アカウミガメの産卵地である大浜海岸にあるカメの博物館。優雅にウミガメが泳ぐ水槽もたくさん設置されており、水族館としても充分楽しめます。タッチプールにたっぷり飼育されたクマノミのかわいさはクセになります・・・!
うみがめの街の博物館
海陽町、牟岐町と徳島県の海沿いを徐々に北上している本日。次の街は、日和佐町あらため美波町。町内にある大浜海岸はアカウミガメの産卵地として知られており、「大浜海岸のウミガメ及びその産卵地」として国の天然記念物にも指定されています。
そんなウミガメの町にあるのは日和佐うみがめ博物館カレッタ。ここに行けば産卵シーズンでなくとも、通年でウミガメに会うことができます。(ちなみに「カレッタ」というのはアカウミガメの学名のことだそうです)
博物館の目の前には、こんなウミガメ公衆電話もあります。カメの背中に入る感じが、とってもわくわくしま
した。
いろんなウミガメ
館内はカメに関する様々な展示が並ぶ、まさにカメミュージアム。アカウミガメ、アオウミガメ、ヒメウミガメ、タイマイ、そして現代で最も大きい亀であるオサガメと有名なウミガメたちが勢ぞろい!
さらに、オーストラリアやインドネシアで見ることができるというケンプヒメウミガメ(写真左)と、メキシコに生息するヒラタウミガメ(写真右)といった、普段は滅多に目にすることが無い珍しいウミガメも。私は初めて見たのですが、ご存じの方いますか?
さらにクロウミガメいうウミガメもいるそう。アオウミガメに似ているのですが、全体的に黒っぽく小ぶりな体形をしています。もともとは同種として扱われてきましたが、別種として独立させようという意見が強くなってきているらしい。
ちなみにこんな面白アイテムも。甲羅リュック!これをつけて修行すればかめはめ波が使えるようになるかもしれません・・・・!
アカウミガメとアオウミガメ
日本国内では馴染み深いのはやっぱりアカウミガメとアオウミガメ。なんとなく似ているイメージですが、皆さん見分けつきますか?
並べてみると、その違いは一目瞭然。写真手前のスマートで白っぽいのがアオウミガメ、写真奥のずんぐりしていて強そうな赤茶色のがアカウミガメです。
その違いは子供にも顕著に現れています。アオウミガメは白っぽく優しそうな印象。
それに対して、アカウミガメは赤と黒のカラーリング。さらにゴツゴツとした甲羅が子供ながらに強そうなルックス。
例えるなら「アオウミガメ=モスラ」「アカウミガメ=バトラ」がイメージぴったりだと思うのですが、どうですかね?
絶滅した巨大ガメ
たくさんのカメ展示の中でもユニークなのは、古代のカメ。世界最大のリクガメの甲羅の化石(レプリカ)は、長さ180cm、高さ89cmもあります。アトラスリクガメ(仮称)と呼ばれているそうです。
こちらも古代の陸亀メイオラニア。頭に角があり、まるでアンキロサウルスなどをはじめとした曲竜のようなフォルム。オーストラリアのロードホウ島から発見され、全長は2mとかなり大型のカメです。
床に描かれているのは、史上最大の亀アルケロン。体長4mという巨体で、恐竜と同じ時代の白亜紀後期の海を泳いでいました。ダイノサウルスタートル、または恐竜に並んで恐亀などと呼ばれることもあるらしい。
忘れられないクマノミタッチ
うみがめ博物館という名称ですが、コバンザメやカゴカキダイといったウミガメ以外の海水魚や熱帯魚も飼育されています。こちらの水槽には白いプレコがたくさん!もぞもぞと蠢いており、ちょっとだけゾクゾクします。
一番インパクトがあったのが屋外に設置されたタッチプール。ナマコとかヒトデかと思いきや、そこに飼育されているのは大量のカクレクマノミ!
クマノミって、海で実際に出会ってもすぐイソギンチャクに隠れてしまう警戒心の強いサカナ。手を入れたところで触れるのでしょうか?おそるおそる手を入れると・・・・
なんと、寄ってきました!!しかも、手のひらをプチプチとつついてきます!
か、かわいい・・・・!!!!
例えるなら、ちょっとだけ控えめなドクターフィッシュといった感じ。こんなに人に慣れているクマノミ、他にいるのでしょうか。ココに来たら、ぜひこの不思議な体験をしてみてください!
アクセスと営業情報
JR日和佐駅から徒歩20分。車の場合は神戸淡路鳴門道の鳴門ICより約60km。無料の駐車場があります。
開館時間 | 9:00~17:00 |
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休館日 | 月曜 |
料金 | 610円 |
公式サイト | https://caretta.town.minami.lg.jp/index.html |
※掲載の情報は2022年2月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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