関東で車ナシでも行けるシュノーケルスポットとしておすすめなのが真鶴!「電車」+「バスor自転車」で、アクセスできる「三ツ石」と「琴ヶ浜」では、たくさんの生き物に出会うことができます。
穴場のシュノーケルスポット
真鶴(まなづる)ってご存知でしょうか?東海道線で小田原駅から3駅、熱海駅から2駅という、ちょうど間位にあるポジションの町です。真鶴半島という小さな半島がそのほとんどを占めており、三方を海に囲まれた地域。まるで離島のような長閑な港町の景色が広がります。
そんな真鶴ですが、キレイな海が楽しめるちょっぴり穴場な海水浴スポットとして知られています。いくつかの海岸や海水浴場がありますが、とりあえずシュノーケル持参で楽しむならこちらの2ヶ所がおすすめ。
ダイバーも御用達な岩場の海岸。すぐに水深が深くなるため、満潮時は多くの生き物が訪れます。深さがあるので水あそびには不向きですが、シュノーケルにはぴったり。近くのダイビングショップなどでシャワーを借りることができます。
「ケープ真鶴」から長い階段を降りて岩場を越えた先にある海辺。シュノーケル、磯の生き物観察いずれも充分楽しめます。シャワーは無く、場所によっては流れがあったりするためちょっぴりワイルド。
真鶴駅からのアクセス
いずれも最寄り駅は真鶴駅ですが、駅から離れているためアクセス方法は以下のどれかになります。
バス
真鶴駅から出るバス「ケープ真鶴線」に乗れば、①琴ヶ浜(里地)まで約7分、②三ツ石海岸(ケープ真鶴)まで約20分ほど。土日祝日は本数が少なく1日8本ほど。特に12時台だけ空白になるので要注意。ちなみに、帰りの最終バスは土日祝日でケープ真鶴16:29発になります。
自転車
真鶴駅前の観光協会にて、電動アシスト付き自転車のレンタルがあります。料金は3時間1,000円、1日1,500円。レンタル時間は10:00〜16:00。
台数はあまりないため、絶対使いたい場合は予約がおすすめ。以前はWeb予約ができましたが、2024年7月時点では電話のみになっていました。
徒歩
①琴ヶ浜は徒歩31分。気合いがあれば歩けない距離ではありません。とはいえ海水浴をするような夏場は日除け必須。帰りのバスがけっこう早めになくなるので、あえて乗らずに体を乾かしながら歩く、というのはありかもしれません。
レンタサイクルでめぐる真鶴
今回はラッキーなことにレンタサイクルに空きがあったため、自転車でめぐることに!バスよりお値段は張りますが、自由に移動できるのは魅力的。
駅から琴ヶ浜&三ツ石海岸方面に向かうと、途中にローソンとセブンイレブンがありますので、飲み物や食べ物の補給におすすめ。ここを過ぎると、自販機くらいしかありません。
道中では地元のおばあちゃんやおじさんが「気をつけてね〜」と手を振ってくれるようなシーンも。この感じ、めっちゃ離島感ありませんか?
ほぼ下り坂であっという間に琴ヶ浜に到着!干潮をちょうど過ぎたくらいの時刻であるため、生き物は少なそう。そして、シャワーがあるのが琴ヶ浜のみなので「三ツ石→琴ヶ浜」の順で巡った方が良さそう、ということで先に三ツ石海岸へ向かうことにしました。
琴ヶ浜から三ツ石海岸まではしばらく上り坂ですが、電動なのですいすい進めます。木々が生い茂る道を走るのは心地よいです。
しばらく走ると、三ツ石海岸の入口であるケープ真鶴が見えてきました。お土産の販売や貝類博物館、バーベキューテラスを備えた施設。自販機も多数あり飲み物補給もここで・・・と言いたいところですが、水&お茶&スポーツドリンクという、夏場に一気飲みしたくなるタイプはすべて品切れ。炭酸とコーヒーしか残っていませんでした。
三ツ石海岸でシュノーケル
ケープ真鶴から三ツ石海岸までは、階段をひたすら降りて行きます。夏場はなかなかハード。特にテントやクーラーボックスなど大荷物の方はかなり過酷な道のりです。
三ツ石海岸のシンボルといえば、こちらの三ツ石。巨大な岩に注連縄が掛かる神秘的な光景です。湯河原方面から見ると3つの石が連なって見えるのが名前の由来ですが、真鶴岬からは2つの石に見えます。
三ツ石に向かって右側は弧を描く海岸線。左側は岩場の中にタイドプールが広がっています。シュノーケルするなら、左の岩場がおすすめ。
タイドプールなので水深は1〜2mほど。波もほとんどなく、快適なお魚ウォッチングが楽しめます。
ほぼ干潮のタイミングでしたが、タイドプールにはたくさんのサカナがいます。青色のルリスズメダイ、緑色のキュウセン、黄色と黒の縞模様のカゴカキダイなど、色鮮やかなサカナもおり、見応え抜群!
ただし、タイドプールの外に出ると、そこは外海に面しているため流れがあるのでご注意を。
そんなわけでしばらく泳いでいると、赤潮みたいな流れがタイドプールに流れ込んできたので退散。長い階段を上って、自転車を停めているケープ真鶴へ。少々ハードな上りですが、自然と体が乾くのでちょうど良いかもしれません。
三ツ石海岸の注意点としてはシャワーがないこと。ケープ真鶴はいかにもシャワー設備がありそうに見えますが、備えておりません。ちなみにトイレはケープ真鶴と、海岸にもありました。
琴ヶ浜でシュノーケル
三ツ石海岸を後にして、戻ってきたのは琴ヶ浜。三ツ石海岸よりも多くの人でにぎわうスポット。お子様連れやSUPや釣りをしている人などもおり、幅広いニーズに応える海です。
道路に面して海岸が広がっているため、アクセスが良好なのもポイント。車で来た場合は道路挟んだ向かい側に民間の有料駐車場があり、荷物の出し入れも楽々です。
沖に突き出した「サザエ根」と呼ばれる岩場がシンボル。その周辺にはキュウセン、ルリスズメダイ、タカハタダイなどがたっぷり。ただし、潮が満ちるタイミングだっためか水はけっこう濁っておりました。
なお、トイレは道路沿いにあります。また、シャワー設備はありませんが、道路沿いの駐車場やショップで貸し出している所が数件。200円〜500円ほどでした。
見ることができた生き物
最後に、海中で出会った生き物をさらっとご紹介!
■ルリスズメダイ(琴ヶ浜&三ツ石海岸)
シュノーケル定番でありながらも、見かけると嬉しいサカナ。あざやかなカラーリングに癒されます。
■ハコフグ(三ツ石海岸)
注意していないと見つけられないサカナ。ふよふよと漂うに泳いでいますが、人の気配を感じるとすぐに岩場に隠れてしまいます。
■ボラ(三ツ石海岸)
関東の海では超定番ですが、キラキラ光るウロコと、50cm以上にもなる大きさは見ごたえ抜群です。
■ウツボ(三ツ石海岸)
見れたらラッキーですが、ちょっとゾクッとするのがこちら。うねうねと海底を張っておりますが、すぐに岩場に隠れてしまいました。
■ウメボシイソギンチャク(三ツ石海岸)
真っ赤な姿がその名の通り梅干しみたいなイソギンチャク。神奈川県の天然記念物にも指定されています。潮が引いた岩場の隙間にも残っているため、海に潜らなくても出会うことができます。
写真は撮れなかったのですが、大きな姿のブダイや、うねうねとした模様が印象的なキンチャクダイなども見かけました。
琴ヶ浜も三ツ石海岸も外海に面しているため、季節や海流によって様々な生き物が訪れます。琴ヶ浜でダイビングのトレーニングをしていたという友人のダイバーの話によると、ミズウオ、メガネウオ、カエルアンコウといった激レア生物が見れたこともあるそうです!
何が見れるかは運と注意力次第にはなりますが、ぜひゆったりと生き物観察をお楽しみください!
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