様々な能力を持つ昆虫を科学的に分析した昆虫科学館。子どもが楽しいスポットですが、大人が見ても驚きがたくさん。わくわくのインセクトワールドが広がります。
昆虫メインのミュージアム
福島県須賀川市にあるムシテックワールドは、その名の通り昆虫をテーマにした科学館。
まるで美術館のような、とてもきれいな外観。建物の外壁は、ホタテ貝とモミ殻が原料の塗料でペイントされているのだそう。もともとは、2001年に開催された地方博覧会「うつくしま未来博」のパビリオンの1つでもあります。
入口にはメタリックなカブトムシとゾウムシがお出迎え。カブトムシはわかるのですが、なぜゾウムシ!?そんなに人気の高い昆虫ではなさそうですが、もしかして館内にはコアなゾウムシファンがいるのでしょうか。(※この謎の答えは最後に解けます)
入るとすぐにキングジョーが!なぜキングジョー!?アントラーとかホタルンガなどの昆虫怪獣の方がマッチする気がしますが、もしかして館内にはコアなキングジョーファンがいるのでしょうか。(※この謎の答えは次回解けます。)
広がるインセクトワールド
館内のメインスポット「なぜだろうランド」。ここは大きな昆虫たちがたくさん!まるで自分が小さくなったかのような錯覚を起こします。
そびえたつのは5mくらいのアリ塚。こちらはカテドラルシロアリのアリ塚の原寸模型。まるで前回書いた浄土松公園のキノコ岩のようです。
なお、アリ塚は中に入ることもできます。兵シロアリが守っていますのでご注意くださいね。
大きなカレエダカマキリ発見!こちらは実物の20倍サイズ。このサイズのカマキリにあったら確実に捕食されてしまいます。
天井からは巨大なクモが子どもを狙ってます。クモもなかなかコワイ虫ですが、このタイプは巣に引っ掛かりさえしなければ大丈夫なはず。
昆虫を科学的に分析
砂漠に暮らすサカダチゴミムシダマシ。この虫はとても速く走ることができるのですが、秘密は足の付け根。ベアリング構造となっており、可動域がかなり広いのです。
さらに、逆立ちしている理由もすごい!おしりの突起に空気中の水分を集めて結露へ変え、その雫を口まで流して飲むのだそう。
ハチの巣が六角形なのはなぜでしょうか?この構造はハニカム構造というとても丈夫なカタチなのです。
強度を損なわずに軽量化&材料コストを下げることができるので、新幹線やスペースシャトルのボディにも利用されているそうです。ちなみにハニカムの名前の由来はhoney(ミツバチ)+comb(巣板)。はにかんでるわけではありません。
蚊もいます。手を入れると「蚊に血を吸われる」という、全く嬉しくない体験ができます。実際には刺されるわけではありませんが、モスキート音が不快感を引き立ててきたり、ちょっとした刺激もあったりします。
蚊の口の拡大模型も。ノコギリ状のアゴで皮膚を切り裂いているらしいです。あんまり想像したくないですね。
他にも楽しみ方いろいろ
館内の1日2回サイエンスショーが行われるステージや、飛行機の操縦体験ができるフライトシミュレーターもあります。他にも実験プログラムや工作プログラムなど、様々な体験も。たっぷりと楽しめるスポットです。
実際に生きている生態展示はそれほど多くありませんが、レアなカブトムシ&クワガタがたくさん。
余談ですが、このムシテックワールドの館長は、「バカの壁」でも知られる医学者・養老孟子氏。昆虫採集を趣味に持っており、館内には彼の撮影したゾウムシコレクションが展示されていました。
コアなゾウムシファンいましたね・・・!
アクセスと営業情報
福島空港から車で約10分、JR須賀川駅から車で約20分ほど。
開館時間 | 9:00~16:30 |
---|---|
休館日 | 月曜、翌祝、年末年始 |
料金 | 410円 |
公式サイト | http://www.mushitec-fukushima.gr.jp/ |
※掲載の情報は2023年12月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
コメント
[…] […]