キラリと輝くシルバーの大鳥居『鹿嶋神社』(高砂市)

兵庫県

銀色に光るメタリックな鳥居が有名な神社。全国屈指の高さを誇る巨大な鳥居はインパクト抜群です。「一願成就」の神として信仰されており、「ご神殿廻り」というユニークな参拝方法もあります。

訪問日:2021/9/24(金)

チタンの大鳥居

鹿嶋神社のシンボルといえば、こちらの大鳥居!!通常鳥居と言えば木や石で作られていることが多いですが、この鳥居はチタンでできています。

太陽の光を浴びてシルバーに輝く鳥居は存在感抜群。1998年に建立されたもので、伝統を残しつつ未来への大きな羽ばたきのためのシンボルとしての想いが込められています。

高さは26mにも及んでおり、日本全国の鳥居の中でも第5位とされています。ちなみに気になる第1位は熊野本宮大社(和歌山県)。2位は大神神社(奈良県)、3位は彌彦神社(新潟県)、4位は最上稲荷(岡山県)と続いているようです。

鹿島神を祀る神社

大鳥居を抜けると、名物・かしわ餅のお店や民家が並ぶ道が続きます。5分ほど歩くと石の鳥居が立つ参道入口に到着。

木々に包まれた参道は清々しい空気が流れる。びっしりと並んだ苔むした石灯籠は壮観です。

階段を登ると本殿が見えてきます。御祭神は鹿島神こと武甕槌命(タケミカツチノミコト)と、香取神こと経津主命(フツヌシノミコト)

奈良時代に聖武天皇によって播磨国の国分寺が創建された際、その鎮守社として創建されたとされています。戦国時代には戦火によって被害を受けるも、江戸時代に姫路藩の松平直矩によって再興されました。

一願成就のご神殿廻り

鹿嶋神社は一願成就の神様として知られており、「ご神殿廻り」というお参りがあります。これは、本殿内部にある神殿の周りを数え年の数だけ廻って祈願するというもの。

数え年の数って、なかなかハードなのでは・・・?でもせっかく来たので、挑戦してみることにしました。神殿の周りは千羽鶴が吊り下げられており、とっても華やか。

廻る際に、こちらの摩(なず)り願い石を撫でて祈願するのも良いそう。

また、神殿の裏手には摩(なず)りダルマも。こちらも同様に願いをこめて撫でます。多くの人が撫でているため、ダルマ様は非常になめらかな姿。

およそ15分ほどかけてついにご神殿廻り達成!!実際の効果はまだわかりませんが、廻りながらひたすら願いと向き合うため、叶いそうな気がしてきました。

ふとWikipediaを見ると、廻る際に「竹の棒を置く」といった記載があります。もしかして作法を間違えてしまったかも・・・そう思ったのですが、神社の公式HPに「竹は廻る数を数えるためのもので、正しい数を数えられるならば持つ必要はない」とありました。ほっ。

鹿島神宮との関係

祈祷殿の近くに立つ鳥居は神宮遙拝所。遙拝所というのは、遠く離れた土地から拝むための場所。

通常、神宮遥拝所というと伊勢神宮を向いていることが多いのですが、ここでいう神宮というのは茨城県にある鹿島神宮。540kmほど離れた常陸の国へと向いています。

その名の通り、鹿嶋神社の御本宮は鹿島神宮。現代のように交通の発達していなかった江戸時代に、御本宮を拝むためにつくられたそうです。

境内には鹿島神宮と同様に、神使であるシカの姿を見ることができます。

巨大水上鳥居とクリアな御手洗池『鹿島神宮』(鹿嶋市)
古来より人々に信仰されてきた歴史の深い神社。湖上に立つ巨大な鳥居やクリアな緑が美しい御手洗池、大ナマズの伝説が残る要石など、神秘的なポイントが数多く存在しています。あちこちにデザインされたシカにも注目です。

※この神社は鹿嶋神社ですが、茨城県の本宮は鹿島神宮とシマの漢字が異なっているのでご注意ください

アクセスと情報

最寄り駅はJR神戸線の曽根駅。ただし、少し離れているため徒歩だと30分ほどかかります。バスを利用すると、約10分ほどでバス停《鹿島神社》へ、そこから徒歩7分ほど。
姫路駅や加古川駅からもバスが出ており、バス停《鹿島神社》まではいずれも約30分ほど。

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