奈良の都・平城京の中心、「平城宮」の跡が残る歴史公園。とにかく広い園内には、復元された建築や、様々な資料を展示するミュージアムが点在。かなりボリュームがありますので、事前にある程度下調べしてからの訪問がおすすめです。
奈良の都・平城京
「なんと素敵な平城京」や「なっとう食べて平城京」といった語呂合わせでおなじみの平城京。わずか10年ちょっとという短い期間で終わりを遂げた「藤原京」より、710年に遷都された奈良の都(みやこ)です。
唐の国の都である長安をモデルにつくられた都城であり、メインストリートである朱雀大路を中心に碁盤の目のように整理された区画を持っていました。このときに、東大寺や春日大社といった現在も残る神社仏閣も多数建立されます。
途中に「山城恭仁京」や「紫香楽宮」を挟みつつ、約80年ほど日本の首都として機能。その後は、「長岡京」「平安京」へと受け継がれていきます。
広大な史跡公園
そんな平城京の中心であったのが平城宮。天皇の住まいである内裏(だいり)をはじめとした重要な建築が集まる、都の中枢である施設です。
現在、その建築は残っておりませんが、その遺跡は発掘調査が行われています。平城宮跡歴史公園として整備され、復元された建築や遺跡を見学することができます。
平城宮跡歴史公園に訪問するにあたり気をつけなくてはならないことがあります。それは、園内はとても広いということ。全て見て回ると半日、じっくり派は1日フルでかかってしまいそうなボリュームなので、事前に「どこを見るか」はある程度目星をつけておくのがおすすめ。
さらにそれぞれの見どころは離れているため、「どこから見るか」も重要。特に車で行く方は、駐車場が複数あるので、マップなどで事前確認しておくとスムーズです。
見学施設と開館時間
広い公園内には9つの見学施設・復元建築があり、それぞれ見学時間が定められています。スタートはいずれも9:00ですが、終了時間がわずかに異なっているので、午後に訪問する際はちょっと気にかけた方が良さそうです。
②第一次大極殿院復原事業情報館 9:00~17:00(※入場は16:30まで)
③第一次大極殿 9:00~16:30(※入場は16:00まで)
④平城宮いざない館 9:00~17:00(※入場は16:30まで)
⑤朱雀門 9:00~16:30(※入場は16:00まで)
⑥東院庭園 9:00~16:30(※入場は16:00まで)
⑦遺構展示館 9:00~16:30(※入場は16:00まで)
⑧推定宮内省 9:00~16:30(※入場は16:00まで)
⑨平城宮跡資料館 9:00~16:30(※入場は16:00まで)
情報量多くないですか?
とりあえず、どこへ行って良いかわからない場合は「③第一次大極殿」がおすすめ!巨大な復元建築で、当時の栄華を最も濃厚に感じることができます。
また、「④平城宮いざない館」「⑦遺構展示館」「⑨平城宮跡資料館」がミュージアムなので、こちらで学んでから園内を歩くというのもおすすめです。
駐車場も要確認
車で訪問する際は駐車場も事前に確認しておいた方が良いです。公式HPにて案内されている駐車場は、こちらの4か所。
利用時間:7:30~23:00
料金:乗用車 200円/h(上限500円/日)
台数:乗用車130台
利用時間:8:30~17:00
料金:無料
台数:乗用車20台
利用時間:8:30~17:00
料金:無料
台数:乗用車100台
利用時間:8:30~17:00
料金:無料
台数:乗用車32台
最も大きな【A】は平城宮の南にあり、「④平城宮いざない館」「⑤朱雀門」に近いです。朱雀門は正門であるため、そこから入ると雰囲気を味わうことができそう。ただし、ここだけ有料で駐車料金がかかります。正門へのこだわりがなく、なおかつ駐車料金を節約したい方は、無料かつ台数も多い【C】がおすすめです。
平城宮めぐり計画
事前の計画がおすすめ的なことを書いておきながら、実はほぼノープランで向かってしまいました!
理由としては、9日間の旅行の最終日、最終訪問箇所であったため滞在時間の目途が立たなかったこと、そして情報量が多くてパンクしたことが挙げられます。
ということで、まずは【C】遺構展示館駐車場へ。駐車場にはガイドマップが掲載されていたので、これを見ながらまわっていきました。
⑦遺構展示館
⑧推定宮内省
③第一次大極殿
①大極門
⑨平城宮跡資料館
「⑦遺構展示館」でいろいろ学びつつ、「③第一次大極殿」「①大極門」の復元建築を見学、最後は「⑨平城宮跡資料館」でさらに知識を深める、といったコースです。ちなみに、この5ヶ所でざっくり2時間ほどかかりました。以下のあきらめた4ヶ所もめぐっていたら、倍くらい必要だったかもしれません。
②第一次大極殿院復原事業情報館
④平城宮いざない館
⑤朱雀門
⑥東院庭園
さて、実際の訪問記を書いていこうとおもったのですが、前置きが長くなってしまったので、続きはまた次回に引っ張らせてください!
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