西日本を代表する動物園。広い敷地内ではパンダやコアラをはじめとした人気者アニマルが勢ぞろい。動物科学資料館や遊園地、さらには異人館まで備えており、様々な楽しみ方ができる動物園です。
いろいろな動物に出会える動物園
1946年に閉園した諏訪山動物園をルーツに、1951年にオープンした王子動物園。123種約712点というたくさんの動物を飼育しています。(※2023年5月時点)
人気の猛獣や大きな草食動物、類人猿や爬虫類、夜行性動物ばど、そのバリエーションはとっても豊か。
でろーんとしたシセンレッサーパンダ。もふもふした姿がとってもかわいらしいです。
ネコ科最大の動物であるアムールトラ。こちらもごろんと寝転がっており、身体は大きくてもやっぱりネコっぽい。
ホッキョクグマのフィールドには人工雪が降り注ぐ仕掛けがあります。今日はかなり暑い日でしたが、ここだけ違う季節のようです。
他にもキリン、カバ、アジアゾウなど様々な動物を飼育しています。
ジャイアントパンダとコアラ
この王子動物園は、「日本で唯一ジャイアントパンダとコアラを同時に見ることができる動物園」。いずれも人気の高い動物ですが、両方そろっているのはここだけなのです。
まずはコアラ。5匹見ることができましたが、いずれもまったく動きません。主食としているユーカリの葉は毒があり、栄養もほとんどないというなかなかハードの植物。そのため、エネルギー節約で20時間は寝ているそうです。なんて省エネな生き物なのでしょうか。
さて、お次はジャイアントパンダ・・・・体調管理のため見学中止でした!!
パンダ展示休止のお知らせは、公式HPや、チケット売り場でもばっちり記載されています。気になる方は事前に確認してから訪問くださいね。
なかなか見られないレア動物
ジャイアントパンダとコアラ以外にも、珍しい生き物がたくさん。こちらは高原地帯に暮らすマヌルネコ。毛が長くモフモフした姿が人気の動物です。国内で飼育している動物園は7ヶ所程度。西日本では、ここと「神戸どうぶつ王国」くらいでしか見ることができません。
マヌルネコの隣のシベリアオオヤマネコもなかなかレア。ここ以外では「宇都宮動物園」(栃木県)、「羽村市動物公園」(東京都)、「京都市動物園」(京都府)でしか見ることができないようです。
レアなネコが多いなと思っていたら、突然マヌルネコが隣のシベリアオオヤマネコに向かってフェンスに飛びついた!!見ているこちらはびっくりしましたが、オオヤマネコは特に動じず・・・・。日常茶飯事なのかもしれません。
こちらのボブキャットは、かつては「平川動物公園」(鹿児島県)でも展示されていましたが、2015年以降はここだけになっているとのウワサ。ものすごくレアないきものです。
ネコが続きましたが、ウマグマ(チベットヒグマ)もけっこうレアないきもの。数か所の動物園でしか見ることができません。エゾヒグマより小型で丸っこい姿が特徴で、名前の由来は走る姿が馬に似ているからとのこと。気になって動画を探してみたら、馬が走るように跳ねている動画を見かけました・・・!撮影場所がここ王子動物園だったので、もしかしたら訪問時にその姿を見ることができるかもしれませんね。
ユニークな動物科学資料館
園内にある動物科学資料館は、動物の生態が学べるミュージアム。本物そっくりに動くマウンテンゴリラや、大きな骨格標本など、まさに自然博物館といった展示が並びます。
動物たちに与えている餌が展示されているコーナーは、アニマルレストラン。どんなものをどれくらい食べているのかがサンプルで展示されています。
こちらはアニマルトイレ。様々な動物の排出シーンが流れてきます。たぶんですが、子どもは釘付けになってしまうのではないでしょうか。
展示ももちろんユニークで楽しいのですが、何より魅力は屋内休憩コーナーがあること。日差しが強い日も寒い季節もひと休みにぴったりです。しかも目の前にペンギン水槽が広がっているため、ゆったりとした気分で過ごすことができます。
異人館・旧ハンター住宅
園内を歩いていると、突然現れる洋風の建物。こちらはイギリス人貿易商ハンター氏の邸宅であり、旧ハンター住宅と呼ばれる異人館。もともとは他の異人館とともに北野に建っていましたが、1963年にこの動物園に移築されました。現存する神戸の異人館の中でも最大規模であり、国の重要文化財にも指定されています。
土日祝日限定で内部も公開しています。応接室や食堂など、ラグジュアリーな空間が広がります。特に入館料などは不要で見学することができます。
2階は見晴らしが良くて心地よい空間。もともとは開放されたベランダでしたが、日本の気候に合わせて窓枠がはめこまれるようになったそうです。
おまけのアニマル観覧車
この王子動物園には遊園地が併設されており、もちろん観覧車もそびえ立っています。
今回大阪~神戸をめぐる上で、目的の一つが観覧車。ということで、見逃すわけにはいかず、乗車してみることにしました。
1枚120円ののりもの券3枚で乗車可能。ゴンドラはかわいい動物のイラストが描かれています。
ゴンドラからは、先ほどの旧ハンター住宅もよく見えます。上から見た方が重厚な雰囲気です。
一部の獣舎を上から見ることができるのもポイント。気が付いたのですが、実はパンダ舎も上から見ることができます。現在白幕で来園者からは見えなくなっていますが、もしパンダが屋外に出ていた場合、この観覧車から見ることができてしまうかもしれませんね。
アクセスと営業情報
阪急線の王子公園駅より徒歩3分、JR線の灘駅より徒歩5分、阪神線の岩屋駅より徒歩10分。
開園時間 | 9:00~17:00 ※11~2月は16:30まで |
---|---|
休園日 | 水曜 |
料金 | 600円 |
公式サイト | https://www.kobe-ojizoo.jp/ |
※掲載の情報は2023年7月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
コメント
[…] ・神戸市立王子動物園 ・横尾忠則現代美術館 ・兵庫県立美術館 ・みなとやま水族館 […]