荘せなみの湯」という宿泊施設には、「足湯日本海」という足湯があります。宿泊者でなくても、誰でも利用可能です。
足湯のそばには蒸し釜もあります。売店などで卵を買ってくれば、足湯に入っている間にゆで卵が完成します。
ヘビに関わる龍神伝説
印象的なデザインのモニュメントも建立されています。こちらは2008年に恋人の聖地に認定された際に建てられたもの。龍神伝説の龍が舞い上がる姿と、願いが叶うという饅頭岩をモチーフにしているそうです。
龍神伝説って何でしょうか?このモニュメントの側に置かれた看板には、その内容が記されていました。
どちらかというと悪いイメージで描かれることが多いヘビですが、ここでは人間に対して非常にフレンドリーな様子。でも、なぜわざわざキツネに化けたのでしょうか?そこは最初のヘビの姿に化けた方が良かったのでは、そう思ったのですがこの伝説には続きがあるのでした。それはまた後程。
噴湯公園と龍神伝説の続き
「温ったか広場」のそばにある脇道を登って行くと、噴湯公園があります。そびえ立つ源泉やぐらからは、モクモクと湯けむりが上がっています。
ここは、温泉街を見渡す絶好のロケーション。立ち並ぶ旅館やホテルは、日没に向けてぼんやりと輝き出しました。
温泉卵の蒸し釜もあります。卵は「観光案内センター」や「虎屋」で購入可能です。
ここには松の池龍神の碑があります。そのそばに掲げられていたのが『龍神様伝説2』。先ほどの龍神伝説の続きを見つけました!
先ほどキツネに化けたのも、大きな声で鳴くためだったのですね!明治時代に開湯であるため、伝説と呼ぶには少々月日が浅い気がします。でもこういったストーリーがあった方が、スポットの魅力が際立ちますね。
伊夜日子神社の鐘
噴湯公園には神社が建てられています。こちらは伊夜日子神社。明治37年の温泉湧出の際に、弥彦神社を分霊して祀ったのがはじまりです。
鳥居の先には、長い石段が続いています。
上った先にあるのが奥の院。このあたりもさらに眺めが良いです。
奥の院の側には龍神の鐘が置かれています。3つの異なる音程、静かな公園に「コーンコン」という澄んだ音色が響き渡ります。あれ、もしかしてキツネの鳴き声を模しているのでしょうか・・・?
おみやげの虎屋
すっかり暗くなった温泉街でひときわ存在感を放つこちらのお店は、おみやげの虎屋。
Webで見かけた情報では18:00までの営業とのことでしたが、GWだったためか19:30でも営業していました。
店内には特産品や民芸品がたくさん。こちらは村上の名産である塩引鮭を模したポーチ。インパクト抜群な一品です。
定期的に話題になる「バスセンターのカレー」のレトルトバージョンも販売していました!まっ黄色のカレーは、甘口だけどスパイシーなお味です。
湯元龍泉で日帰り入浴
ホテルや旅館がメインの温泉街ですが、日帰り入浴可能な施設も多数あります。
ということで、メインストリートである「日本海パークライン」上に位置する湯元龍泉へ。宿泊施設も備えていますが、日帰り入浴施設のような感覚で利用できます。
内湯は一つでサウナやジェットバスなどはありませんでしたが、露天は広々とした岩風呂がたくさん!思い思いにくつろげる充実のお風呂でした。
開館時間 | 9:00~22:00 |
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料金 | 900円 |
公式サイト | https://www.ryusen.org/index.html |
※掲載の情報は2024年5月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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