利尻島 Part 6 利尻岳登山② 長い長い山頂までの道のり(利尻富士町/利尻町)

利尻島・礼文島

早朝5:00に出発して、ただひたすらに登り続ける利尻山トレッキング。②本目となる今回の記事では、登山口から山頂手前までの行程をまとめました。長い山行ではありますが、標柱に記されたメッセージや、徐々に変わっていく景色など、見どころは豊富です。

※登山口までのアクセスや事前準備については前回の「利尻山登山①」の記事をご覧ください。

登山日:2022/9/17(土)

早朝から始まる利尻山登山

利尻山は登山口までのアクセスをまず考えなくてはいけません。今回は利尻ぐりーんひるinnに送ってもらいました。登山口となる利尻北麓野営場はキャンプ場であり、自販機やトイレもあります。出発前の最終調整可能です。

準備も整えたら【5:00登山開始】!!

宿を出た頃は真っ暗でしたが、次第に明るくなってきます。序盤は整備された歩きやすい道が続いており、エゾマツ、トドマツ、ダケカンバなど、北海道らしい樹木が立ち並ぶ。この辺はまだまだハイキング気分です。

すぐに「甘露泉」という湧き水が姿を現します。ここは最初にして最後の水場。空きのペットボトルを持っていたので、ここで水分補給しました。私はこの水、凄く好きな味でした。

比較的のぼりやすい三~五合目

三合目が見えてきました。登山道ではこのような感じで〇合目を教えてくれる標柱が置かれています。三合目からは少しだけ上りになってきますが、まだまだヨユウです。

四合目「野鳥の森」に到着。ここにはベンチありますので、ひと休み。早朝用の上着をしまったりと、服装調節にも良いタイミングです。

五合目に到着。標柱には「雷鳥の道標」と記されています。エゾライチョウが棲息しているのかと思いきや、どうやらライチョウが道案内したという伝説にちなんでいるようです。

木々の隙間から山頂が見えてきました・・・と思いがちですが、見えているのは利尻山の山頂ではありません。こちらはひとつ手前の長官山。まだてっぺんすら見せてくれないあたり、利尻山は手厳しいです。

森林限界突破の六~七合目

六合目「第一見晴台」に到着。開けた小さな広場となっており、鴛泊の街並みや礼文島が見渡せます。いやー、気持ち良いですね!!

時刻は7:00。出発からちょうど2時間なので、ここで10分ほど休憩。壮大な景色を眺めながら、買ってきた朝ごはんの菓子パンをほおばります。

六合目から5分ほどのことろに、ついに携帯トイレブースが出現。しかしずっと使用中・・・。大丈夫でしょうか?

七合目「胸突き八丁」を通過。急に不安になるネーミングに変わりました。

序盤はゆるやかな胸突き八丁ですが、終盤に徐々に険しくなっていき、見事に胸を突かれました。さらにこのあたりから小雨が降り出してきます。ちょっとだけ先行きが不安になってきました。

40分ほど登ると「第二見晴台」。この時点で標高1,120m。けっこう登ってきたなー、という気がします。

やっと山頂が見える八号目

さきほどから見えていた長官山の山頂に到着。ここが利尻山登山コースの八合目「長官山山頂」

ここに来てついに利尻山の山頂が姿を現します!9月中旬にしてあざやかな紅葉をまとっており、その美しさに疲れも吹き飛びます。

ウワサでは「まだ山頂が果てしなく遠い・・・」とここで諦めてしまう人もいるそう。諦める勇気もときには必要ですが、この時点で行程の半分は来ていますのであと一息です!

長官山山頂からは少々くだります。ゆるやかなコースでさくさく進めて快適です。

すぐに見えてくる赤い屋根の建物は「避難小屋」。山小屋かと思いきや、緊急時以外は宿泊禁止のようです。中に入ることは可能で、ほぼ唯一の雨宿りポイントでもあります。

ここにも携帯トイレブースがあります。こんな感じで便座のみが設置されており、ここに携帯トイレを設置して使用するそう。

先ほどの八合目でひと休みしたばかりなので、ここは休憩せずにスルー。しばらく登っていると、なんということでしょう、先ほど美しい姿を見せていた利尻山が消えてしまいました。

もうここが山頂で良い気がしてきました。

ラストスパートの九合目

9:45頃、九合目に到着!広々としており、ベンチや携帯トイレブースもあります。

標柱に書かれているのは「ここからが正念場!Tough Trail」。そうなんです、利尻山は九合目からが最大の難所。山頂まではここから1時間ほどかかりますが、急な上りが続きます。

なかなか険しい道が続くので、先を急ぐとすぐに息があがってしまいます。焦らずゆっくり進もう。軍手などを装備して手をつくか、もしくはポールを短く持って進むと少し楽になります。

うーん、九合目~山頂はとにかく長く感じます。でも、この辺りから、降りてくる人が「もう少しですよ!がんばって!」と応援してくれるようになります。そんな一言にめちゃくちゃ励まされながらも、ただひたすらに登って行きます。

しばらく登ると、階段みたいな道になってきました。歩きやすくて非常にありがたいです。

赤いガレ場が姿を現します。傾斜はそれほどですが、足場が崩れやすいので滑らないように注意です。

沓形コースとの合流地点を過ぎたあたりで現れるのが「黒い土のう袋」そこに書かれているのは「体力に余裕のある方、土のう袋運びに力を貸してください!」とのこと。この袋を5分ほど先の資材置き場まで持っていけば良いのですね・・・!

重っ!!!!

おそらく5kgくらいあります。体重的にも筋力的にもこれを持つとバランスを保てなくなるので、申し訳ありませんが断念しました。なお、同じ宿に泊まっていた方々は、軽々と運んでしまったようです。

ドラム缶のような黒い物が埋め込まれて補強された道。ここまできたらラストスパートですよ!!

ついにたどりついた山頂・・・続きは次回!

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