3つの県が交わる『三県境』の楽しみ方(加須市・栃木市・板倉町)

栃木県

埼玉県、栃木県、群馬県の3つの県の境目となるポイント「三県境」。凄い見どころがあるというわけではありませんが、他ではなかなか見ることができないユニークなスポットです。近くの道の駅では、それにちなんだユニークな商品も販売しています。

訪問日:2023/8/12(土) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

田んぼの中のポイント

田んぼの中に伸びる畦道。長閑な原風景といった雰囲気の場所に、なぜか集まる人々の姿。何か珍しい生き物でもいるのでしょうか。

畦道にしてはきれいに舗装されており、付近にはイスとテーブルまで置かれています。

ここは三県境。田んぼの水路が三又になっているポイントは、埼玉県・栃木県・群馬県の境目なのです。

交わる点に建てられた境界標には、埼玉県加須市・栃木県栃木市・群馬県板倉町との記載がされた境界プレートが設置されています。このプレート、2021年に盗難被害にあったことがあるそうです。盗んだ人は、いったい何に活用するつもりだったのでしょうか・・・?

何が凄いの?三県境

三県境といっても、何がそんなに凄いのでしょうか?

47もの都道府県がある日本。3つの県境となるポイントは40ヶ所以上ありますが、いずれも山間部や河川の中など簡単には行けない場所。このように気軽に訪問できる平地に三県境があるのは非常にレアとのこと。

もともとこの三県の境目があったのは旧谷田川と旧渡良瀬川の交わる地点。他の地域の三県境と同様に川の中にあるという状態でした。その後、足尾鉱毒事件の影響で渡良瀬川の河川工事が行われます。その結果、三県境であった場所は埋め立てられて水田に代わり、正確な位置は長い間不明となっていました。

三県境がはっきりするのは2016年という比較的最近のできごと。加須市、栃木市、板倉町の3自治体は、国土地理院から助言を受け測量を開始。かつての県境確認用の杭も見つかり、県境を確定。コンクリートの杭が打たれました。今では観光資源として、メディアでも取り上げられる話題のスポットとなっております。

ちなみに県境マニアの間では、この三県境を「柳生の三県境」と呼ぶそう。最寄り駅にちなんだネーミングかと思いますが、そもそも県境マニアという未知のワードになんだか胸がときめきます。

三県境の楽しみ方

さてさて、いろいろと知識を詰めれば感慨深いポイントですが、見応えはあまりありません。せっかくのレアな三県境、何か面白いことはできないでしょうか?

とりあえず一歩で県境を超えられます。これまでは栃木県側からだったので、群馬県側から見てみます。

続いてもう一歩で県境を越えて、埼玉県側からも見てみます。

ほとんど変わりませんね!!

県境をまたがってブリッジしたり、腕立て伏せをしてみたり、横っ飛びで高速3県周遊なんて遊びも思いつきましたが、一人で訪れたので実行する勇気がありません。

おひとりさまは、大人しく記念スタンプと記念ノートで楽しみます!

三県境プレート販売開始

三県境のすぐ近くには、道の駅かぞわたらせがあります。ここから三県境まで450m。ここに車を停めて歩いていくのが一般的なようです。

蕎麦の「さくら食堂」、売店「晴れのち晴れ」、パン屋さん「はぁと」などのお店が入る中、気になるのは三県境ショップ「さいぐんと」。ここでは、三県境にちなんだある商品が販売されています。

それは、先ほど紹介した「三県境プレート」のレプリカ盗む人がいるくらいならと商品化に踏み切り、販売を開始。気になるお値段は19,600円(税込)となかなか高価です。

この「三県境プレート」、なんと埼玉県加須市のふるさと納税返礼品としてもラインナップしています。寄付金額はメッキなしで52,000円、メッキありで59,000円と、これまたなかなかの金額。

所有していったい何に使うのか疑問でしたが、これを置けば公園であろうと自宅であろうとどこでも三県境にすることができます。旅先に持ち歩いて写真を撮ったらなかなかおもしろそうな予感。無限にネタ写真が作成できそうです・・・!

ううむ、ちょっと欲しくなってきましたが、やっぱりお値段が気になります。リーズナブルな素材で作った廉価版が欲しいところです。

アクセスと駐車場情報

駅からも近く、東武日光線の柳生駅から徒歩7分ほど。

車の場合は、前述の通り「道の駅かぞわたらせ」に停めて歩いて行くのが一般的。
実は三県境のポイントのすぐそばにも10台ほど停められそうな駐車スペースがあります。歩きたくない方は、こちらの利用もおすすめですが、細い道を通る可能性が高いので、運転はお気をつけくださいね。

 

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