何語かイメージしづらい不思議な名前が付いた貝のミュージアム。様々な色と形の貝ガラや、かっこいいサカナの骨格標本をじっくり観察できます。近くの海底に暮らす超巨大な「千年サンゴ」についての展示もあります!
不思議な名前のミュージアム
徳島県の南部にある牟岐町(むぎちょう)。ここに来た目的は貝の資料館モラスコむぎ。海辺に降り立ったUFOのような外観の小さなミュージアムです。
館内は天然光が降り注ぐおだやかな空間となっており、木のぬくもりが優しい雰囲気を醸し出しています。この施設は、木造建築の復興と木材需要の拡大を目的に国の指定を受けて建設された「モデル木造施設」。徳島県産のスギやヒノキを使用して造られています。
かつて館内には地元の漁師さんが捕ったサカナを展示している「漁師さんの水族館」があったのですが、現在はお休み中とのことでした。
ちなみにとっても不思議な響きのモラスコむぎという名前ですが、「むぎ」は牟岐町のむぎ、「モラスコ」は英語やイタリア語で貝類などの軟体動物を意味するコトバらしいです。
見どころ① 貝の世界
館内のショーケースには、たくさんの貝がずらり。色やカタチが個性的なので、なかなか見ごたえがあります。
さらに「動物の名前がついた貝」、「鳥の名前がついた貝」など、変わった切り口で並べられているので、飽きることなく見ることができるのもポイント。
ショーケースの中でも様々な角度から観察できるように、同じ貝が複数並べられているのも面白いです。
キラッキラの螺鈿細工。真珠貝の貝ガラの内側を加工して作られる伝統工芸品です。描かれているクジャクが美しすぎます。
こちらの均整のとれた美しいラセン状の貝はリュウグウオキナエビス。ここでは、世界一高価な貝として紹介されています。
『1969年に日本の水族館が360万円(当時1万ドル)で購入した記録はいまだに破られていません』とのこと。いったいどこの水族館が購入したのでしょうか?1969年というまだ昭和の時代、この頃の日本にはまだ水族館はそれほど多くなかったハズ。何となくあそこな気がします・・・。
気になったので調べてみたところ、その水族館はやっぱり鳥羽水族館のようです!現在は削除されていますが、以前公式サイトにエピソードが書かれていたので間違いないかと思います。
見どころ② サカナのホネ
様々な貝を見ていると、突如あらわれる魚のホネ。こちらは 河野亮平さんという方が作った頭骨標本。少しでも多くの人に、魚に興味を持ってもらうため作り続けているそうです。
生きているときはかわいらしい顔したサカナも、ホネになるとみんな怖い顔。まるでモンスターのようで、今にもガブガブ襲いかかってきそう。
でも、カワハギは骨になっても、やっぱり口がすぼんでて面白いです。
こちらは記念撮影用のフグの皮。頭にかぶって写真を撮ることができるのですが、その姿はダークサイドに堕ちたさかなクン・・・。
見どころ③ 千年サンゴ
突如現れるのは、千年サンゴの模型。千年サンゴというのは、牟岐大島という島にある大きなコブハマサンゴの通称です。
水深23mの海底にあり、高さは約9mという超巨大なサンゴ。その形状から「水中クリスマスツリー」とも呼ばれています。年齢は1,000年以上と推定されており、世界最長寿ともいわれています。
よく見ると、頭を突っ込んだダイバーの人形が。9mといわれてもぴんとこないですが、こうして人のサイズの人形が並ぶと、その大きさを実感できます。
ちなみに、モラスコむぎの入口にも千年サンゴの模型があります。本物に比べれば小さいのですが、人の背よりも高いため、なかなかの迫力。
さらには千年サンゴTシャツやエコバッグなども販売しています。売り上げの一部は、サンゴの敵であるオニヒトデ駆除の経費となるそう。
いつか直接見てみたいですが、水深23mだと素潜りではキビシイ。ダイビングなら!と思いきや、ライセンス無しの体験ダイビングは水深12mまで。初級ライセンスであるオープンウォーターでも水深18mまでしか潜れないため、全貌を見るには至れないかもしれません。千年サンゴへの道のりは遠い・・・・
(※ただし、千年サンゴの高さは9mなので、数値の上では14m潜ればてっぺんにたどりつけることになります。もしかしたら、12m潜れば姿を見ることくらいならできるかも)
アクセスと営業情報
JR牟岐駅が最寄り駅ですが、3kmほど離れています。車なら5分ほどですが、徒歩だと30分ほどかかってしまうのでご注意ください。(※バスは運行していないようです)
開館時間 | 9:00~16:30 |
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休館日 | 月曜 |
料金 | 200円 |
公式サイト | https://www.town.tokushima-mugi.lg.jp/docs/2017041700033/ |
※掲載の情報は2022年2月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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