晴れの日に行きたいアクアリウム『姫路市立水族館』(姫路市)

兵庫県

派手な要素は少な目ですが、展示に工夫が光る落ち着いた雰囲気の水族館。里地・里海の生き物をはじめ、ウミガメやペンギンなどがそろいます。きらきらとした太陽光が降り注ぐ「播磨灘大水槽」は天気が良い日におすすめです。

訪問日:2018/1/13(土) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

山の上の水族館

姫路市立水族館は、1966年開館という歴史ある水族館。手柄山の山頂にあるため「山の上の水族館」とも称されています。

山といっても、手柄山は標高50m程度のとても小さな山。車道も通り抜けているためとても開けた印象の場所です。

入館料は520円ととってもリーズナブル。歴史ある水族館ですが、2011年にリニューアルを果たしており、館内はとってもキレイ!

新館、本館、屋上ビオトープにわかれています。新館は「はりまの里地」を、本館は「はりまの里海」がテーマ。山の上の水族館という響きから淡水魚専門かと思いきや、ばっちり海水水槽も備えています。

ビオトープには、魚と遊べるじゃぶじゃぶ池も!真冬なので人はいませんでしたが、暑い季節は気持ちよさそうですね。

里地と里海のいきもの

江戸時代に多くの田んぼがつくられた播磨地方。そんな田んぼやため池に暮らす生き物たちの紹介からはじまります。

棒切れのようなナマズ。まるでつっかえ棒の如くハマッており、引き抜いたら木枠が崩れてしまいそうです。

必死に浮遊しているテナガエビ。ホバリングするかの如く、水中を浮かんでいます。エビって水底を歩いているイメージしかなかったのですが、泳ぎも上手なのですね。

ナマズやコイを下からのぞける水槽もあります。見慣れた魚ですが、どちらも上からもしくは横から見るのが普通なため、このような水槽はとっても新鮮!

専門分野はカメ

この水族館の専門分野はカメ!日本初となるカメに触れるタッチプールを備えていたり、

人気者なケヅメリクガメは、サハラ砂漠に暮らす大きなカメ。流し目が素敵なイケメンで、1日1回餌やりガイドも開催しています。

ゆったりと泳ぐアオウミガメたち。こちらも1日1回エサやりガイドを開催してます。水族館ではそれほど珍しくないウミガメですが、ここのウミガメプールには産卵用の砂場が設けられています。運が良いと産卵や孵化の様子が見れることもあるそうです。

淡水ガメも多数飼育されています。遠い目をしたニホンイシガメの見つめる先には大量のムギツクが。

ウミガメだけでなく、アカミミガメやクサガメなどの産卵・孵化が見れることもあるそうです!カメの産卵や孵化は滅多に見れませんので、見れたら超ラッキーですね・・・!

個性的な生き物たち

紅白の糸のかたまりにみえるのは、モクズショイというカニ。海藻などをまとって身を隠す習性があり、この水族館ではカラフルな毛糸を背負っています。毎月色が変わるようで、1月は紅白のお正月仕様となっていました。

鮮やかイエローなカエルアンコウ。海藻に串刺しされているように見えますが、きっとそこが落ち着くのでしょう。

インパクトのあるゴマモンガラ。6~8月の産卵期には近づくもの全てに襲いかかってくる恐ろしい魚です。サンゴや貝をも砕く強靭な歯で噛まれたらひとたまりもありません。そして、顔がとてもコワイです。浅瀬でもよく見かけるので、初夏にシュノーケルする際はご注意ください!

アザラシやイルカなどの海獣はいませんが、ヌートリアがいます。こちらはネズミの仲間。”nutria” はスペイン語でカワウソを意味するコトバ。かつてスペインの商人がヌートリアの毛皮をカワウソとして売っていたからそんな名前で呼ばれているそう。ちなみにヌートリアはスペインでは “Coipo” と呼ぶらしいです。ややこしいですね・・・!

外来種の脅威

水槽にひしめきあっている貝はスクミリンゴガイ

多過ぎです!!!

こちらは、通称ジャンボタニシと呼ばれる外来種の貝。壁に貼り付いた赤いものは、スクミリンゴガイの卵!まだまだ増えるようです。

ちなみにこの卵には毒があり、原産地でもヒアリ以外の生き物は卵を食べないため、ほぼ全て無事に孵化できてしまうらしい。恐るべしスクミリンゴガイ。

つぶらな瞳でちょっと笑顔なアリゲーターガー。カワイイ顔をしていますが、名前の通りワニのようなするどい歯が生えています。近年、日本各地の池や川で発見が相次ぐ外来種です。

天気が良い日におすすめ!

この水族館、晴れの日に行くのがおすすめ。その理由がこちら。

大水槽に天然の太陽光が降り注ぐようになっているのです!サンシャイン水族館よりサンシャインがあふれてます・・・!

こちらの「播磨灘大水槽」では、暖かな光のもと、マイワシのかたまりやボラの群れ、ツバメウオやドチザメが泳ぐ。キジハタも光を浴びて神々しい姿。

淡水魚水槽もサンシャイン仕様。コイやアオウオなどの琵琶湖の大型淡水魚たちが、太陽光のもと優雅に泳いでます。

水族館といえば基本的に屋内型の施設なため、雨が降ったり寒い日にもおすすめのスポットです。しかし、こちらの水族館はぜひ晴れの日に行ってほしい水族館でした。

さてさて、この水族館は内部に「モノレール展示室」を備えています。こちらは伝説の廃線とも称されるモノレール線の遺構。この続きはまた次回に・・・!

アクセスと営業情報

山陽電鉄の手柄駅から徒歩10分、または姫路駅からバスも出ています。

手柄山には駐車場が複数ありますが、第1立体駐車場の3階、もしくは山頂駐車場が便利なようです。いずれも1日200円。

開館時間 9:00~17:00
休館日 火曜、年末年始
料金 520円
公式サイト https://www.city.himeji.lg.jp/aqua/

※掲載の情報は2023年1月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

コメント

  1. […] 姫路市立水族館新館と同じく手柄山交流ステーションの建物内にるので、合わせての訪問がおすすめです。 […]

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