かんざんじ温泉のウナギの名店『浜の木』（浜松市）

舘山寺温泉の門前通りに位置する鰻料理屋さん。広々とした店内からは、レイクビューの抜群の眺望が楽しめます。蒲焼きと白焼き、2色のうなぎがリーズナブルに楽しめる「白焼き御膳」はおすすめメニューです。

2021/4/18(日)

浜名湖といえばウナギ

うなぎの養殖地として全国的な知名度を得ている浜名湖。その歴史は明治時代にまでさかのぼります。

東京でウナギの研究をしていた服部倉治郎という人物が浜名湖を養殖に最適な場所と判断。温暖な気候であったこと、もともと多くのウナギが棲息していることなど、様々な好条件のため、ここが選ばれたと言われています。

本来ならば捨てたり戻されていたという体長15cmほどのクロコウナギ(幼魚)を池で育て、成魚になったから出荷するという養殖方法を確立。昭和に入ると、卵からかえったばかりのシロコウナギ(稚魚)から育てる方法も確立されていきました。

浜名湖周辺ではあちこちで見かけることができる鰻料理屋。観光地としてにぎわう舘山寺温泉でも多くの店が軒を連ねています。

最初、別なお店に行こうとしたのですが、45分待ちだったので断念。近くにある「浜の木」というお店へ行ってみたところ、日曜13:30頃の訪問でしたが、待たずに入れました！

店員さんはとっても愛想が良く、非常に気持ち良い接客のお店です。入店した瞬間から、ここにして良かったという気分にさせてくれます。

2階にあるため、座席はレイクビュー。ガラス窓が大きくて開放感あふれるスペース。かんざんじロープウェイや浜名湖遊覧船の姿も見ることができます。

蒲焼きのうなぎに出汁をかけて食べる「ひつまぶし」、ひつまぶし2人前が合わさったインパクト大な「桶まぶし」、鰻重・白焼き・肝焼きなどがそろった豪華な「殿様うな重」など、様々なメニューがあります。

リーズナブルに済ませたい方には「ミニうな丼」や、「うなぎ茶漬け」などもあります。

うなぎといえばやっぱりタレが絡んだ蒲焼き！なのですが、せっかく産地に来たなら素材そのものの味が楽しめる白焼きも食べてみたい・・・。そんなときにおすすめなのが「白焼き御膳」。

蒲焼きと白焼きそれぞれ楽しむことができ、肝吸いまで付いてお値段は税込3,300円。比較的リーズナブルにいろいろ楽しめるメニューです。

甘いタレがたっぷりかかった絶品の蒲焼き。焼き目はカリッとしっかり付いていますが、蒸してから焼いているため中身はふっくら。

タレも別で付いているので、味付けを濃くしたり、ご飯に乗せてミニうな丼を作ったりできます。山椒もミルでひくタイプと、小袋に入ったピリ辛タイプの2種類あります。

固形燃料で火が付いているせいろ蒸しで提供されます。フタを開けると、湯気とともにウナギ本来の香りが立ち込めます。

ふわふわとした味わいが魅力の白焼き。調味料はわさび醤油と岩塩が付いており、お好きな味で楽しむことができます。塩で食べると、蒲焼きとは全く違う「焼き魚感」が出てきてびっくりしました！

肝ときくと苦味があるかと思いきや、ほとんどクセもなくコリっとした食感が楽しめます。すっきりとしていて旨味がある出汁は、うなぎ料理との相性抜群です。

舘山寺温泉の門前通りに位置しているため、観光の合間に立ち寄りやすいです。近くにはかんざんじロープウェイや浜名湖パルパルなどがあり、とてもにぎわっているエリアです。

特に浜名湖遊覧船かんざんじ港は目の前なので、時刻調整にもぴったりです。