島好き憧れの最北の離島、礼文島(れぶんとう)&利尻島(りしりとう)。東京から向かうアクセス方法にはいくつかのパターンがあるため、さらっと比較してみました。最後に、今回の島めぐりの旅程も載せてみました。
利尻・礼文に行きたい!
北海道の離島、利尻島と礼文島。数ある日本の島の中でも最北に位置するこの島々は、島好きに限らず登山や高原植物が好きな方などにとっても憧れの島です。しかし、決して気軽に行ける離島ではありません。私もずっと行きたいと胸に秘めていたものの、なかなか行動に踏み切れずにいました。その理由がこちらの3つ。
果ての離島であるがゆえにそのアクセスはなかなかハード。空路を使っても都内から直行便は無く、稚内や札幌で飛行機や船に乗り換えたりする必要があります。 そしてなかなかのお値段になります。
②ベストシーズンの短さ
利尻・礼文の旅行ベストシーズンといわれる時期は6〜9月くらい。わずか三ヶ月と、他の離島に比べて非常に限られています。トレッキングしない方でしたらこれ以外の季節でも問題無さそうですが、山へ入る方は雪山装備が必要となります。③体力勝負
利尻に行くなら、島の中央にそびえるシンボル「利尻山」に登りたいところ。往復10時間以上の登山となるため、ある程度山に慣れていないと達成するのは厳しいです。
「そろそろ行きたいなぁ」とアクセスを調べていたところ、ANAのバリュートランジットを発見!これを見つけたのが決め手となり、ついに重い腰を上げて利尻礼文行きを決意しました(※バリュートランジットについて詳しくは後述しますね)
というわけで、まずは日程の確保!ここ最近は、「壱岐対馬+九州北部めぐり」や、「隠岐4島+山陰地方めぐり」のように離島+周辺エリアの長旅を計画することが多かったのですが、既に利尻礼文周辺となる稚内は2回訪問しており、それ以外のエリアに足を伸ばすにはかなりの移動が必要となるため、島だけプランにて計画。
9月の3連休に前後1日追加した5日間で行くことにしました。
季節は9月、ぎりぎりシーズンに間に合いそうです。また、気がかりだった体力面も屋久島縄文杉コースや木曽駒ヶ岳、乗鞍岳などの登山も越えてきたので、なんとかいけるハズ!長距離の山歩き、ということで「高尾~陣馬の縦走8時間コース」も挑戦してみましたが、こちらも問題なくクリアできたので、きっと大丈夫。自分に言い聞かせます。
島へのアクセス
利尻・礼文はアクセス方法が数パターンあります。とりあえず書き出してみましょう!
※全て東京発で考えた場合になります。また費用はあくまで目安です。
①飛行機(稚内空港行き)+フェリー
・航空券(羽田空港→稚内空港) 15,000円~40,000円くらい
・空港連絡バス 700円
・ハートランドフェリー 利尻2,770円・礼文3,070円
②飛行機(新千歳空港行き)+バス+フェリー
羽田・成田空港から「新千歳空港」へ、鉄道やバスで「札幌駅」へ行き、そこからバスで「稚内港」へ。稚内港からフェリーで「利尻・礼文」へと渡ります。東京→新千歳は便数が多いため、かなり安く仕上がることもありますが、問題は稚内行きのバス「わっかない号」が6時間ほどかかること。バスは夜行便もあるため、上手くスケジュール調整すると早朝に稚内に到着できます。都内夕方発などで組む場合はもしかしたら最短ルートになるかもしれません。
<費用の目安>
・航空券(東京→新千歳空港 8,000~25,000円くらい
・JR(新千歳空港→札幌駅) 1,150円
・わっかない号(札幌駅→稚内駅) 6,200円
・ハートランドフェリー 利尻2,770円・礼文3,070円
③飛行機(新千歳空港行き)+飛行機(利尻空港行き)
<費用の目安>
・航空券(東京→新千歳空港) 8,000~25,000円くらい
・JR(新千歳空港→札幌駅) 1,150円
・バス(札幌駅→丘珠空港) 500円
・航空券(丘珠空港→利尻空港) 9,800円~16,000円くらい
6〜9月限定!新千歳~利尻便
とりあえず①でスケジュールを組んでみたのですが、初日に島に到着するのが夕方となるため、ちょっとスケジュールがもったいなく感じてきました。かといって②のバス6時間や、③の険しい乗り換えはちょっときついような……。
ここで朗報!!
ANAが6〜9月限定で、「新千歳空港ー利尻空港」という特別便を運行しています。これを利用すれば、稚内や札幌を経由することなく空路オンリーで島へ行くことができます。乗り換えが少ないという楽さに加えて、所要時間はトータルで3時間弱。これは他の手段に比べるとタイパが良すぎます。
いったいいくらくらいで利用できるのでしょうか?試しに検索してみると・・・
航空券(新千歳→利尻):19,000~25,000円くらい
合計すると、片道27,000円~50,000円くらい。これはちょっと迷う金額です。早くて楽なだけあって、お値段はそれなりの金額ですね。
どちらもANAなので、なんか割引とか働かないでしょうか?試しにANAの公式サイトにて分割せずに「羽田→利尻」で検索してみたところ「バリュートランジット」という料金設定があり、片道39,710円。さらに7日前の「バリュートランジット7」が31,910円、28日前の「バリュートランジット28」なら29,810円。
前述の「①飛行機(稚内空港行き)+フェリー」の手段を使った場合、私が希望していた日は羽田ー稚内が28,000円くらい。わずか2,000円プラスするだけで、楽々&時短になります。もし①を利用する場合は、そこに空港→港のバス代とフェリー代が加算されます。ということは、コスパ・タイパともに軍配が上がる結果に・・・。天秤が大きく傾きました。
ということで、こちらを利用した場合のスケジュールはこんな感じ。
日程:2022年9月16日(金)
行程:東京(羽田)(11:00) – 札幌(千歳)(12:35)/札幌(千歳)(13:00) – 利尻(13:50)
運賃:29,810円
11:00というゆったりめな出発でありながらも、島に着くのが13:50。これはお値段以上な価値を感じます!
悩む復路
復路便も往路と同じく【利尻空港→新千歳空港→羽田空港】で調べてみたところ、「バリュートランジット28」なら24,110円。これ、【稚内空港→羽田空港】の料金とほとんど差がありません・・・!さらに、最終日もお昼過ぎまで島に滞在できるという時間的なメリットも!
この場合のスケジュールはこちら。
日程:2022年9月20日(火) ANA 061
行程:利尻(14:25) – 札幌(千歳)(15:20)/ 札幌(千歳)(16:30) – 東京(羽田)(18:10)
運賃:24,110円
島に昼過ぎまで滞在できて、東京へも夕方に戻れる・・・これでキマリ!と思いスケジュールを立て始めたとき、問題が!!
利尻島内で空港へアクセスできるバスの本数がとても少ないのです。その時刻表に合わせると、最終日に利尻空港でフライトまで2時間待ちになってしまいます。
何もない離島の空港でこの時間を有効活用できる気がしないので、急遽予定変更。復路は島から稚内へ戻り、稚内空港→羽田空港のフライトを利用することにしました。
結局朝イチの船で稚内へ戻り、さらに稚内で3時間ほどの待ち時間が。それでも稚内なら何かしら過ごすことはできそうなのでこれにします!
日程:2022年9月20日(火) ANA 574
行程:稚内(15:10) – 東京(羽田)(17:05)
運賃:19,670円
トータルのフライト合計金額は49,480円。そこに復路で利用するフェリー(2,770円)と稚内空港連絡バス(700円)を合計すると【合計費用52,950円】。
決して最安値、というわけではありませんが、これだけスケジュールに恩恵があるならばかなり得した気分!利尻礼文へ行く際は、往復交通費6万円くらいみて計画を立てると、ストレスなく進めそうな気がします。
島めぐり計画
往復の移動手段と合わせて旅程も同時に立てて行きます!5日間の中で、利尻と礼文をどのような割合で組み立てるか悩みます・・・。結局のところ、今回は利尻岳登山も目的の一つであるため利尻滞在を1~3日目、4日目を礼文にしました。
【1日目】9/16(金) 東京→利尻
11:00 「羽田空港」発
↓ ANA
12:35 「新千歳空港」着
13:00 「新千歳空港」発
↓ ANA
13:50 「利尻空港」着
東京から利尻島へ!余裕があれば鴛泊港周辺散策へ。翌日に備えて早く寝よう!
宿泊:利尻ぐりーんひる inn
【2日目】9/17(土) 利尻
朝4:45出発!利尻岳登山へ。往復12時間程度の1日コースなので、この日はこれだけ。もし天候が微妙ならば3日目とチェンジ!
宿泊:利尻ぐりーんひる inn
【3日目】9/18(日) 利尻
利尻島内観光へ。レンタルバイク(予約不可)か電動自転車利用予定。2日目に利尻岳登れなかったらこの日に登る予備日でもあります。
宿泊:利尻ぐりーんひる inn
【4日目】9/19(月) 利尻→礼文
09:20 利尻島発(鴛泊港)
↓ ハートランドフェリー
10:05 礼文島着(香深港)
レンタルバイクで礼文島内観光へ!
宿泊:ゲストハウスのんの
【5日目】9/20(火) 礼文→稚内→東京
08:55 礼文島発(香深港)
↓ ハートランドフェリー
10:50 稚内港着
稚内で3時間弱のフリータイムがあるので、ニコニコレンタカー予約してドライブへ!
13:40 駅前ターミナル
↓ 空港連絡バス
14:10 稚内空港
15:10 稚内空港
↓ ANA
17:05 羽田空港
さて、机上のお話はここまで!次回からは実際の旅の記録となります!
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