前編に続き福江島をレンタルバイクでめぐります。魚籃観音や井持浦教会に加えて、頓泊海水浴場でシュノーケルしたり、大瀬崎灯台めざして長い道のりを進んだりとかなりアクティブに楽しみました!
絶好の展望スポット『魚籃観音』と『高浜海水浴場』
福江島をぐるっとまわる国道384号線から逸れ、少し脇道を登っていくと魚籃(ぎょらん)観音像にたどりつきます。海を見下ろすロケーションに立つ観音像。その手には、大きなサカナの入ったカゴを抱えています。
ここはパノラマ広がる展望台。どこまでも広がる青い空は爽快そのもので、天気の良い日に訪れたい場所です。
眼下に広がるのは高浜海水浴場。エメラルドグリーンの海と白い砂浜が輝いており、なんてキレイな海なんでしょうか!
海で泳ぐのが大好きな私は、こんな暑い日に海を眺めているだけなんて耐えられません!急いでバイクにまたがり海水浴場まで一気にくだります。
高浜海水浴場は、海の家や休憩所完備の福江島の中でもかなりメジャー海水浴場。さあ泳ぐぞ!そう思ったのですが、思ったより波が強い・・・浮き輪で遊ぶには楽しそうですが、シュノーケリングにはちょっと不向き。地元のおばあちゃんと話していると、もう少し先にある海水浴場が良いかもとの情報をいただきました。
『頓泊海水浴場』でシュノーケル
ということで、高浜海水浴場の隣にある頓泊(とんとまり)海水浴場へ。こちらも更衣室&シャワー、売店もある海水浴場。高浜海水浴場より少しコンパクトな印象です。
入り江となっているため、ほとんど波がない穏やかな海。さあ、今年初シュノーケリングだ!!
息巻いてもぐったのですが、サカナはいません。ここはほぼ砂地の海水浴場。沖縄や奄美などの南西諸島では砂浜にもサンゴがあったりしてサカナに出会えるのですが、本州の砂地でサカナに出会えることは稀。
しかし、監視員のおじさんのアドバイスをもとに対岸の岩場まで行ってみると、いろいろなサカナが!
ツノダシ、カゴカキダイ、クサフグなど。カワハギそっくりのフグ、キタマクラも見かけました。
干潮なので種類は少ないですが、1年ぶりにサカナと泳ぐことができて幸せです。
シャワーは3分200円。シャワールームにも、どこから入ってきたのかカニがたくさん。フナムシや昆虫と違ってあまり嫌悪感が生まれませんが、万が一カニが嫌いな方はご注意ください。
ラッシュガードや髪の毛はまだ濡れていますが、バイクにまたがり移動開始!移動中に乾燥できるのがバイクの良いところ。島旅とレンタルバイクはとっても相性が良いのです。
『荒川温泉』でひとやすみ
火山でできた福江島には複数の温泉があります。中でもメジャーなのが島の西側、玉之浦町にある荒川温泉。福江港とは島の正反対に位置しますが、島の中央を走る横断道路、福江荒川線を走れば30分ほどでアクセス可能。
こちらは日帰り温泉施設の地域福祉センター荒川温泉。9:00〜20:30と比較的長い時間営業しており、料金は300円と格安です。
港のすぐ近くのバス停には足湯が設置されており、9:00〜17:00の間ならば自由に利用できます。
時間的にも気候的にも全身入浴はちょっと厳しいので、足湯で一休みすることに。シュノーケルで疲れた足を回復させよう!
そう思ったのですが、あっつい!!夏場であること、そして私が熱いお湯がニガテなことを差し引いも熱いです。
入ろうとした地元のおじさんも『今日は熱かばい!!熱かばい!!』と言っているので、特別熱いときに来てしまったようです。
日本初のルルド『井持浦教会』
福江島で最も西にある井持浦(いもちうら)教会。レンガ仕立てですが、重厚というよりお洒落な印象の外観。1897年に創建、現在の教会は1987年に改築されたものとなります。
教会の近くの水の聖母堂には、無人の教会売店もあります。ここではロザリオやブレスレット、ポストカードなどの購入が可能。
ルルドもあります。ルルドというのは、フランスにある町の名前。1858年に「聖母」が出現し、カトリックの聖地となっている場所です。ベルナデッタという少女の前に18回に渡り現れた聖母の指示した場所には、万病を癒やす奇跡の泉が湧き出たといいます。
その後、1891年にバチカンの宮殿内部でルルドの泉の模型が造られたことをきっかけに、世界各地のカトリック教会でルルドの泉が造られることとなりました。
五島列島の各教会にもルルドはありますが、この井持浦教会のルルドは日本で最初に造られたものだそう。オオタニワタリが茂っているのは、おそらく五島の教会ならでは。
ハードな道のりを越えて向かう『大瀬崎灯台』
本日最後の目的地は、福江島西部にある大瀬崎灯台。
井持浦教会から山道を登っていくと、大瀬崎園地に到着。眺めの良い展望台。灯台はここから歩くのかなと思いきや、あんな遠くに!どうやらここは最寄りの駐車場ではないようです。
そのままバイクで車道を進んで行くと道路は行き止まり。ここからは徒歩ルートのはじまりとなります。
灯台までは約1.2kmの道のり。距離だけ数字で見ると大したことないように思えますが、基本的に斜面なのでなかなかハード。
道はしっかりしてますが、落葉がたくさん。
まだまだ遠い。曇り空で心地よい風が吹くという、かなり恵まれた天候でしたが、真夏日だったり強風のときは、それはハードな道のりでしょう。
最後はラストスパートの登り道!
ついに大瀬崎灯台へ!駐車場から約20分ほどでここまで到着。高さ15.9mの真っ白な灯台で、貼られたタイルが輝きます。
灯台の近くにはかつて無線電信所があり、日露戦争の日本海海戦の端緒となった「敵艦見ゆ」の報を受信したと言われています。灯台の中に入ることはできませんが、扉にはQRコードが記されています。
こちらにアクセスすると、灯台カードをダウンロードすることが可能。灯台カードは海上保安庁により配布されている、灯台の写真や情報が記載されたコレクションカード。全国150ヶ所の灯台にて、このようにデジタル配布されているらしいです。集めたい気持ちもありますが、灯台ってアクセスが難しいところにあるイメージなのでコンプリートは困難を極めそうです。
また、この辺りは渡り鳥であるハチクマ(タカ科の鳥)の飛来地でもあります。9~10月には、おびただしい数のハチクマの群れを見ることができるそう。
来るときはずっと下り坂。すなわち、帰りはずっと登り坂・・・!!
さあ帰ろうとしたとき、ふと足元に目をやると杖が置いてあります。
往路で利用して、そのまま忘れてしまったのでしょうか。帰り道こそ登り坂で杖が効果的かと思うのですが・・・。
とりあえず、感謝の思いを込めて杖を借り、気合で登ります。帰りも20分ほどでしたが、かなりきつかったです。汗ふきシートでは拭えないレベルの汗が出るのでタオルも必須です!
さて、そろそろレンタルバイクの返却時間も近づいてきたので帰ります!島の中央を東西に抜ける福江荒川線をびゅーんと走ります。あ、最後に昨日雲がかかっていて諦めた鬼岳に寄って行こう!
やっぱり雲なのでやめよう。
昨日に続き、今日も行くことができなかった鬼岳。次に福江島来たときにとっておくことにしました。
夕飯も五島うどん『八波』
五島列島7日間の旅も今日で最後の夜。五島うどんにすっかりハマってしまったので、ラスト夕飯もやっぱり五島うどんにしよう!
宿泊しているゲストハウス雨通宿でおすすめされた『八波(やつなみ)』というお店へ。営業時間は18:00〜24:00。うどん屋さんってお昼しか営業しないところも多いのですが、ここは夜でも利用できる貴重なうどん屋さん。飲みの後に〆として訪れる人も多いらしいです。
店内がまったく見えない、敷居が高い門構え。おすすめされなかったらまず立ち寄れないです。
天ぷらやキツネなどのメニューがそろう中、私が選んだのは地獄炊き(800円)。メニューのうどんは、基本的に冷たいうどんのみとのことですが、コレはやっぱりあります。
つけダレは、生卵とダシを混ぜるタイプ。大鍋で量が多いかなと思ったのですが、つるんと一瞬で食べ終わってしまいました。
おばちゃんと話していると、お店のペンをくれました!タッチペン付きで実用性抜群。
雨通宿への帰り道、甘いものが食べたくなったのでブラックモンブラン買っちゃった!パッケージのアルプス山脈モンブランの写真は、販売元の竹下製菓社長が実際に現地で撮影したものらしいです!先日、たまたま見たテレビCMで知りました!
雨通宿で開催中のバーベキューに混ざったり、ふとんバーで語らったりして最後の夜を迎えました。明日は朝の船で東京へと帰ります。うーん、全然帰りたくない!!
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