幻想的なナイトアクアリウムと幻の魚ゴギ『マリホ水族館』(広島市)

広島県

広島市内のショッピングモール内にある小さな水族館。スタイリッシュで見栄えの良い水槽は、写真映えもばっちり。夕方以降はナイトアクアリウムモードに変わり、落ち着いた雰囲気を楽しめます。

2020/9/24(木)

アクセスと駐車場

広島駅から広電バスで約40分。車の場合は広島駅から20分ほど。無料駐車場がかなりの台数ありますが、商業施設併設のため、埋まってしまうことも。
開館時間:10:00~20:00
料金:950円

 

マリーナホップにある水族館

まるで呪文のような名前の水族館ですが、これは「マリーナホップ」という商業施設の中にあるため。周辺にはミニ遊園地や多数の飲食店・ショップがずらりと並びます。

入口には大きなクジラが釣り下がっておりインパクト抜群!まるで遊園地のアトラクションのような外観で、入る前からわくわくしてしまいます。

マリホ水族館は、大水槽を中心に小さな水槽が並ぶコンパクトな水族館。地元・瀬戸内海の生き物を中心に、サンゴ礁の生き物や南米の淡水魚などを展示しています。

案内板は名前と簡単な生態のみのシンプルさ。英語表記だけでなく、漢字表記も併記されているのがちょっとおもしろい。

なお、水族館プロデューサーである中村元が全面的に携わっています。「水塊(すいかい)」という独自のワードのもと、インパクトのある水槽を各地の水族館に表現してきた彼の演出には期待が持てます!

ナイトアクアリウム

夕方17:00以降はナイトアクアリウム開催中。落ち着いた照明とゆったりしたBGMので、幻想的な海の世界を演出しています。

大水槽「輝くサンゴの海」では、カラフルで小さな熱帯魚と、トラフザメ・ウシバナトビエイ・メガネモチノウオといった大きな魚が泳ぐ。写真に映える白砂が敷かれているのもポイントです。

館内を照らす照明の中には水が流れており、光がたゆたう仕掛けも。水の中にいるような気分にさせてくれます。

ふよふよしたクラゲ

ミズクラゲやタコクラゲなど、数種類のクラゲが集まる「たゆたうクラゲのホール」。ネオンのようにライトアップしたクラゲは、ナイトアクアリウムとの相性抜群!眺めているといろいろなことを忘れてしまいそうになります。

限りなく透明に近いカブトクラゲ。細かく動いて光を反射させるため、発光しているように見えます。

♨マークそっくりなサカサクラゲ。ほとんど泳がず海底に逆さまに落ちています。ここでは、水槽の壁にへばりついているのもたくさん。傘の部分は吸盤みたいになっているのでしょうか。

広島湾七大海の幸とは

スーパーブサイクなオニオコゼ。猛毒を持つサカナとして有名ですが、意外なことに味はかなり上品で、フグに並ぶほど美味しいらしい。

このオニオコゼは、メバル、コイワシ、アサリ、カキ、クロダイ、アナゴと合わせて「広島湾七大海の幸」とも呼ばれています。

同じく名産のアナゴ。厳島神社のある宮島のアナゴ飯は有名!宮島口の港で売ってるアナゴ飯弁当はとっても美味しいですよね。

チヌと呼ばれることも多いクロダイ。漆黒のボディーは、なんだかダークヒーローのようでカッコいい。

アサリも七大海の幸。廿日市市では、大野あさりと名付けられたブランドあさりも存在しています。水槽に展示されていたのですが、ちょっと地味すぎませんか。

激流を泳ぐ幻の魚「ゴギ」

広島の渓流を再現した水槽は、激しい流れが渦を巻く。水槽前面は常に白い泡が巻き上がり見ごたえ抜群。どうしても地味になりがちな淡水魚を魅せるのは、水族館プロデューサーの手腕によるものでしょう。

白波の間を覗いてみると、流れに負けじと泳いでいるサカナがいます。こちらはゴギという、イワナに非常に近い魚。頭の上まで白い斑点模様があるのが見分け方です。

広島県の天然記念物にも指定されており「幻の魚」とも呼ばれていますが、マリホ水族館では人工授精に成功。孵化した稚魚も公開されています。

 


展示数は少ないのですが、それぞれ見やすくて満足度は高いです!ただし、入館料950円は高いと感じる人も多いかもしれません。

平日の18:00頃訪問したのですが、お客さんは私一人。幻想的なナイトアクアリウムを独り占めできました!

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