峡谷沿いにたたずむミニ水族館『高千穂峡淡水魚水族館』(高千穂町)

宮崎県

宮崎を代表する人気観光地・高千穂峡。実はここに水族館があるのをご存じでしょうか?淡水魚専門ではありますが、チョウザメやアカメなど見応えのある生き物も多数飼育されています。

訪問日:2024/4/7(日) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

立ち寄りやすい水族館

高千穂峡の中にある高千穂淡水魚水族館は、すぐ近くの玉垂の滝の清らかな湧水を利用して、淡水魚を飼育・展示したミニ水族館。ボート乗り場にも近く、時間調整にぴったりなスポットです。

ロッジ風の外観がちょっとおしゃれな雰囲気。高千穂峡の中心部にあるため、渓谷めぐりと合わせて訪問し
やすいロケーションです。

館内はメインの展示室+小部屋だけのとってもコンパクトな水族館。

水槽に添えられた解説はめっちゃシンプル。内容はスタンダードな感じですが、吹き出し部分にちょっとしたエピソードがあっておもしろいです。

ちょっぴり地味な淡水魚

オスが卵や稚魚を守るイクメンサカナ、オヤニラミ。名前の由来は諸説ありますが、子守の際に「親が睨みをきかす」というところからついたともいわれています。九州の水族館ではおなじみです。

ツボに入ったナマズは、ギギというサカナ。腹ビレのトゲを使ってギーギーという低い音を出すことが名前の由来。ちなみい胸ビレと背ビレに毒トゲがあるようなので、さわるなキケンです。

黄色いサカナはヒドジョウ。マドジョウから生まれた黄変個体を品種改良して固定化したものであるそう。幸運を呼び込む黄色いドジョウとして注目を浴びた過去があるようです。

見ごたえあるサカナも

こちらの大きなサカナはソウギョ。コイに似ていますが、背ビレのカタチとヒゲの有無で見分けることができます。

力強く立派なアカメ。宮崎県と高知県を中心に見ることができる日本の固有種。光を当てると目が赤く光ることから、そのまんまの名前が付けられています。

長いヒレをなびかせるテツギョ。フナから突然変異として生まれた種類。その姿から「羽衣天魚」なんて大仰な通称もあります。ひらひらと舞うように泳ぐ姿は、ずっと眺めていられます。

カラフルな熱帯生物

エンゼルフィッシュ、スマトラ、グッピー、ネオンテトラなどの熱帯魚も飼育しています。日本の淡水魚とは異なるカラフルな姿で彩りを添えているかのようです。

こちらの特徴的な姿のカエルはアフリカツメガエル。ほぼ水中で暮らすカエルで、ほとんど歩くことはできません。後ろ脚の指3本が、爪状の角質に発達しているのが名前の由来です。

ウーパールーパーの通称でも知られるメキシコサンショウウオ。あれ、白くない?と思われる方もいるかもしれませんが、白いものはアルビノという突然変異の個体。本来はこのような色をしています。

見逃せないチョウザメ

コイやウグイに混じって泳ぐチョウザメ。他のサカナよりも大きく、かなりの存在感。チョウザメって淡水魚の中ではかなり大きくなるサカナなんですよね。

そして、実は宮崎県は日本一のチョウザメ産地。スタッフさんの話によると、ここのチョウザメは県内の小林市から来ているそう。そういえば、以前訪れた小林市にある出の山淡水魚水族館では大量のチョウザメを飼育していましたね!

先ほど訪れた水族館の側にあるおのころ池にもシロチョウザメが泳いでいました。

中には口が尖っているタイプのチョウザメも。こちらは「べステル」という食用型の品種。野生のチョウザメの乱獲を防ぐために、旧ソ連によって生み出されました。

キャビアはもちろん、ベステルチョウザメは肉も美味であるそう。先ほど紹介した出の山淡水魚水族館にはチョウザメ料理を提供するレストランが併設されていました。高千穂のはあとはぜひ小林へ!と言いたいところですが、高千穂から小林市は同じ宮崎県でもほぼ北端と南端くらいの感覚。けっこう離れているのでご注意ください。

森の中の小さなアクアリウム『出の山淡水魚水族館』(小林市)
森の中にある小さな水族館。淡水魚専門であるため地味になるかと思いきや、ピラルクやオオサンショウウオなどインパクトのある生き物も展示されています。屋外では大量のチョウザメも見ることができます。

アクセスと営業情報

有料(500円)の第1御塩井(おしおい)駐車場のすぐ目の前にあります。

開館時間 9:00~16:00
休館日 第2・第4水曜、年末年始
料金 300円
公式サイト https://takachiho-kanko.info/sightseeing/11/

※掲載の情報は2024年4月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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