三浦半島の南端に浮かぶ離島・城ヶ島は、徒歩でも一周可能な小さな島。印象的な「馬の背洞門」やスケールの大きな断崖、それぞれデザインが異なる2つの灯台など風光明媚な景観が続きます。ふらっと散歩するのにぴったりの島です。
城ヶ島へのアクセス
城ヶ島は橋が架かっている離島。車はもちろん、京急線の三崎口駅からバスでアクセスすることができます。また、もしマグロを食べに三崎港まで来ている場合、そこから船で渡ることも可能。
今回「みさきまぐろきっぷ」を使っているためバスは乗り放題。追加料金無しで行くことができます。でも、どうせ島に行くならやっぱり船で行きたい!ということで、渡船を利用することにしました。
三崎港から城ヶ島へ向かう船は「さんしろ」と「白秋」の2種類があります。
運行時間:11:00~15:00 ※毎時00分と30分に出港
運賃:500円
運行時間:15:15~16:00 ※時間内は随時運行
運賃:300円
それぞれ運行時間が異なっているため、どちらか好きな方を選べるというわけではなさそうです。
今回利用したのはさんしろ。広々としたカタマラン船(双胴船)で、自転車を乗せることもできるそう。
三崎港を出発したさんしろは、約5分で城ヶ島へ到着しました。
城ヶ島の小さな港町
城ヶ島について真っ直ぐ進むと、小さな商店街。おみやげ物屋さんや食堂が並んでおり、どことなくコンパクトな江ノ島のような雰囲気です。
この辺りが城ヶ島唯一の町なので、食事を済ませるならこのエリア。みさきまぐろきっぷが利用可能な食堂も2件あります。
商店街から脇道に逸れると、岩場の中に隠れるように立つ鳥居が。ここは小桜姫神社。岩の中にある様も神秘的なのですが、周辺に積まれた石が並ぶ様子もさらに雰囲気を醸し出しています。何より「小桜姫」って凄く可愛らしい響きですね。
小桜姫神社のすぐ目の前は城ヶ島京急ホテル。レストランや売店が入っており、また日帰り入浴も可能なので、宿泊しなくても立ち寄りスポットとしてもばっちり。この先の島の南側は、しばらく自販機なども無いエリア。暑い季節は水分補給もお忘れなく。
1つ目の灯台『城ヶ島灯台』
城ヶ島京急ホテルの裏にある階段を登ると、城ヶ島灯台が姿を表します。白いタイルが太陽に照らされて輝く、とても美しい灯台です。
ボディにはトリックアートが描かれています。灯台って観光目的で作られていないため、こういった遊び心を感じる演出はとってもレア。
灯台の隣には「JOGASHIMA」で描かれた城ヶ島の地図。この城ヶ島灯台と、島内にあるもう1つの灯台・安房埼灯台がハートで標されてます。
灯台の手前にはギリシャ風の公園が広がります。神殿のような東屋もある眺めの良い公園です。
まさかのゲームセンター
灯台の前の階段を降りると、先ほどの商店街に戻ってきます。そこで見つけたこちらのコンクリート造りの建物、何だかわかりますか?
正解は、なんとゲームセンター!!内部にはワニワニパニック、クレーンゲーム、ガチャガチャが並んでいます!とてもレトロな雰囲気に飲まれて、うっかりワニワニパニックやってしまいました。
そして、このゲーセンの外にあるこちら。
これは1,000円ガチャ!!
私は旅先で1,000円ガチャを見つけると、必ずやらなくてはいけないルールを設けてしまったので無視するわけにはいきません。
結果はコチラ。2,000円の値札が付いた腕時計でした!使う、、かな、、、(現在は布団の横に置いて、枕元時計として使ってます。)
ユニークな岩場『馬の背洞門』
商店街を抜けると、ゴツゴツした岩場ゾーン。城ヶ島の南側は車道や歩道も無く、人工物の無い大自然な風景が広がっています。サンダルだとちょっときついですが、海風を感じながらの散歩は心地よい。
馬の背洞門が見えてきました。
この穴は、波によって長い年月を経て削られた海蝕洞穴。独特な景観を作り上げており、灯台と並ぶ城ヶ島のシンボル。馬の背洞門以外にも、「めぐりの洞門」「メガネの洞門」などの呼び名もあるそう。
近くには、岩にぽっかり空いた穴も。ハマって写真撮りたくなります。
近くの階段を登ると、上から馬の背洞門を見ることもできます。わずかな幅のスリル満点な橋のようですが、さすがに歩行は禁止となっていました。
階段を登り終えて遊歩道を進むと、すぐにウミウ展望台があります。ここは10月下旬から4月の間、ウミウ、ヒメウが千島列島から飛来する場所。シーズン中はおびただしい数のウが舞う姿を見ることができるそう。
今の季節は、白と黒のモノトーンが印象的なイワツバメがたくさん飛びかっていました。
2つ目の灯台『安房埼灯台』
ウミウ展望台を抜けると、城ヶ島の東半分に広がる城ヶ島公園へと繋がります。
門をくぐり、松の並木を抜けると、岩場へ降りて行く階段が。森の中を下り、岩場を歩いていきます。少々ハードな道ですが、日陰になっているのが救いです。
奥へ進むと、島の東端にある安房埼灯台が見えてきます。スマートでおしゃれな雰囲気の灯台で、くびれがとっても素敵です。「鉄塔の美女」との呼び名もある神戸ポートタワーのような上品なルックス。ここは海の向こうに安房の国(千葉県)を望むため安房埼と呼ばれているそう。
灯台のすぐ手前にあるタイドプールにてアメフラシ見つけてしまいました!刺激を受けると雨雲のように広がる紫の液体を放出するためその名がついた不思議な生き物。
実は野生で見るのは初めて。むにむにした触感が妙に気持ちよくて、ついつい触って遊んでしまいました。ちょっと触ったり持ち上げたりしたくらいでは雨を降らすことはありませんでした。
一通り城ヶ島をまわり終えたので、そろそろ帰路につきます。行きは船で渡ってきましたが、帰りはバスで。島内のバス停《白秋碑前》から約20分で京急船の三崎口駅へと帰ります。
みさきまぐろきっぷは途中下車が可能なので、横須賀に寄り道。ヨコスカ名物のネイビーバーガーを食べて行くことにしました。
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