ロープウェイに乗って登山道を進み到着した安達太良山山頂。霧で何も見えないので、早めの下山へ。かなりの冷え込みできんきんに冷えてしまったところ、温泉入浴可能な山小屋に出会ってしまいました・・・!
朝一番のロープウェイに乗ったら、8:40より「安達太良山周回コース」で登山開始!平日・朝イチなため人も少なく快適な登山ですが、霧が出てしまい景色が楽しめない状況に。山頂は気温も低く、かなり冷え込んできました。
山頂からくろがね小屋へ
10:10 山頂出発。乳首に登って、行動食のナッツを食べて20分ほど過ごしたら、山歩き再開です。
ここからはひたすら岩場を下っていきます。道は広く、傾斜もそれほどではありませんが足場がゴロゴロして少々不安定。
山頂から「牛ノ背-沼ノ平」方面へ向かうと、沼ノ平のまるで異世界のような爆裂火口跡を見ることができるのですが、すっかり忘れてしまい「峰ノ辻-くろがね小屋」方面へと進んでしまいました・・・!
10:30 「峰ノ辻」。荒涼とした雰囲気で、硫黄の香りが漂います。ここからも「牛ノ背-沼ノ平」方面への分岐がありますが、この霧では何も見えないと思い断念。天気が良い日に訪れた方は、絶対に沼ノ平は見た方が良いです!
峰ノ辻からはけっこう細い道になります。混雑する日はきっとすれ違いが大変なことでしょう。
くろがね小屋の魔力
11:15 ひときわ強い硫黄の香りとともに見えてくる黒い建物は「くろがね小屋」という名の山小屋。カップヌードルや飲み物などを販売しており、寝袋持参で相部屋宿泊もできるそう。
館内休憩は10:00〜、トイレの利用は協力金が必要、11〜4月は暖房代として300円が必要、靴の泥をおとす、熊鈴が鳴らないようにするなど、利用にはいろいろとルールがあります。
平日の午前中に訪問したためか、小屋内は登山客ではなく仕事で泊まっているような方が部屋の四隅で静かに過ごしており、今にも戦闘が始まりそうな殺伐とした雰囲気。山小屋スタッフさんも、ゴロツキ酒場のマスター、もしくは武器屋さんみたいに見えました。
そんなくろがね小屋ですが、源泉かけ流し温泉があります。10:00〜13:00までの間であれば500円で日帰り入浴も可能です!
当初の予定では入浴するつもりはなかったのですが、山頂があまりにも寒くてついつい入ってしまいました。山で出会う温泉というのは、ときに恐ろしいほどの魔力があります。その気はなくても、うっかり吸い込まれてしまう可能性がありますので、安達太良山に登る際は念のためタオルの予備は持っておくのがおすすめです。(タオルは購入可能、また石鹸やドライヤーなどはありません)
キンキンに冷えた状態で入る温泉は、まさに極楽。本気で溶けそうになりました・・・!
「馬車道 or 旧道」どっちが良い?
11:45 入浴含めて30分ほど休憩したくろがね小屋を出発。温泉でばっちり温まったのでぽかぽかです。
小屋を出た直後、道が若干わかりづらく迷っていたところ、先ほどの小屋のおじさんが遠くから「下山するならあっち!」と教えてくれました。
くろがね小屋からはびっくりするくらい快適な道のりに変わります。ところどころジープが停まっており、関係者は車で来ることができるようです。
途中、勢至平分岐などを経過。この辺りも眺めが良いはずですが、今日は真っ白な世界。
進んで行くと、「馬車道」と「旧道」の分かれ道にぶち当たります。どちらも方向は同じようですが、どちらが良いのでしょうか・・・?
「馬車道」は大きく蛇行する距離の長い道ですが、なだらかでとっても快適。道幅も広く、本線のような感じです。
一方、「旧道」は細くて傾斜も急。ただし、距離は圧倒的に短いです。
せっかくなので旧道を進んでみたのですが、思ったよりも険しい。しかも粘土質なため、雨の影響でどろどろしてます。開始数分で後悔してきました。
しばらく進むと、またも馬車道と旧道の合流。旧道は、蛇行する馬車道を貫くように伸びています。そのため、ひたすら合流と離反の繰り返し。途中で切り替えることが可能なので、軽い気持ちで選んでも大丈夫!
渓谷を越えて駐車場へ
13:00 あだたら渓谷が見えてきます。山の中で聴く水の音ってとても癒やされませんか・・・?渓谷沿いに遊歩道もありますが、令和四年8月の大雨で橋が流されてしまい通行禁止となっていました。
13:10 ロープウェイ乗り場&駐車場に到着。朝よりもさらに霧は深く、一面真っ白な世界になっていました。近づかないと建物の姿も見えないくらいです。映画「ミスト」のように霧の中に未知の生物がいても回避できないと思います。
ここには「奥岳の湯」という日帰り温泉施設もあります。こちらはシャワーなども設置されたカジュアルな温泉。10:00〜19:00までと営業時間も長いので、くろがね小屋で温泉を回避してもここで吸い込まれてしまう可能性があります。やっぱり安達太良山は温泉に入る前提で来るのがおすすめです。
所要時間と感想
ロープウェイの山頂を8:40に出発、駐車場まで降りて来たのが13:10なのでトータルの所要時間は【4時間30分】でした。山頂での15分休憩、くろがね小屋での入浴30分も含みますので、歩行時間は3時間45分ほど。
安達太良山山頂の直前、直後あたりに少々急な箇所はありましたが、それ以外はなだらかな道が多く、非常に快適な山歩き。ただし細い道は多かったので、紅葉シーズンの客足を考えると、ピーク時は登山客渋滞が起きそうです。
心残りは、霧がかっておりあまり景色が楽しめなかったこと。爆裂火口跡も見逃しているので、いつかまた再訪したいと思います!
最後にひとこと、肌寒い季節に登山する場合、温泉は不可避です。
このあとは鬼婆伝説が残る「観世寺」というお寺や、信仰の地である「信夫山」へ訪問します。さらに明日は「栗駒山」にも登山する予定です!
コメント
[…] なお、この岳温泉の源泉は安達太良山の中腹に建つくろがね小屋。そこから温泉街までは8kmも離れていますが、管をつないでここまで温泉水を引いているそうです。 […]