屋久島一周はおすすめのドライブコース
周囲132kmという大きな屋久島。島の周りにはぐるっと周回道路があり、車で一周するとだいたい3時間ほど。この道路沿いには見どころが点在しているので、ドライブにぴったり。
本日は白谷雲水峡トレッキングを予定していたのですが、思ったよりも雨が強い!ということで登山は保留、とりあえず島内観光に決めました。安房港より、レンタカーで時計回りにまわっていきます!
道の駅みたいな「ぽん・たん館」
安房港から車で約15分、麦生(むぎお)地区にあるぽん・たん館へ。なんとも口に出してくなるネーミングですが、これは麦生地区の名産品である「ぽんたん」と「たんかん」という果物の名前を組み合わせたもの。
店内では農産物の加工品やお土産などがそろっています。道の駅のような施設ですので、立ち寄りにぴったり。
屋久島グッズもたくさん取り扱ってます。おしゃれなデザインの屋久島Tシャツは、S、M、Lだけでなくレディースシルエットタイプも。
見たことないものが売ってました!モンステラって、特徴的な葉っぱでおなじみの観葉植物ですよね?
調べてみたところ、とうもろこしみたいについたツブツブの実をつまんで食べるそう。一度に食べず、何日かかけてつまんだりもできるらしいです。気になるお味はバナナとパイナップルの間みたいとのことです。
包丁とか無いと食べられないタイプの果物かと思って買わなかったのですが、ちょっぴり後悔。
海に降り注ぐ「トローキの滝」
雨の日の屋久島観光のおすすめは、なんといっても滝!降雨によって水量を増した滝は、晴天時には見ることのできないような大迫力の姿を見せてくれるのです。
屋久島にはいくつか滝がありますが、手始めにトローキの滝へ。先ほどのぽんたん館の駐車場から歩いて行けるので合わせての訪問がおすすめ。
歩きやすい歩道を進むと・・・見えた!ごうごうと大きな音を立てて流れております。
もう少し近くまで行けそう。一瞬だけ険しい山道になりますが、すぐに別の展望スポットに到着。
ここからの眺めがこちら!赤い橋とのコントラストがすごく絵になります。
落差6mとそんなに大きくない滝ですが、凄い勢いで流れ落ちています。後に聞いた話なのですが、晴天が続くと存在すらなくなってしまうこともあるそうです。
そしてこのトローキの滝、「海岸瀑(かいがんばく)」という海に直接流れ落ちるタイプの滝なのです。このような滝はとても珍しく、日本に2つしかないらしい。もう一ヶ所はどこでしょうか?
調べて見ると、「カムイワッカの滝」を挙げる人と、「フレペの滝」を挙げる人が。もしかして2つ以上あるのでは・・・?よく見ると、どちらも北海道知床。「2つ」ではなく、屋久島と知床の「2ヶ所」ということですね!
・・・・と思ったのですが、伊豆半島の「対馬の滝」や岩手の「アンモ浦の滝」なども海岸瀑とのこと。他にも数か所あるみたいですので、「2ヶ所」というのも誤りの可能性がありますね。
大迫力の巨大瀑「千尋の滝」
続いても向かったのは千尋(せんぴろ)の滝。この滝は、【第一展望台】と【第二展望台】の2ヶ所のビュースポットがあります。
まずは【第二展望台】から。きちんと舗装された道を進むと、展望台が見えてきました。
見える、見えるぞ!!水しぶきが霧となって幻想的な雰囲気。でもちょっと遠いですね。
一度駐車場まで戻り、そこからもう1つの【第一展望台】へ。こちらはさらに歩きやすい平坦な舗装道。
途中、屋久島の山々を石で再現した縮景が!(※縮景:名所や景勝地を再現する日本庭園の技法)
第一展望台到着。こちらの展望台からは、より間近で滝を体感できます。落差60mの滝が、幅200mの超巨大な花崗岩の一枚岩へ流れ落ちる姿はスゴイ迫力。
なお、この千尋の滝のまえに横たわる巨大な岩は、高さ約200m、幅約400mと国内最大級の岩盤。佐渡島の大野亀、古座の一枚岩と並んで日本三大巨岩のようですが、正確な出典が見つけられず・・・。(三大○○シリーズは非常に曖昧なことが多いので深追いはやめておきます)
この千尋の滝の駐車場近くには、げじべえという売店があります。お土産や「たんかんゼリー」なども置いていますので、ちょっとひと休みにも良さそう。ちなみに「げじべえ」というのは樹木に暮らす屋久島の妖怪。沖縄のキジムナに似てます。
今回めぐったのは2ヶ所だけですが、屋久島の島内には個性的な滝が多く存在しています。時間にヨユウのある方は、落差88mという巨大な「大川の滝」や静かで美しい「蛇の口の滝」などめぐってみるのもおすすめです。
屋久杉だけじゃない「中間ガジュマル」
屋久島の巨木といえば名だたる屋久杉が頭に浮かびます。しかし、杉だけではなくガジュマルの巨木もあります!
こちらの中間(なかま)ガジュマルは、樹齢300年を越える屋久島最大のガジュマル。道路にまたがっており、間を車が通過していくのがとってもユニーク。
ガジュマルは他の木に絡み付いて成長し、その木を枯らしてしまうこともあるため通称「絞めころしの木」とも呼ばれています。
周辺には、他にもガジュマル・・・・あれ、この垂れ下がるわしゃわしゃした根はアコウでは?実はこちら、ガジュマル&アコウの合体樹。アコウもガジュマルと同じく「絞めころしタイプの木。2種類の絞めころしがからまってもうなんだかわかりません。
今回の記事はここまで!次回はこの続き、西武林道や永田いなか浜へと向かいます。
コメント