江の島イルミネーション『湘南の宝石』の魅力と注意点(藤沢市)

神奈川県

冬の江の島を彩るまばゆいイルミネーション「湘南の宝石」。サムエル・コッキング苑を中心に、キラキラと輝く世界が広がります。人気のイベントであるため、週末に訪問する場合は混雑に注意!

訪問日:2023/12/16(土) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

冬限定のイルミネーション

関東有数の観光スポットである湘南・江の島。夏のイメージが強いエリアですが、冬季には「湘南の宝石」というイルミネーションを開催。「東京ドイツ村」「あしかがフラワーパーク」と合わせて関東三大イルミネーションとも呼ばれる人気なイベントです。

<開催期間>
2023年11月23日(木)〜2024年2月29日(木)
<点灯時間>
平日・年末年始:17:00〜20:00(最終入場19:30)
土日祝・12/22〜30:17:00〜21:00(最終入場20:30)
※1/6~2/29は点灯17:30〜

「江島神社」や「江の島岩屋」など、島内各所でライトアップが開催されていますが、メインとなるのは頂上付近にある植物園「サムエル・コッキング苑」。今回は、ここをメインに訪問することにしました。

【公式】湘南の宝石2023-2024~江の島を彩る光と色の祭典~|イルミネーション
湘南のシンボル江の島シーキャンドルを中心とした、江の島島内や片瀬海岸エリアでの光と色の祭典。湘南の自然、夜景、光の融合による唯一無二の美景は、関東三大イルミネーションや日本夜景遺産など数多くの夜景ブランドタイトルを獲得しています。

Webチケットがおすすめ

2022年以降、入園料が無料となったサムエル・コッキング苑ですが、イルミネーション期間の夜間(17:00以降)に限り有料となります。また、園内にそびえたつタワー「シーキャンドル」は別料金。

江の島サムエル・コッキング苑:500円
江の島シーキャンドル(タワー):500円

江の島の入口からサムエル・コッキング苑までは長い階段をひたすら上りますが、それを回避できる有料エスカレーター「江の島エスカー(360円)」がセットになった「江の島シーキャンドルセット券(1,100円)」、そこに「江の島岩屋(500円)」と「新江ノ島水族館(2,500円)」がセットになった「えのしまえのすいエリアパスポート(3,500円)」など、お得なセット券も販売されています。

えのしまえのすいエリアパスポートはEMot・アソビューといったWeb販売限定となります。江の島エスカーやサムエル・コッキング苑の券売所には長蛇の列ができることもありますが、Webチケットならば直接入口を通過することができるため待ち時間ゼロ。当日購入も可能なので、駅から江の島へ向かう途中に用意しておくのがおすすめです。

今回、新江ノ島水族館と合わせての訪問だったので、「えのしまえのすいエリアパスポート(3,500円)」を利用しました。チケットに含まれる江の島岩屋は17:00までなので間に合いませんでしたが、それでもこれを利用した方がお得になるのです。

エスカーに乗ってメイン会場へ

すっかり日が沈んでからもにぎやかな弁財天仲見世通り。通常ならば夜間は閉店しているお店も、この期間は延長しているような雰囲気。

人込みの中を進み、江の島エスカー乗り場へ。前述の通りチケット販売所は長い列ができていましたが、Webチケットならば華麗にスルーできます。

エスカー内部もキラキラしたイルミネーション仕様。ちなみにエスカーは3区に分かれていますが、演出があるのは1区のみ。2区、3区は特に何もないです。

1区から2区へ向かう途中、「江島神社 辺津宮」を経過します。ルート上に拝殿があるため、ほとんどの方が参拝していく流れでした。

2区の先にある中津宮広場もイルミネーションが広がっています。ここを抜けて3区のエスカーを登ると、サムエル・コッキング苑の入口。ここもチケット売り場は大行列であったので、Webチケットにしておいて本当に良かったです。

宝石箱のようなキラキラの世界

入場者を出迎えるのは「湘南の宝石エントランス」。散らばるイルミネーションが地上だけでなく樹上や空中にも配置されているのがポイント。カラーリングは控えめですが、まるでホタルが舞うような神秘的な雰囲気です。

イルミネーションイベントでは定番のキラキラに輝くトンネル、ここはLED電球の密度は日本一とのウワサです。よく見るとスワロフスキークリスタルをふんだんに使用したシャンデリアが吊るされており、「湘南シャンデリア」という名が付けられています。

湘南シャンデリアを抜けた先には、様々なオブジェが点在するエリア。ラウンジミュージックが流れており、ちょっとしたクラブ感もあります。中央の大きなオブジェは、もしかしてクラゲを表しているのでしょうかね。

温室遺構の展示施設

施設の名前に冠している「サムエル・コッキング」。こちらはアイルランド生まれの貿易商のこと。

横浜に来日後、居留地にてコッキング商会を開設。江の島の景観と植物を愛したコッキングは、妻の宮田リキの名義で江の島に土地を購入し、別荘とともに植物園を開設します。それがこのサムエル・コッキング苑の基になっています。

園内には温室遺構が残っており、そこには小さな展示施設が設置されています。床がガラスになっているため足元に広がる温室遺構を見ることができます。

屋外に出ると一部の遺構も中に入ることができます。レンガ造りの仕上がりは、まるで戦争遺跡のような雰囲気。夜の訪問なので、ちょっとドキドキしました。

シンボルのシーキャンドル

サムエル・コッキング苑の奥にそびえ立つシーキャンドル。灯台ですが、一般人も上ることができる展望タワーとなっています。あざやかに彩られた姿は、湘南の宝石のシンボルとも呼べる存在感。

展望室は基本屋内。屋外のデッキもありますが、訪問時は強風のため閉鎖中でした。

北側の窓から見えるのは、キラキラと輝く湘南の宝石会場。サムエル・コッキング苑はもちろん、イルミネーションが行われている江の島弁天橋・片瀬橋・弁天橋など、広い範囲を見渡すことができます。

一方、南側は大海原が広がります。日中は遠くの富士山なども見渡せますが、夜間は真っ暗闇。夜の太平洋はちょっとコワイです。

シーキャンドルの注意点

さてさて、湘南の宝石に来たらぜひとも上りたいシーキャンドルですが、定員が決まっているため入場券とは別に整理券が必要となります。

土曜日の18:00頃の訪問で477番。現在の呼び出しは170番であるため、約300組待ちです。整理券にはQRコードが記されており、スマホで番号の確認ができます。メール呼び出し機能もあるため、ひたすら列に並ばなくて良いという点はとっても親切。

ちなみに、実際の待ち時間はなんと90分以上でした。園内のカフェはもちろん満席であるため、時間を潰せる場所は屋外のベンチくらいしかありません。歴史に興味がある方は、先ほど書いた温室遺構展示施設内で上映されている「泉秀樹の歴史を歩く」という番組の視聴がおすすめ。屋内でありベンチも置かれているで、ゆったりと過ごすことができました。

ということで注意点をまとめるとこんな感じです。

・園内に入ったらまずはシーキャンドルの整理券確保へ
・土日の18:00以降は1時間以上待ちは覚悟
・寒空の下待機する可能性があるので防寒対策お忘れなく

90分待ってもシーキャンドル自体はそれほど見どころがあるわけではなく、滞在時間はわずか10分ほどでした。待ち時間もかかるし、別途料金もかかるので、無理に上らなくても良いかもしれません。

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