忽那諸島 Part 4 爽快なシーサイドラインが広がる『怒和島』(松山市)

忽那諸島

上怒和・元怒和と2つの集落・港を有する怒和島。この2ヶ所をつなぐのは、オーシャンビューが広がる海辺の道。立ち並ぶシュロの並木や怒和地蔵、斜面に広がるみかん畑など、島の風景が存分に楽しめます。

訪問日:2021/12/12(日)

怒和島ってどんな島?

忽那諸島の怒和島(ぬわじま)は、面積4.75㎢・周囲14.7kmと忽那諸島で3番目に大きい島です。

現在は松山市に属していますが、かつては二神島・津和地島と合わせて神和村(じんわむら)を形成していました。怒和島へ向うフェリーは「じんわ」という名前が使用されていたりと、自治体は変わってもこの呼び名は残っております。

島内には上怒和・元怒和の2つの集落があり、港もそれぞれにあります。アクセスは三津浜港よりフェリーで2時間程、高浜港より高速船(西線)で1時間弱。

<今回の行程>
12:34 津和地港発
高速船(上り)
12:41 元怒和港着
③怒和島 1時間35分滞在
14:16 上怒和港発
フェリー(上り)
15:39 神浦港着

※今回私は2日間で7つの島をめぐる中で訪問しました。前回の津和地島はPart 3、全体の計画はPart 1の記事にて。

津和地島から怒和島へ

津和地島から高速船に乗ることわずか7分、怒和島の西側の港・元怒和港へと到着しました。

見事なくらいに何もありません。待合所のような施設も見えず、バス停のような屋根付きベンチがあるくらい。
(他の島同様に海の駅と呼ばれる待合所があるはずですが、見つけられませんでした・・・。)

殺風景に見えますが、人の姿は多い!並んで道端に腰かけているおばあちゃん達はとっても可愛らしい!立ち話するおじさんも味があります。

さて、どういう風にめぐろうかな?と思ったのですが、港にあるはずの案内マップが見つかりません。というわけでGoogle Mapが頼みの綱。離島においてGoogle Mapの過信は禁物ですが、それでもだいたいの道筋と方角がわかるだけでもありがたい!

次の中島へは島の東部にある上怒和港から船に乗る予定なので、上怒和まで歩いてみることにしました。距離は約3km。30~40分ほどで歩けるはずです。

見つからない生き木地蔵

元怒和港から徒歩5分ほどのところにある延福寺。かなり立派なお寺です。

ここには「生木の地蔵」というクスノキに刻まれた神秘的なお地蔵様があるそう。延福寺に泊めてもらった旅の僧がお礼に刻んだともいわれております。

せっかくなので見て行きたいなと思い境内を探したのですが、まったく見当たりません。

さらに、尋ねようにも住職はもちろん、辺りに人がいません。ネット上でも場所を記した記事は見つからず、Google Mapのクチコミもゼロ件。これは詰みました!あきらめよう。

ちゅうよ観光ナビによると、「現在は樹の成長と風化のためその面影を見ることはできません」との記載が!見つからないのは当然だったのかもしれません。

シーサイドラインを抜けて

元怒和から上怒和までは、海沿いに道が続いています。元怒和の集落を出るとすぐに広がるオーシャンビュー。自転車で走ったらとっても気持ちよさそうです!

立派なシュロの樹が立ち並ぶ様子も絵になります!こんな南国風な樹木がそばにいるでけでまるでパラダイスにいるみたいです。

こちらの建物は怒和小学校。2019年に休校となっているため、現在は利用停止中。海の目の前に建つロケーションって憧れますね~。

そんな海沿いの道に佇む怒和地蔵は、にっこりとしたとびっきりの笑顔が光るかわいらい姿のお地蔵様。右手を差し出しているため僕と握手できるのです!このお地蔵様は、怒和島出身の木彫作家・たなかあつしさんによって2017年に造られたそう。

たっぷりの柑橘類

道沿いに広がる段々畑にはみかんがたっぷり。採れた果実を運び出すためのケーブルカーが敷かれているのも、瀬戸内海の島らしい光景です。

通常のミカンに加えて、紅まどんなやカラマンダリンといった高級品も栽培されているそう。さらに、レモンも多く栽培しているとのこと。

そんなミカン畑の近くでミカンが大量に入ったカゴを見つけました。こちらは。ミカン泥棒を捕まえるためではなく、イノシシを捕獲するためのもの。忽那諸島をはじめとしたこの辺りの島々ではイノシシの数が増加しており、畑や家屋が荒らされるなどの被害が多く出ているそう。

それにしても、エサのミカン、多すぎませんか?まるで子供が遊ぶボールプールみたいになっています。

上怒和に到着

そろそろ疲れたな、そう思ったくらいで上怒和集落に到着!津和地島でいただいた大量のミカンを抱えながらゆっくり歩いたので元怒和港から40分くらいかかりました。

お出迎えしてくれたネコ様。人懐っこくて、しばらく私の後ろをついてきてくれました。

まだ船の出港まで時間があるのでもう少し歩いてみたい気もしますが、ミカンの重さで予想以上の疲労が・・・。ということで、港近くを軽くうろうろ。

まんまると浮かぶ丸子鼻(まるこばな)が見えます。その昔、丸子姫という美しい姫が海難に遭ってしまった場所とも伝えられています。姫の祟りか、旧暦大晦日の深夜になると、海の上に怪しい火が灯るそう・・・。

山の一面に広がるのは段々畑。栽培されているのはタマネギ!津和地島と同様に、こちらでもタマネギ栽培が盛んに行われているそうです。

上怒和港から中島へ

そろそろ船の時刻が近づいてきたので上怒和港へ。待合室、トイレ、自販機が設置されています。

観光マップも見つけました!もし時間と体力に余裕があれば、山を越えて若宮八幡宮を見に行きたかったです。

中島汽船のフェリーが到着。時刻が近づくと、どこからともなく表れた島の人が着岸作業を手伝っていました。乗船券の販売を行っている人も島の人のような雰囲気。もしかして、港での業務は船舶会社の人ではなく島民が従事しているのかもしれません。

お次は本日最後の島、中島へ!1時間20分ほどかかるので、のんびりと休みながら向かいます~。

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