静かな境内でゆったりと庭園鑑賞『龍潭寺』(浜松市)

静岡県

浜名湖北部にある龍潭寺は、立派な庭園をそなえた古刹。澄んだ空気が心地よく、ゆったりと過ごすことができる寺院です。歴史に名を残す井伊家との関りは深く、菩提寺であり初代当主の出生の場所でもあります。

2021/4/18(日)

遠州の古刹

龍潭寺は臨済宗妙心寺派の寺院で、創建は天平5年(733年)。行基によって開かれたと伝わる古刹です。
もともとは地蔵寺という名でしたが、自浄寺、龍泰寺と寺号を変えていき、戦国時代に龍潭寺へと名前を変え、現在に至ります。

大都市である浜松市にありますが、龍潭寺が位置しているのは中央部からはかなり離れた浜名湖の北部。喧噪も届かない静かなロケーションで、身も心もすっきりとした気持ちで拝観できます。

靴を脱いで本堂へ

受付を済ませると、靴を脱いでお堂の中へ。龍潭寺は、順路に従い本堂や開山堂を回遊するタイプのお寺。わかりやすい解説付きの案内マップも配布してます。

本堂の廊下は、人が歩くと音がするうぐいす張り。忍びなどの侵入者を知らせるための仕掛けです。ピヨピヨと鳥のさえずりのような、かなりクリアできれいな音がします。

こちらは遠州最大の大仏といわれる丈六の釈迦牟尼仏。よく見ると、金色のお体に黒い傷がたくさん残っています。こちらは、明治時代初頭に起こった仏教排斥運動、廃仏毀釈の際に付けられたものだそう。

龍潭寺の本尊は虚空蔵大菩薩で、知恵と福徳を授けてくださるそう。ただし、秘仏のため拝観することは叶いません。

本堂前には枯山水庭園“補陀落の庭”が広がります。平成に造られた新しめの庭で、“浜名湖の庭”とも呼ばれています。

龍潭寺庭園

本堂の裏手に広がるのが龍潭寺庭園。戦国~江戸時代に活躍した作庭家・小堀遠州によって造られたとされる池泉鑑賞式庭園で、国の名勝にも指定されています。

本堂の縁側には座布団が敷かれており、腰かけてゆったりと鑑賞できるように配慮がなされています。

穏やかな声の自動音声案内が流れており、心の字をかたどった心字池、中央には仏様を表す守護石、左右に仁王石、池の手前側には礼拝石(座禅石)など、わかりやすく解説してくれます。

「日本庭園の楽しみ方がわからない」なんて人でも、案内に耳を傾ければいろいろと見方が変わってくるのではないでしょうか。

井伊家の菩提寺

この龍潭寺は、平安時代から続く井伊家の菩提寺としても知られています。境内にある井伊家墓所では、井伊家の歴代当主が弔われています。

初代当主である井伊共保をはじめ、大河ドラマで話題となった井伊直虎や、その父である井伊直盛、徳川四天王として家康を支えた井伊直政など、数多くの武将が眠っています。

井伊氏発祥の井戸

龍潭寺から徒歩5分ほどのところにあるこちらの井戸は、「伝井伊共保出生の井」。難しい漢字は一つもないのに非常に読みづらく感じるこちらのスポットは、井伊家発祥の地とされています。

井伊共保(いい ともやす)というのは、井伊家の元祖といわれている人物。共保は捨て子であり、この井戸にて発見されたため「出生の井戸」という名が付いているのです。

井戸の傍らには橘の木が植えられています。このことから、井伊氏の家紋は橘となっているそう。

アクセスと営業情報

最寄り駅は天竜浜名湖鉄道の金指駅ですが、2.5kmほど離れているため徒歩だと30分以上かかります。

浜松駅からバスで向かう方法もあり、乗車60分ほどのバス停《神宮寺》から徒歩約10分。または、乗車50分ほどバス停《井伊谷宮前》から徒歩3分ほど。

車の場合、東京方面からは東名高速道路の浜松西ICより30分ほど。愛知方面からは三ケ日ICより20分ほど。新東名の浜松いなさICからは10分ほどでアクセスできます。舘山寺温泉から20分ほどなので、合わせて訪問するのがおすすめです!

拝観時間 9:00~17:00
休観日 8/15, 12/22~27
拝観料 500円
公式サイト https://www.ryotanji.com/

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