大人気の縁結びスポット『東京大神宮』(千代田区・飯田橋)

東京都(23区)

アクセス良好な立地に加えてパワースポットとしても人気が高いため、多くの参拝者でにぎわう神社。かわいいお守りや、具体的過ぎる内容が記されたおみくじなどを扱っており、特に若い女性に多く信仰されています。

訪問日:2023/12/24(日) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

東京のお伊勢さま

飯田橋のすぐ近くに鎮座する東京大神宮。その創建は1880年。有楽町の大隈重信邸跡に建てられた伊勢神宮の遙拝所がルーツであり、その頃は「日比谷神宮」と呼ばれていました。1923年の関東大震災で被災した後、現在の位置に遷座。「飯田橋神宮」と呼ばれるようになります。戦後となる1946年に現在の「東京大神宮」となりました。

伊勢神宮の遥拝所であることからもわかる通り、御祭神は伊勢神宮の内宮(ないくう)の御祭神「天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)」と、伊勢神宮の外宮(げくう)の御祭神「豊受大神(とようけのおおかみ)」。そのため、東京のお伊勢さまとも呼ばれています。

様々な縁むすびの御利益

そんな東京大神宮ですが、縁むすびのパワースポットとしても知られています。スズランをかたどった「縁結び 鈴蘭守」をはじめ、様々なお守りやおみくじは人気が高く、若い女性が多数参拝に訪れていました。

ユニークなのは「恋みくじ」。恋愛系のおみくじはそれほど珍しくありませんが、このおみくじには自分にふさわしい相手の血液型や星座、年齢差などが記されています。かなり具体的な内容なので、この先出会う人を意識してしまいそうです。

様々な御縁とのめぐりあわせを導く「幸せ結びみくじ」も人気のおみくじ。仕事、恋愛、旅行、金運などの定番に加えて、美容やファッションなど様々な内容が記されています。

ちなみに私は「美容:エステでリフレッシュ」、「ファッション:シルバーのアクセサリーが吉」でした。すぐに行動に移せる現代的な内容は、とっても新鮮です。

神前結婚式のはじまり

広く知られている神前結婚式ですが、実は最初に行われたのがここ東京大神宮。

1900年、皇太子・嘉仁親王(大正天皇)と、九条節子(貞明皇后)が結婚。その際に神前にて誓いを立てるという儀式が行われました。市民の間でも同様の結婚式を求める声が上がり、それに応じてこの東京大神宮は「神前式」を創設。人々の間に定着していったそう。

その名称から日本古来のものであるかと思い込んでいましたが、近代化以降のことであるのが驚きです。それ以前も神前式は存在したそうですが、あくまでごくごくわずかであったそう。

神前式が比較的最近ということは、それ以前はどのような結婚式が行われていたのでしょうか?調べて見ると中世以前の日本において結婚式はあくまで貴族や有力な武士などごく一部の身分の高い者が行うもの。江戸時代に入っても、基本的に自宅で行うものであったそう。現代の様に親戚や友人を招いて行うという形式も、この神前式とともに広まっていったとのことです。

「神前式」が明治以降にできあがった、というよりは現代のような「結婚式」が確立して普及したイメージでしょうかね。

飯富稲荷と九代目市川団十郎

神門右手にある境内社は飯富稲荷神社。日比谷神宮の頃から祀られており、共にこの地に遷座されたそうです。

祀られているのは衣食住と商売繁盛の守護神である「稲荷大神(いなりおおかみ)」と、土地の守護神「大地主大神(おととこぬしのおおかみ)」。歌舞伎役者である九代目 市川団十郎が信仰していたことでも知られています。この九代目市川団十郎は五代目 尾上菊五郎、初代 市川左團次とともに、いわゆる「團菊左時代」を築いた人物。

飛鳥時代の歌人である柿本人麻呂は「歌聖」、江戸時代の蘭学医である杉田玄白は「医聖」、俳諧師である松尾芭蕉は「俳聖」といったように、その分野で大きな功績を残した人物は「〇聖」と呼ばれることがあります。この九代目市川団十郎は、「劇聖」とも呼ばれるそう。

そんな人物が信仰していたということから、芸能の神様としても信仰されています。縁むすびに限らず、様々なご利益が期待できる神社でした。

アクセスと参拝情報

JR総武線・東京メトロ東西線などが乗り入れる「飯田橋駅」から徒歩5分ほど。日本武道館や靖国神社のある都営新宿線・半蔵門線・東西線の「九段下駅」からも徒歩10分ほど。

境内はそれほど広くありませんので、参拝だけでしたら10分もかからない神社です。

開門時間 6:00~21:00
公式サイト https://www.tokyodaijingu.or.jp/

※掲載の情報は2023年12月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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