GINZAN BOYZたちが活躍する地下空間『史跡 生野銀山』(朝来市)

兵庫県

江戸時代から近代にかけての採掘現場を見学できる観光坑道。しっかりと歴史や仕組みを学びたい人も、軽い気持ちで遊びに来た人もばっちり楽しめます!ここのマネキンには様々な設定があるのですが、それが物凄く面白いです。

訪問日:2021/9/23(木)

鉱山テーマパーク

古くは平安時代から採掘が行われていたという生野(いくの)銀山。江戸時代には奉行所が置かれ、幕府の直轄地として財政を支えていました。明治維新後も採掘は続けられ、1973年に閉山となるまで1000年以上もの間稼働していました。

1974年に「史跡 生野銀山」という名のテーマパークとして開業。雲海の竹田城跡と並び、朝来(あさご)市を代表する人気観光スポットとなっています。

メインコンテンツは坑道の一部を整備した長さ約1kmの観光坑道。実際に稼働していた鉱山の坑道を体験しながら、江戸時代から近代まで続く採掘の様子を学ぶことができます。

坑道内の気温は年間を通して13℃となっています。夏の半袖ではかなり寒く感じるので、羽織るものをお忘れなく。また、水が滴る箇所もあるので、多少濡れても大丈夫な服装がおすすめです。

閉山からテーマパークになるまでの期間がわずか1年。信じられないほどの変わり身の早さですね・・・!

江戸時代の手作業

生野銀山の歴史は江戸時代にはじまります。まだ機械の存在していなかった時代、人々が手作業で行っていた様子がマネキンを使って再現されています。

入口ではレバーをぐるぐると回す装置が。こちらは唐箕(とうみ)という送風器。通風が良くない坑道内に風を送り込んで換気していました。

通路の上に空いている穴は狸掘(たぬきぼり)。江戸時代には、このひと一人がやっと通れるような狭い穴を這いながら掘り進んでいったそう。手掘りの跡が生々しいです。

機械化が進む近代

昭和48年という近代まで稼働していた生野銀山。洞内を進んで行くと、機械化が進んだ後の様子も合わせて見学できます。

スラッシャーという、まるでストリートブランドのような名前の機械。ワイヤーの先についたスクレーパーを動かし、発破によって掘り起こされた鉱石をかき集めます。

鉱石運搬のトロッコがつながる蓄電車。トロッコ1台に1トンの鉱石を積み込むことができ、一度に10台・10トンもの鉱石を運搬していたそう。

まるでポジトロンライフルのような上向き穿岩機。凄くかっこよいので持ってみたくなりますが、実際手持ちだと振動が凄そうです。

巨大な滑車は巻揚機。昭和4年に東京石川島造船所によって製造されたもの。鉱石の運搬のためのケーブルが伸びており、ケージと呼ばれるエレベーターに一度に2トンも積み込んで運搬していました。

GINZAN BOYZとは

生野銀山にはマネキンが60人も暮らしているのですが、まるでパンクバンドのような名前の超スーパー地下アイドル「GINZAN BOYZ」としてそれぞれ名前が設定されています。

受付には詳細が書かれた紙が置かれています。名前とプロフィールに加えてサインまで書かれているという凝りよう。これを手にして見学すると何倍も楽しくなりますので、入手するのをお忘れなく!

さらに、ショップではうちわやクリアファイル、手ぬぐいといったアイドルさながらのグッズ展開までしています。さらにさらに、楽曲も発表しており、坑道内の一部で流れているのです・・・!

ちょっとしたゆるキャラ運用とはレベルが違い過ぎるほどの力の入れよう。この気合の入り方、ヤバすぎませんか?

現地に行けないけどヤバさを実感したい方は、GINZAN BOYZの公式サイトへ!

超スーパー地下アイドル「GINZAN BOYZ」公式サイト
ついにメジャーデビュー!! 3rdシングル「GO!!!」大好評配信中! 兵庫県朝来市・生野銀山から、日本の礎を地下から支えた熱きアイドル「GINZAN BOYZ」!!

楽しすぎるプロフ

見学しながらマネキンのプロフィールを見ていたのですが、あまりにも面白かったので一部ご紹介。

唐箕を回して風を送っていた彼は風太郎さん。天性のミュージックセンスを持っており、ロック、クラシック、メタルなど、なんでもこなすそう。

長髪の横顔イケメンは飛鳥くん。生まれた瞬間に父の金槌を持って3歩歩き、「生野銀山唯我独尊」と発したとのこと。まるで仏様のような存在です。

火薬を背負っているKさん。火薬だけでなく、家のローンや養育費、朝来市の機密情報など生々しいものも背負っているらしい・・・。

極めつけはこちらのひさしさん。機械仕掛けで右手が動く仕様なのですが、ずっと空振りしています。パンフレットによると「的外れな鉱脈を延々掘り続けることで有名なおとぼけキャラ」とのこと。

パンフに掲載されていたひさしさんからの一言「下はスースーしてるのが好きなんだ!」。下?スースー?何のことだろうと思って、ひさしさんをじっくり見ると、ふんどしがゆるゆるになっていました・・・!もうお腹イタくなってきました。

アクセスと営業情報

JR生野駅から約8分のバス停《生野銀山口》下車、そこから徒歩10分ほど。

車の場合は播但連絡道路の生野ランプから約10分。駐車場は無料で利用できます。

なお、坑道内は犬も連れて入ることができるため、犬連れの方がたくさん。犬がニガテな方は、モンスターが潜むダンジョンのような厳しい戦いになりそうです。

開館時間 9:10~17:20 ※季節によって変動あり
休館日 12月~2月の火曜
料金 900円
公式サイト http://www.ikuno-ginzan.co.jp/

※掲載の情報は2021年11月時点のものです。最新情報は公式サイトにてご確認ください。

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