札幌にある北海道神宮は、地元民から観光客まで多くの人々が参拝に訪れるパワースポット。原生林に囲まれた境内は、凛とした空気が流れます。中心部からのアクセスも良く、他の観光スポットに比べて短時間で訪問できるのもポイントです。
北海道を代表する神社
札幌市中央区にある北海道神宮は明治時代初頭の1869年に建立された神社。当初は札幌神社という名でしたが、1964年に現在の社名である「北海道神宮」になりました。
道路沿いには迫力ある大鳥居がそびえる。冬場は、滴り落ちる雪解け水にご注意ください。
なお、こちらは第二鳥居。第一鳥居はここから東へ800mほど進んだところにあります。第一鳥居は南東を向いており、はロシアに対して守りを固める意味が込められているそうです。
雪に包まれた境内
訪れたのは2月。札幌市内はどこも例外なく雪が積もっており、北海道神宮の境内も白銀の世界と化しています。
手水は流れていますが、縁の部分は凍っています。透き通った氷がとても美しい。
そんな極寒の境内ですが、カラフルな屋台が営業しています。広島お好み焼き、東京ケーキ、原宿クレープと、ご当地感のあるラインナップ。この並びを見るに、参拝者は観光客よりも地元の方が多いのかもしれません。
なお、北海道神宮はサクラの名所としても知られています。春になるとソメイヨシノやヤエザクラが花を咲かせて境内を彩ります。
御祭神は開拓三神
参道を抜けると、拝殿に到着します。神宮の名が示す通り、建築は神明造。切妻の屋根とそこに並ぶ鰹木、上に飛び出した千木が印象的です。
1974年の火災で一度全焼しているため、現在の社殿は1978年に再建されたものになります。
創建当初の御祭神は国土の神 大国魂神(おおくにたまのかみ)、国土経営・開拓の神 大那牟遅神(おおなむちのかみ)、国土経営・医薬の神 少彦名神(すくなひこなのかみ)。この三柱は、開拓三神とも呼ばれています。
その後、1964年に明治天皇(めいじてんのう)を御祭神として増祀。現在では四柱の神様が祀られています。
開拓功労者を祀る開拓神社
境内末社である開拓神社には、北海道開拓に尽力した人物37名が神様として祀られています。教科書に載る著名な人物から、あまり知られていない人物まで、江戸時代から明治時代を中心として活躍した人名が記されています。
江戸時代に北海道を測量した伊能忠敬と間宮林蔵、北海道の名付け親である松浦武四郎、北海道開拓の父と呼ばれる島義勇、開拓長官であった黒田清隆など、北海道の歴史を語る上で欠かせない人物が並び舞ます。
仕事運が上がるということで、経営者の方も多く参拝に訪れるそうです。
札幌中心部からのアクセス
札幌市内に原生林を残す円山公園に隣接しています。札幌中心部からは、地下鉄東西線に乗り円山公園駅下車、そこから徒歩15分ほど。歩きたくない方は、円山公園駅からバスに乗ってバス停《神宮前》で下車すれば徒歩1分ほどでアクセスできます。
すぐ隣には、円山動物園がありますので、セットでの訪問もおすすめです。
余談ですが、神宮の周囲に広がる原生林はエゾリスの目撃例がとっても多い!参拝する際は、樹上などを注意していると、サササッと動く姿を見ることができるかもしれません。
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