カーレーターは素敵な乗り心地!『須磨浦山上遊園』(神戸市)

兵庫県

昭和後期〜平成初期で時が止まったまま、令和の時代までたどり着いたしまった遊園地。レトロ風ではなく、ホンモノのレトロがつまった空間です。国内唯一となる「カーレーター」は乗り心地最高なアトラクションでした!

訪問日:2025/6/27(金) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

選べる2つのチケット

神戸の中心部から少し離れた須磨区にある須磨浦山上遊園は、山の上に広がる遊園地。「ロープウェイ」だけでなく、謎の乗り物「カーレーター」や「観光リフト」を乗り継いで向かうという、とってもわくわくする遊園地です。

入園料の設定はありませんが、それぞれの乗り物の運賃が必要となります。別々に払うこともできますが、セット券がおすすめです。

■Aコース(1,800円)
・ロープウェイ
・カーレーター
・回転展望閣
・観光リフト
■Bコース(1,200円)
・ロープウェイ
・カーレーター
・回転展望閣

ここは当然Aコース!と思ったのですが、平日はリフトが休業しており回転展望閣までしか行けないそう。必然的にBコースオンリーとなっていました。

駅直結のロープウェイ

最寄り駅となる山陽電鉄本線の「須磨浦公園駅」から、ロープウェイが直結しています。

階段を上ってロープウェイ乗り場へ。ゴンドラの定員は30名。赤色の「やまひこ」、白色の「うみひこ」の2両が運行しています。今回乗ったうみひこ、万博仕様のラッピングが施されていました!

発車とともに、ゴンドラ内では自動音声での観光案内が流れます。目の前に砂浜が広がっていく光景は、めっちゃ気持ち良いです。

全長466m、高低差181mを一気に進むゴンドラ。約3分で鉢伏山上駅に到着です!

次に乗るのはカーレーター

ロープウェイを降りると、そこはカーレーター乗り場。聞きなれない言葉ですが、これはベルトコンベアでゴンドラが進むという珍しい乗り物。かつては滋賀県の「琵琶湖バレイ」にも設置されていましたが、そちらは既に廃止。現在、日本でここだけなのです。

ゴンドラは2人がけタイプ。18台あり、リフトのように次々とまわってきます。

このカーレーター、珍しいことに加えて話題となるのがその乗り心地!!!

このまま壊れるんじゃないかという勢いでガタガタと揺れます!!!

序盤を過ぎて斜面に差し掛かると自動で座席が持ち上がります。ここからは快適な運行に。乗車時間約2分で山頂に到着しました。

眺望抜群の回転展望閣

カーレーターを降りたところに建つのは回転展望閣。これまたレトロな回転展望台です。

まずは最上階の屋外展望台へ!西側には明石海峡大橋でつながる淡路島が。目を凝らすと、橋の近くには埴輪が並ぶ五色塚古墳も見えます

東側は神戸の市街地と、橋でつながる神戸空港。天気が良いと関西国際空港まで見渡せるそうです。

なお、この部分は回転しておりません!動くのは下のフロアの喫茶店。ということで、階段を降りて下へと進みます。

懐かしの喫茶メニュー

3階は「回転喫茶コスモス」となっています。このフロアがぐるっと回転するポイント。BGMは久保田利伸、ZARD、TUBEなど平成のヒットソングが次々と流れています。

速度は1周約45分とゆったりペース。注文カウンターは中央にあり回転していません。そのため、ゆっくりメニューを見て悩んでいると、どんどん遠ざかって行きます。

メニューもレトロな雰囲気。カレーやピラフ、クリームソーダなど、昔ながらの喫茶店みたいなラインナップ。名物の「そばめし」とメロンソーダ、めっちゃ美味しかったです!

レトロなゲームセンター

一階はゲームコーナー。ただのゲーセンかと思いきや、ラインナップがとにかくレトロ!!普通のゲームセンターでは見かけない、年季の入った筐体がずらりと並びます。

これはもしかしてインベーダーゲームでは!これ、コインを投入すれば実際に遊ぶこともできます。

人生初のインベーダーゲームに挑戦してみたのですが、動きにクセがありすぎてあっという間にやられてしまいました・・・。

そんなゲームに混じり、旧ロープウェイの運転機器も展示されています。これらは2020年11月まで使用されていたとのこと。意外と最近のものなんですね。

くだりも爽快な道のり

行きと同様、帰りもカーレーターで下って行きます。帰りの方が快適に感じましたが、最後降りる直前で盛大にシェイクされるのでご注意を。

続けてロープウェイ。上りと同じく15分毎の運行なので、少し待ちでした。上ってきたときは気づかなかったのですが、ロープウェイ乗り場のこのアングルめっちゃ良いですね!空に飛び立つ気持ちになれます。

これにて須磨浦山上遊園はおしまい。いつかまた来るときは、観光リフトが運行しているときを狙います!そして、少し山を登ったところにある「旗振毘沙門堂」へも行ってみたいです。

最後の1枚はこちら。展望台で見つけたジュークボックス!!こちらはなんと現役!お金を入れれば再生することができます。

サブスクやYouTubeで音楽なんてタダ同然の時代に生きていると、お金を払って一曲選ぶという行為が新鮮そのもの。コストはかかりますが、きっと一曲に対する思いは何倍も強い時代だったのでしょうね。

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