おびただしい数の石像が並ぶユニークな2つのスポット。神通川流域を見渡すように、様々な姿をした石仏・石像が集まります。一見すると同じに見えるのですが、よく見るとそれぞれ異なったテーマがあるようです。
料金:無料
アクセスと駐車場
おおざわ石仏の森&ふれあい石像の里は、富山駅から車で30分ほど。国道41号線から一本細い道へ入ったところにあります。
最寄り駅は、JR高山本線・楡原駅、もしくは笹津駅。どちらからも2kmほどなので、徒歩だと30分程度かかりそうです。
おおざわ石仏の森に駐車場は見当たりませんが、路肩が広くなっているので止めることができます。ふれあい石像の里は、目の前に広い駐車場があります。
おおざわ石仏の森
富山市街地から向かうと、最初に目に入るのはおおざわ石仏の森。仏像70体、羅漢像500体が並ぶ石仏のテーマパーク。なだらかな斜面に作られているため、神通川を見渡すように石像が並んでいます。
五百羅漢像は日本各地で見ることができますが、ここの羅漢像達はかなり個性的。
小猿を手に乗せている羅漢様。まるで毛づくろいするように頭を撫でていますが、そこに毛は一本もありません・・・。
植物が生い茂り、まるで冠をかぶっているかのような羅漢様。四白眼のため、その表情はかなりコワイです。
右手でニワトリを掲げている羅漢様。どことなくドヤ顔しているように見えるのでもしかしたら愛鶏家なのかもしれません。大事に育てた自慢の鶏なのでしょう。
右手を頭に掲げている羅漢様。何か意味のあるポーズだと思うのですが、何だか照れ隠しのよう。一人だけ立ち上がっているシチュエーションも、「いやぁ、それほどでも」って感じがします。
子犬を携えた大黒様みたいな羅漢様。たくわえられたヒゲと大笑いしている表情は、富豪のようです。子犬もきっと血統書付きの高級犬種なのでは。
ふれあい石像の里
おおざわ石仏の森から約1kmのところにあるふれあい石像の里。石仏の森と同じくたくさんの石像が並ぶスポットですが、ここの石像は仏像ではなく、現代人の姿かたちをしています。「ふれあい」という名が示す通り、親しみやすい石像ばかりなのがポイントです。
ポージングはかなりカジュアル。やさしい笑顔でピースサインを決めている石像もいらっしゃいます。上裸に見えるのは気のせいでしょう。
分厚い本を開いている石像。ここまでページ数の多い本、もしかして六法全書では?きっちりと締められたネクタイからもエリート感が漂います。
サザエさんばりに髪を持ち上げている石像。明るい表情から察するに、きっと陽気な方なのでは。
たまにライオンやワシなどの動物も混ざります。黒味がかっていますが、その色変化が妙に力強く感じます。石仏の森の石像は白いものが多かったのですが、こちらの石像は素材が異なっているようです。
何のためのスポット?
おおざわ石仏の森で見かけたダブルのスーツ姿をした石像。そこには古河睦雄先生と書かれています。
「古河睦雄先生」が何者か気になったので調べてみたところ、この石仏の森の創設者でした!富山県の大富豪である古河氏は、地元貢献のためにこの個性的な2つのスポットを造り上げたそうです。
石像は全て中国の彫刻家に依頼して造ったもの。そのうち、ふれあい石像の里に並ぶ現代人の石像は、古河氏に縁のある方々がモデルになっているそう。
この辺りに住んでいる方の中には、「石像の里に知り合いがいる」なんて方も多いのではないでしょうか。
なお、どちらのスポットも手入れはされていますがそれなりに草が茂ってます。サンダルだと少し厳しいかもしれないので、歩きやすい靴をおすすめします。
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