ニフレルニフレル………まるで呪文みたいな名前の新スポット。その正体は水族館・動物園・美術館の融合した新感覚のミュージアム。なかなか個性的なスポットなので、この記事なんて見ずに、あえて下調べせずに行くのもおすすめです・・・!
エキスポシティの水族館
万博記念公園駅前に広がるエキスポシティ。ららぽーとEXPOCITYを中心に、様々な施設が集まるレジャースポットです。
NIFREL(ニフレル)はそんなエキスポシティ内にて2015年11月19日にオープンしたスポット。ショッピングモール内に入っているかと思いきや、独立した建物にて営業しております。ちなみにプロデュースしているのは、あの「海遊館」です。
まるでゲームの魔法のような不思議な響きの名前は、「感性にふれる」というコンセプトから名付けられたそう。館内はいったいどのような空間が広がっているのでしょうか。
デザインされた館内
館内は薄暗い中をカラーライトが照らす神秘的な空間。アクアリウムのようなデジタルアートミュージアムのようなわくわくする雰囲気です。
水槽のレイアウトはもちろん、並びや部屋全体のコンセプトがしっかりと統一されているのが特徴的。随所にデザインを感じることができる水族館です。
水槽内には俳人・夏井いつきさんによる「生きもの五七五」も展示されています。カクレクマノミならば「オスの群れ 強い個体が メスになる」といったように、生き物の特徴や生態を上手く表現しており、解説パネルのような感覚で見ることができます。
まるで現代美術館なアート空間
さらに進んだ先にある暗い部屋は、白い壁と天井が控えめな明かりで照らされています。映っているのは水槽に落ちる水滴が描く波紋。ずっと眺めていられる不思議な空間です。
アーティステックなデザインの大水槽も。泳いでいるのは大量なテッポウウオ。並び立つポールにエサがつけられ、それを打ち落とすシーンを見ることができるそう。
こちらの大きな球体は「WONDER MOMENTS」。アーティストの松尾高弘氏による作品です。
球体スクリーンには燃えるような「SUN」や花が咲く「BLOOM」といった様々な映像がマッピング。次々と姿を変えていきます。
気づいた時には動物園に
サカナや爬虫類だけでなく、哺乳類も展示されているニフレル。館内を進んで行くと、いつの間にか動物園に切り替わっています。飼育されているのは小さな哺乳類・・・かと思いきや、いきなりホワイトタイガーの登場。頭上を歩きまわる姿を見上げるように観察することができます。
こちらは大きなイリエワニ。ワニの中でも最大級の種であり、通常は4m、大きい個体では6mに達することもあるそう。
この並びで現れるのはコビトカバ。日本国内では上野動物園や東山動物園など、わずか5ヶ所程度でしか飼育されていない非常にレアな動物です。
距離の近い動物たち
さらに進んで行くと、多数の動物が集まるにぎやかな空間。ワオキツネザルが目の前を通り抜け、シャローエボシドリやオニオオハシが飛び交います。
カワウソやペンギンを除き、ほとんどの動物が放し飼い状態。運が良いとカピバラやパルマワラビーが飛び出してくることも。
世界最大のハトであるオウギバトも放し飼い。水槽を眺めており、まるで入場してきたお客さんみたいです。ショップでは、大きなぬいぐるみやトートバッグなど、オウギバトグッズがたくさん並んでいました。
注目のアメリカビーバー
2023年7月時点、最も注目すべきはアメリカビーバー。なぜなら、2023年6月2日に双子の赤ちゃんが誕生したばかりなのです!
チビーバーは、まだ水に入るのにちょっとだけ躊躇している様子。前脚をちょっとつけたりするも、なかなか飛び込めません。しばらく格闘した後、滑り落ちるようにダイブ。すぐにお母さんがやってきて、面倒を見ていました。
ちなみにこの双子の名前は「ソラ」と「マメ」に決まったそうです。今後の成長が楽しみです!!
見逃せないフグ繁殖の実績
独特なデザインのケショウフグ。かなり大きなフグで、全身に施された渦巻のような斑のような模様がちょっと呪術的にも感じます。よく見ると、目の周りにまで模様が及んでおり、狂気すら感じます。
ケショウフグは、イシガキフグやネズミフグなど大型のフグと混泳しております。このニフレル、フグが非常に充実しているのもポイント。
こちらは毛フグとも呼ばれる淡水フグ、パオバイレイ。トゲのような突起が多数生えており、特に顔まわりはまるで無精ヒゲのようにふさふさしています。
ニフレルでは2022年にこのパオバイレイの繁殖に成功、水族館としては国内初であったそうです。
ニフレルでは、他にも4種類のフグの「国内初繁殖」に成功しています。その4種というのが①マミズフグ、②テトラオドン・ショウテデニィ、③パオ・スバッティ、④パオ・アベイ。このうち①と②は、なんと世界初であるそう!
カジュアルな展示施設のイメージが強い水族館ですが、しっかりと繁殖実績を持っているのです。
アクセスと営業情報
大阪モノレールの万博記念公園駅より徒歩2分。
開館時間 | 10:00~18:00 ※曜日・時期によって変動あり |
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休館日 | 年中無休 |
料金 | 2,200円 |
公式サイト | https://www.nifrel.jp/ |
※掲載の情報は2023年7月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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