徳島を代表する観光スポット祖谷のかずら橋。さらに深い山が広がる奥祖谷には、2つの橋が並ぶ二重のかずら橋が残されています。すぐ隣には驚異の人力ロープウェイ「野猿」も設置されており、併せて体験できます!
奥祖谷にもあるかずら橋
徳島県の観光名所といえば「祖谷(いや)のかずら橋」。植物のツル「かずら」で編むようにつくられたスリル満点の橋は、人気の観光スポットです。
祖谷からさらに山奥へと踏み込んだ奥祖谷エリアにも同じようにツルで編まれたかずら橋があります。しかも、橋が2つ並んだ「二重かずら橋」とのこと。以前、祖谷は訪問したことがあるので今回は奥祖谷へと向かってみることにしました。
徳島駅からレンタカーで約2時間半、対向車もない山道をくねくねと進み、三好市の奥祖谷と呼ばれるエリアへやってきました。
こちらが受付(現在地)にあるマップ。ここの二重かずら橋は、それぞれ男橋・女橋の名が付けられており、夫婦橋とも呼ばれております。
たくましい男橋
受付から長い階段をかずら橋のある川沿いまで降りて行くと、最初に目に入るのは男橋。力強く巻き付けられたカズラは男橋の名の通り逞しさを感じさせます。
さあ、かずら橋を歩いてみよう!
けっこう揺れます!!!
ちょっとの風でも揺れるかずら橋にドキドキ。こういうときは下を見てはいけない!・・・・のですが、足元は隙間だらけ。しっかり下を見て渡らないと踏み外してしまいます。強制的に足元も見ないといけないという、なかなかのドS仕様です。
さらに手すりに身を預けようとしても、暴力的なかずらが絡まっているため素手だとちょっと掴まりづらい。
よく見ると、かずらの中はしっかりとしたワイヤー。多少揺れますが、アクション映画のワンシーンのように途中で橋が千切れて必死にぶら下がる・・・・なんてことにはならなそうです。
つつましやかな女橋
続いて現れるのは女橋。42mあった男橋に比べると、その長さは20mと約半分の大きさです。
男橋を越えてきたので、こちらは楽勝!と言いたいところですが、橋の幅は細く、足元の隙間も大きく感じます。こっちもなかなかのスリルです。
現在かずら橋は祖谷に1つ、ここ奥祖谷に2つと合計3つですが、かつては7つ(※13という記録も)存在したといわれております。もともとは、この地に隠れ住んだ平家の落人が、追っ手が来ても逃れられるように作った「切り落とせる橋」といわれているそう。
今ではメディアを通して世界的に人気な観光スポットとなっております。ツルが劣化するためメンテナンスの手間はかかりますが、今後も大切に保存していってほしいです。
・・・・まだ終わりではありません!
人力ロープウェイ野猿
さてさて、奥祖谷二重かずら橋の側に設置されている目玉アトラクションがこちらの野猿!
「屋形」と呼ばれる籠が吊り下げがっており、利用者はそれに乗り込みます。ロープをたぐることで進むという、驚異の人力ロープウェイなのです。このロープをつたって進む様子が猿に似ていることから、野猿という名で呼ばれるようになったそうです。
さあ、いざ乗り込んでみよう!と思ったのですが、屋形は乗り場に固定できません。一人で乗る場合は屋形を押さえながら乗り込むことになるため、ちょっとだけ大変。
軽くロープを引っ張るとぐぐぐっと動き出します。序盤は少し傾斜があるため、最初は勝手にすいーっと進んでいきます!
野猿の真ん中辺りからは、先ほどの二重かずら橋が重なって見えるビューポイントも。
終盤はわずかに上りになるので、手繰り寄せるのにちょっとだけ力が要ります。軍手や手袋があると、思いっきり引っ張れて気持ちが楽です。
野猿は回数制限など無く乗り放題のフリーアトラクション。対岸で人が待っていなければ、乗ってまた戻ってきても大丈夫!私が行ったのは11月の3連休初日の昼頃でしたが、人足はまばら。待っている人もおらず、乗り放題でした。
他の地域にもあるかずら橋&野猿
かずら橋があるのは、実は祖谷だけではありません。福井県の池田町にある足羽川渓谷にも44mにもおよぶ立派なかずら橋が設置されています。
また、野猿もここだけではありません!奈良県の十津川村にも同じタイプの野猿が2ヶ所に設置されています。また、静岡県の菊川市にある瀧生山永寶寺というお寺にも野猿があるそうです。
私の知る限りではここまでですが、もしかしたら他の地域にも残されているのではないでしょうか?かずら橋&野猿の情報をお持ちの方おりましたら、ぜひご連絡ください。
アクセスと営業情報
JR大歩危駅より四国交通バス、三好市営バスと乗り継ぎ、バス停《奥祖谷二重かずら橋》下車後すぐ目の前。
車の場合は徳島駅から徳島自動車道経由で約2時間20分、JR大歩危駅からは約1時間10分。祖谷のかずら橋からは約50分ほどになります。
※祖谷と奥祖谷は30kmほど離れています。細い山道なので車でも1時間弱かかるので、かずら橋めぐりされる予定の方は時間配分にご注意ください。
楼門開閉時間 | 8:00~17:00※季節によって変動、12~3月は冬期休業 |
---|---|
料金 | 550円 |
公式サイト | https://miyoshi-tourism.jp/spot/okuiyanijukazurabashi/ |
※掲載の情報は2022年2月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
コメント