たっぷりと楽しんだ小豆島からの帰路に選んだのは、坂手港と神戸港を結ぶジャンボフェリー。唯一の夜間運航を行っているので、上手く利用すれば移動時間の大幅な節約ができます。とってもきれいな新造船「あおい」に車を載せて、早朝の神戸を目指します!
小豆島と神戸をつなぐフェリー
ジャンボフェリーは、神戸港と小豆島の坂手港を結ぶ航路を持つフェリー。平日3便、土休日4便運航。所要時間は3時間ほどです。
小豆島と本土をつなぐ船は、香川県の「高松港」や兵庫県の「姫路港」、岡山県の「宇野港」など多数の港から出ています。
そんな中、このジャンボフェリーはなんと夜行便があります!所要時間3時間ではよくわからない時間に島についてしまうのでは・・・と思いきや、高松へ寄港して調整が入るため夜行便の所要時間は約6時間。これなら睡眠をとることができます。
【神戸港発の夜行便】を利用すれば、深夜1:00に出発し、早朝7:15に坂手港に到着。朝早く付けるので、島での滞在時間をたっぷり確保できます。(※平日は7:30着)
【坂手港発の夜行便】ならば、22:40に出発し、早朝5:15に神戸港へ。島を思いっきり楽しんで、温泉につかってから帰路につくことができます。(※平日は坂手港発の夜行便の運航ナシ)
車を運ぶ場合の料金
通常時の運賃は、普通車7,990円(7,590円)、軽自動車6,990円(6,640円)。運転手1名料金1,990円(1,890円)が含まれるので、軽自動車ならば5,000円程度で運ぶことができる計算になります。※()内はWeb割引の料金です。
小豆島はレンタカーがそれなりのお値段なので、1日借りるとなると6,000円~8,000円ほど。往復で考えるとレンタカーより高くなりますが、2日以上滞在するならばフェリーの方がお得。早朝から乗れる点や、帰路を「高松行き」など別の航路にして、そのまま周遊する、などのプランが考えられるなどのメリットがあります。
今回は瀬戸内海をめぐる9日間の車旅で最後に小豆島に立ち寄り。高松港から小豆島に渡ったあとは、そのまま都内へ戻るため、神戸港に着けるというのは距離的なショートカット効果が抜群!悩むことなくこの航路を選びました。
2023年5月6日 小豆島 22:40発 神戸 05:15着 (あおい 予定)
自由席 大人:1名 軽自動車:1台
[運賃合計額] 8,660円
料金が2,000円ほど高くなっていますが、これは「深夜料金500円」、「土休日ダイヤ料金500円」、さらに「燃料油価格変動調整金1,020円」がプラスされています。これくらいの増加はLCCで慣れているので気にもなりません・・・!
お手軽な乗車方法
予約すると、乗船日の2日前7:00頃に、QRコードのURLが添付されたメールが届きます。
あとは乗船時間の30分前までに港へ。係員の方に窓からQRコードをかざすだけでOK!「車検証を持って車から降りて・・・」といった手続きは不要なので楽々です。今回坂手港に着いたときは、かなりの土砂降りだったので、このシステムには物凄く感謝です・・・!
神戸からのフェリーは22:40着。乗ってきた人が降りてきたあと、入れ替わりでそのまま乗車、準備ができ次第出発となります。
広々とした車載室が2フロア。8トントラック換算で84台と、かなりの台数が搭載可能です。出港後は神戸港到着までここには戻れませんので、おやすみグッズなどお忘れないようにご注意ください。
ぴっかぴかの船内
今回乗船した「あおい」は2022年10月就航の新造船なので、船内はぴっかぴか。エントランスにはピアノが設置されており、エレガンスな雰囲気。
船内にはうどんやジェラート、各種お土産を扱う「Café & Shop うまげや」をはじめさまざまな施設があります。
自販機ではドリンクだけでなくフードも取り扱いあり。もしカフェが閉まっていても、こちらで食事が確保できますね。
もちろんゲームコーナーもあります。人気アニメのプライズに加えて、昔ながらのスロットもあります。
夜行であったため利用しませんでしたが、「雲の湯&足湯(海のテラス)」という、屋外に設置されたお風呂と足湯も備えています。プレミア席の方は無料、自由席の方は300円で利用できるそうです。
自由席は争奪戦の恐れあり
自由席は畳風の床が敷かれた雑魚寝タイプ。顔周りだけですが、ちょっとした敷居があるのが親切設計です。
この「あおい」は、のびのび席(+500円/繁忙期+1000円)やロフト個室(+3000円/繁忙期+3500円)など、有料の指定席を多数備えています。そのためか、規模の割に自由席の数が少なめ。週末や連休は争奪戦になることもあるので、港へ早めに行って待機、乗船後はいち早く席確保へ向かうのがおすすめです。
今回はGW最終日の乗船であり、なかなかの混雑。ちょうど坂手港で降りた人のスペースが空いていたため横になって眠ることができました。ぎりぎりに乗船した方は席が確保できず、ベンチなどで仮眠をとっているようでした。
ちなみに、有料エリアの入口にはゲートがあり、QRコードタッチが必要となっています。
持ち込むと便利なアイテム
まず、自由席を利用する際は「毛布&枕」はありません・・・!夜行フェリーでは標準装備されていることもあるので、意外と盲点かもしれません。
本気で快眠したい方は、「敷くもの」「かけるもの」「枕」の3点の用意がおすすめ。私はパーカーを2着持っていき、1枚は下に敷いて、もう1枚をかけて過ごしました。また、枕替わりに車用の腰当てクッションを持って行きました。
もう一つ注意すべき点が、途中、高松港も経由するため人の出入りがあるということ。照明や雑音が気になる方は「耳栓」と「アイマスク」持参がマストです。ちなみに耳栓は船内のガチャガチャで10円にて販売していました。
船内にはポケベルのレンタルもあります。港が記されており、到着すると起こしてくれるというユニークなサービス。終点まで行かない場合は、利用もアリですね。
クチコミなどを見ると、売店にてブランケットがレンタルできるようです。ただし枚数には限りがあるので、必ず確保できるとは限らないみたいです。
夜の海を越えて神戸へ
夜の坂手港を出発した「あおい」。たっぷり楽しんだ小豆島の思い出を振り返りながら、明かりが見えなくなるまでデッキにいよう・・・と思ったのですが雨が強いのでそそくさと船内へ。
歯みがきを済ませたらソッコーで寝てしまったので、出港からどれくらいで船内照明が暗くなったのか、夜間はどこに停泊していたのかなど、さっぱりわかりませんでした。
船内放送にて目を覚ますと、あたりは下船準備をする人で慌ただしい雰囲気。気分転換にデッキへ出ると、朝もやの中で光る神戸のまちが見えてきました。
5時15分、神戸港に到着。車載室への立ち入りは船が着岸してから。そのため、車が下船するのは一般の方が降りてからになります。
5時30分ごろ降り立った神戸のまち。
さて、どうしよう!?
神戸に行きたいところはたくさんあるけど、そのほとんどが9:00オープン。それに、本日は都内まで帰る日なので、もう少し距離を詰めておきたい気もします。早朝のうちに神戸や大阪の都心部を通過しておく、というのもありです。
そうだ、奈良へ行こう・・・!
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