お台場に新しくオープンした「没入型」という新感覚のテーマパーク。没入型ってどんなアトラクションがあるのでしょうか?そして、しっかり没入できるのでしょうか?今回はあまり下調べせずに勢いで参加してみました。
お台場の新スポット
2022年3月に閉館したお台場パレットタウンのビーナスフォート。2年後となる2024年3月、その跡地に新しく誕生したのがイマーシブ・フォート東京!
イマーシブというあまり聞き慣れないコトバですが、その意味するのは「没入感」。このイマーシブ・フォート東京は、その名の示す通り没入型テーマパークであるそう。いったいどんな内容なのでしょうか?
ちなみにこの施設の運営は株式会社刀。「西武園ゆうえんち」のリニューアルや、「ハウステンボス」(2022年10月~)など、エンタメ業界で実績を残す会社です。
チケットの仕組み
さて、テーマパークといえばまずはチケット。ここもまた例に漏れず複数のパターンが・・・と思いきや、基本は「1dayパス 6,800円」のみ。これで通常アトラクションは全て体験できます。
・ 熱狂!フォルテヴィータ事件簿【4月26日OPEN!】
・Identity V 第五人格
・ 【推しの子】イマーシブ・ラリー
・ スパイ・アクション!
・ ジャック・ザ・リッパー
・ パーティ・フェスタ!
・ イマーシブ・ストーリーズ ヘンゼルとグレーテル
・ ザ・キャバレー
・ ベイカーズ・サーカス
そこに加えて3つの有料アトラクションがあります。こちらは別料金が必要ですが、それぞれ「1dayパス」とのセット券が販売されています。
・ザ・シャーロック
・東京リベンジャーズ イマーシブエスケープ
・江戸花魁奇譚
ということで、有料アトラクションの希望が無けれはとりあえず「1dayパス」にしておけば大丈夫!
チケットはWebにて販売しています。名前、郵便番号、性別、生年月日などを入力して会員登録、支払いはクレジットカード。キャンセルや変更はできないので要注意ですが、天候に左右されない点は安心ポイントです。
中世ヨーロッパが広がる館内
園内はビーナスフォートのゴージャスな内装を生かした、ヨーロッパ風の街。薄暗い照明が良い雰囲気です。
入園時に配られる新聞紙には、園内マップや見どころが記されています。
園内にはレストランやカフェ、軽食販売もあります。また、路地裏を進むと自販機も。ベンチも多数置かれており、場所によっては全然人がいないスペースもあったりしました。
気になる待ち時間ですが、日曜の訪問で一番待ったのは「第五人格」の50分。それ以外は10~20分待ち程度でした。
ここからはちょっとだけネタバレ含みます!
これから行く予定の方は見ないで行くのもおすすめですが、「そうは言ってもちょっとは下調べしておきたい」「大事なデートだからスマートに送りたい」みたいな人だけご覧ください!一応、確信やオチは伏せています。
事前購入すると、前日に一通のメールが届きます。てっきり予約のリマインドかと思いきや、「この手紙を受け取っているということは・・・・」という不思議な書き始め。そこには、当日の指示のような内容も。指示に従った場合、園内で送り主を見つけると、ちょっとしたミニイベントが発生します!もしわからない場合は、キャストさんに尋ねるとアシストしてくれたりしますよ!
本格的なショータイム
ザ・キャバレーというレストランでは、1日数回ショータイムが開催されます。歌とダンス、サックス、バイオリンを交えたグラマラスなパフォーマンス。
観客も参加してカンカンダンスやシャンパンタワーも。
なお、こちらはレストランなので、店内で観るには注文が必要。お料理は2,000円〜、ドリンクは500円〜とそれなりのお値段、またお冷やの提供はありません。
また、女神像のあるゴールデンプラザでは、様々なショーが開催されます。歌とダンスの『パーティ・フェスタ!』やこの後で解説する『熱狂!フォルテヴィータ事件簿』の各イベントなど、常ににぎわっているイマーシブ・フォートの中心的なエリア。
人気なのは『推しの子パブリック・ビューイング』。人気アニメ・「推しの子」の世界に登場するアイドルグループ「B小町」のLIVEのパブリックビューイングも行われます!
キャラクターたちは映像での登場ですが、劇中に登場する覆面筋トレ系ユーチューバー「ぴえヨン」はリアルで登場します!最初はだれでもヒヨッコマッソウ!
なお、この推しの子パブリックビューイングは、事前にちょっとした謎解きに参加してからの方が、より楽しめます!新聞紙や園内に掲示されたQRコードを読み取りLINE登録、そこで届くぴえヨンからの指示に従い、園内でキーワード探し、すべてクリアすると、クリア者専用の振り付け動画が届きます。マスターするとライブの時間と場所のスケジュールが分かる、という流れになります。
体験型のアトラクション
今回参加した有料以外のアトラクションはこの3つ。
『イマーシブ・ストーリーズ ヘンゼルとグレーテル』
入場ゲートの直ぐ側にあるアトラクション。童話ヘンゼルとグレーテルの世界が表現された部屋を進み、デジタルコンテンツを体験していくというタイプ。
入口にて「ヘンゼルとグレーテルのルート」と「魔女のルート」の2つのルートが選択可能。魔女のルートで進んでみたところ、知られざる魔女の悲しいストーリーが広がり、物語の見え方が変わりました!
ヘンゼルとグレーテルのルートはどんな感じだったのでしょうか。もし時間に余裕がある場合は、両方行ってみても良いかもしれません。
『ジャック・ザ・リッパー』
スモークの立ち込めるバーが入口。何かがぶつかる衝撃音と、参加者の悲鳴が響き渡る、まさに阿鼻叫喚の状態。
参加者たちは一本のロープに捕まり、ひたすら襲われながら進んでいきます。コワイというよりもびっくりする系のアトラクション。一緒に参加した友だちと叫びまくっていると、何故か途中から笑いが止まらなくなってしまいました・・・!!絶叫してストレス発散したいときにおすすめです。
『IdentityV 第五人格』
人気オンラインゲーム「IdentityV 第五人格」の世界をリアルで体験できる、ゲームファンには夢のようなアトラクション。
最大6人のプレイヤーはフィールドにある5つの暗号機を解読して出口を開錠して脱出・・・しかし、そこにはそれを阻止する恐ろしいハンターが。
この流れでピンと来た方もいるかもしれませんが、対戦サバイバルホラーゲーム「Dead by Daylight(デッドバイデイライト)」とほぼ同じ仕組み。それがリアルに体験できるのだから、もうワクワクが止まりません。
訪問した際はいつ見ても待ち時間50分と行列ができていましたが、その間にルールや作戦を立てるのがおすすめ。一応ちょっとしたテクニックですが、ロッカーに入ればハンターに襲われないので、ハンターが見えたらいったんロッカーに逃げ込んでやり過ごせます。
そして、フィールド内では走ってはいけません!
そのルールはハンターにも適応されます!
なので、走って追われることはありません。曲がり角で出くわしたり、角部屋に追い詰められなければ、そうそう襲われることはなさそうな気がします。
熱狂!フォルテヴィータ事件簿
ここに来たらぜひとも体感したいのが、「熱狂!フォルテヴィータ事件簿」。これは特定の場所で行われるアトラクションではなく、館内のあちこちで様々なイベントが勃発、ゲストはそれに巻きこまれたり、自分から混ざりにいったりして楽しむという、まさに没入型のショー。
マフィアのボスに「この辺りで怪しい者を見なかったか」と話しかけられたり、銃を所持した手下に絡まれたり、酔っぱらってべろべろのお兄さんと乾杯したりと、最初はちょっと抵抗があったのですが気が付いたときには絡まれるのが楽しくなってきます。
一連のイベントは公式HPの営業カレンダーの「スケジュール」を見ると、記載されています。気になるタイトルのものがあれば、その時間にその場所に行くと、上手く巻き込まれます。
おすすめは18:00頃に開催される「サロモーネ家決起集会」。それに参加すると、ラストの「ザ・フィナーレ~VIVA!フォルテヴィータ~」へとつながっていきます。それまでのストーリーを追っていなくても、ここでいろいろと理解できてクライマックス感も味わうことができます。
雰囲気を体験したい方は、こちらに動画を載せています。
お台場の没入型テーマパーク『イマーシブ・フォート東京』めっちゃ楽しかった!
園内で発生する事件に参加者が巻き込まれていくのですが、マフィアに絡まれたり、レストラン襲撃に立ちあったり、一般人が一般人に逮捕されたりしてて、すっかり没入してしまいました pic.twitter.com/4UhibfBidc
— ちひろいろ (@Eri_ashi) May 13, 2024
キャストさんの本気のフリースタイル演技は素晴らしいのひとこと。皆さん完全にキャラクターになっているので、参加者がどんな対応しても上手に返してくれます。
そんな中ですっかり没入してしまった私は、イマーシブフォートを出たあとも、しばらくは見ず知らずの他人が話しかけてくるような気持ちが消えませんでした。この不思議な感覚、ぜひ現地に訪れて体感してみてください!
アクセスと営業情報
ゆりかもめ「青海駅」直結、もしくはりんかい線「東京テレポート駅」より徒歩3分。
開館時間 | 11:00~19:00 ※土日などは拡張あり |
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休館日 | 年中無休 |
公式サイト | https://immersivefort.com/ |
※掲載の情報は2024年5月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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