千畳敷カールのその先へ!約2時間で行ける標高2,956mの世界『木曽駒ヶ岳』(駒ケ根市~宮田村)

長野県

千畳敷カールの遊歩道から伸びる木曽駒ヶ岳の登山道。ここを進めば、わずか2時間ほどで標高2,956mの山頂へと登ることができます。ある程度の登山装備は必要ですが、比較的お手軽に雲の上の世界を訪ねることができます。

<筆者の登山スペック>
これまでの登山履歴は高尾山、筑波山、三原山(伊豆大島)、八丈富士(八丈島)、縄文杉コースという、ほぼ登山初心者。ベテラン登山者の方はあたたかい目で見てもらえると幸いです・・・!

2021/7/21(水)

千畳敷駅からスタート

木曽駒ヶ岳への登山は千畳敷駅からはじまります。ここまでのバス&ロープウェイについては、前回の記事を御覧ください。

高原の美しさが詰まった絶景『千畳敷カール』(駒ヶ根市)
バスとロープウェイを乗り継いで向かう千畳敷カールは、気軽に散策することができる美しい高原風景。特別な登山装備など無くても標高2,600mの高山地帯を散策できます。人気のスポットなので、オンシーズンの混雑には要注意です!

まずは駅周辺で準備を整えます。靴紐結んだり、準備体操はもちろん、この時点で2,612mという高所なため、薄い空気に慣れるのも重要。売店やカフェもあるので、朝食をとってゆったりしてから出発するのも大事です。

登山道の序盤はお手軽な遊歩道。千畳敷を一周する周遊コースと一緒なので楽々歩けます。早朝の山って、なんて清々しいのでしょうか。

急斜面の千畳敷カール

登山道と周遊路の分かれ道を過ぎてからは、なかなかの傾斜に。千畳敷カールの急斜面を越えていくため、ひたすら登りルートが続きます。足場はほぼ全てゴツゴツした岩場なので、バランスを崩さないようにゆっくり呼吸を整えて進もう。また、このルート全般に言えることなのですが日陰はほぼありません。

小休止も忘れずに。華やかに咲いた高山植物の写真を撮るのも、程よいひと休み。ついつい「ここを登りきったら休憩しよう」って思ってしまいますが、途中の岩場などで休みながら行くのがおすすめです。

乗越浄土〜中岳

千畳敷駅から55分、千畳敷カールを登り終えて乗越浄土に到着!この時点で既に達成感があります・・・!ここは座るのにピッタリな大きな岩がごろごろしてるので休憩にも良いです。

少し進むと青い屋根の宝剣山荘があります。ソフトクリームやソバ・うどんなどの食事もできるそうです。

宝剣山荘から中岳まで再び登り道。序盤の千畳敷カールに比べると傾斜は緩め。ただし、標高は上がってきているので気温も下がってきてます。風も強いので、汗が冷えないようにしないと。

最後の木曽駒ケ岳

中岳からはちょっとだけ下り道。傾斜はそれほどですが、ここもまた岩場なので足元にはご注意を。降り切った鞍部には、クレープののぼりが立つ駒ケ岳頂上山荘もあります。また、その周囲はキャンプ場にもなっています。こんなところで夜過ごしたら、星空に手が届きそうですね。

さあ、最後にひと登りして木曽駒ヶ岳の山頂へ!

ラストスパート!と行きたいところですが、ここは焦らずゆっくり。空気はかなり薄いので、呼吸が乱れないようにしながらゆっくり登ります。

ついに山頂に到着

午前10:00山頂に到着!かなりゆっくり歩いたので、千畳敷駅を出発してからここまでちょうど2時間でした。

山頂には木曽駒ヶ岳神社と伊那駒ヶ岳神社の2つの神社があります。この山頂部分は、上松町・木曽町・宮田村という3つの市町村にまたがっており、この2つの神社もそれぞれ木曽町と宮田村に属しているそう。

木々のない山頂ですが、ところどころ積まれた岩が日除けや風よけ効果を生みます。広々としており、椅子くらいのサイズの岩もたくさんあるので、お昼ごはんを食べるのも可能です。ただし、ハエとアブがたっぷり。刺してくることはありませんが、ブンブンいうのでめっちゃ気になります。

山頂の標高は2,956m。これは私が今まで登った山の中で圧倒的な最高地点。人生で最も高い場所に立っていると思うと感慨深いです・・・!

巻道で下山

50分ほど山頂で過ごし、10:50下山開始。足を滑らせないように、ゆっくり下りて行きます。

行く手にそびえるは中岳。またここを登って降りるのか・・・・と思っていたら、すぐ手前に巻道の案内を発見!左側は上りのときに来た道ですが、右側へ行くと、中岳を迂回して進むことができるのです。

崖を伝うような細い道で、柵も無いため滑落注意。でも、人も少なく比較的平坦なため意外と歩きやすい。

途中、ロープ伝いに登るところがあります。ここが最大の難所ですが、一箇所だけなのでそんなに気になりません。むしろ、アスレチックみたいでちょっと楽しいです!

巻道を越えるとすぐに宝剣山荘。なんだかすごくショートカットしたような気分です。

そこからは、千畳敷カールの下りへ。ずっと急な下りなのでかなりヒザに負担がかかります。トレッキングポールを上手く使って、なるべく負担を減らそう。遠くに見える赤い建物はロープウェイ乗り場の千畳敷駅。下りのときに見える景色もかなり美しいです。

12:40、千畳敷駅に到着。上りは2時間でしたが、下りは1時間50分でした。山頂での休憩も含めると【登山タイムは4時間40分】

13:00発のロープウェイに乗車、続いてバスへ。菅の台駐車場に到着は13:45。朝は6:45のバスに乗車したので、【トータル所要時間は7時間】でした!ちょっとヒザがじんじんしてますが、かなりゆっくりなペースで進んだため、それほど疲れることなく登り終えることができました。

今回の装備と持ち物

参考までに、今回の装備と持ち物をさらっとまとめてみました。

<装備>
・トレッキングシューズ
・ザック35リットル
・トレッキングポール2本
・サポートタイツ
・ひざパッド
・帽子

ポイントは、トレッキングポールとひざパッド。下山する際は急な下り坂が続くので、この2つがあるとヒザへのダメージが激減します。また、日差しが強いので帽子は必須です!

<持ち物>
・レインウェア
・折りたたみ傘
・行動食(クッキー)
・スポーツドリンク500ml
・水200ml
・常備薬

今回、忘れて後悔したのが日焼け止め!!これまでは低山しか登ったことが無かったため山で日焼けするイメージがなかったのですが、森林限界を超えた高山には木立が無いため日陰がありません!想像以上に日差しは強く、露出部分はあっという間に真っ赤になってしまいました。

さてさて、時刻はまだ14:00!せっかく駒ヶ根まできたので、周辺観光していこう。

コメント

  1. […] 千畳敷カールのその先へ!約2時間で行ける標高2,956mの世界『木曽駒ヶ岳』… […]

  2. […] 季節は9月、ぎりぎりシーズンに間に合いそうです。また、気がかりだった体力面も屋久島縄文杉コースや木曽駒ヶ岳、乗鞍岳などの登山も越えてきたので、なんとかいけるハズ!長距離の山歩き、ということで「高尾~陣馬の縦走8時間コース」も挑戦してみましたが、こちらも問題なくクリアできたので、きっと大丈夫。自分に言い聞かせます。 […]

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