御所浦島と牧島には、各所に恐竜の骨格や模型が並んでいます。そんな「恐竜めぐり」をしてみるのもこの島での楽しみ方の1つ。観光スポットを回りながら見つけた恐竜たちをまとめてみました。
島での滞在時間:2時間45分(自転車は2時間)
往復運賃:800円
島内各地に潜む恐竜探し!
港のしおさい館で自転車を借りて御所浦島&牧島めぐりへ。白亜紀資料館やアンモナイト館などの観光スポットをめぐる中で出会った恐竜たちをまとめてみました。
ティラノサウルス
御所浦港で島に訪れる人を出迎えるのは、肉食恐竜ティラノサウルス。頭部だけですが、鋭い歯が並び様は迫力満点。目つきも鋭く、まるで寺院の入口に立つ仁王像のように入島する人に睨みをきかせています。
シノケラトプス
御所浦港のしおさい館向かいの公園に潜んでいるシノケラトプス。トリケラトプスやスティラコサウルスのように、角とエリがあるサイのような恐竜を角竜と呼びます。このシノケラトプスは中国に暮らしていたアジア最大の角竜で名前も「中国の角竜」という意味。
パラサウロロフス
洲の田ポケットパークという海辺のちょっとした公園には、トサカが印象的な鳥脚類パラサウロロフスが。海をバックに立つ姿は絵になります。この恐竜のトレードマークは頭の後ろに伸びるトサカ。かつては水面に出して呼吸するためのシュノーケルや、嗅覚を拡張する器官ではないかと考えられてきました。現在では、音を出すための器官だったという説が有力なようです。
ギガノトサウルス
御所浦島と牧島を結ぶ中瀬戸橋周辺に立つ恐竜、こちらはギカノトサウルス。史上最大の肉食恐竜の一種で、その体長は14mにもなりティラノサウルスよりも大きかったようです。先ほど白亜紀資料館で見た日本最大級の大型肉食恐竜の歯の化石も、この恐竜の歯に似ているらしい。もしかしたら、白亜紀の御所浦島には巨大な肉食恐竜が歩きまわっていたのかもしれません。こんな小さな島に巨大な恐竜が・・・と考えるとロマンがありますが、正確には日本列島は現在のように形成されておらず、大陸と陸続き。また、多くの場所はまだ海の中であったはず。
イグアノドン
貝の化石を屋外展示してる牧島のニガキ化石公園には、鋭い親指で有名な草食恐竜イグアノドン。幼少期に読んだいくつかの本では、二足歩行をしており、親指スパイクで肉食恐竜と戦う姿をよく見かけました。しかし、いつの間にか4足歩行になっています。研究が進むにつれ、復元形態が変わっていくことはよくあるのですが、その中でもイグアノドンは4足→2足→4足と行ったり来たりしています。
プテラノドン
イクアノドンの隣には、今にも飛び立ちそうなプテラノドンの姿が。大きいものは翼長9mに達したと記されており、空を飛ぶ姿を想像してみるとあまりの大きさに目がくらみます。群れで飛んでいたら、文字通り空を埋め尽くしてしまうのでは。なお、恐竜というのは地上に暮らしているものだけを指します。空を飛んでいるのは翼竜といい、正確には恐竜ではありません。
プテラノドン(Pteranodon)という名前は「歯の無い翼」という意味を持つらしい。恐竜の名前の多くはラテン語。Pteraが「翼」、donが「歯」なので、noが英語と同じく「無い」を意味するのでしょうか。ということは、プテラ-ノ-ドンと区切るのが正しいのかな?
エラスモサウルス
御所浦の北部、嵐口港の対岸にある前島。橋で渡ることができるこの小さな島にはエラスモサウルスの姿が。
全長が14m、首の長さだけでも8mもあった首長竜。先ほどの翼竜と同じく、海に暮らしていた爬虫類も恐竜ではありません。
かつてコープとマーシュという2人の古生物学者による化石の発掘争い、通所「化石戦争」が繰り広げられました。その中でも有名なのは、このエラスモサウルスのエピソード。
コープは発掘したエラスモサウルスの化石を復元するにあたり、誤って頭骨を尻尾に付けてしまい尾の長い爬虫類としていました。それをマーシュに「本来尻尾があるべき場所に頭がある」と指摘され、関係はさらに悪化。
お互いを論文でディスりあったり、賄賂を使って根回しをしたりと手段を選ばない戦いを繰り広げました。気になる方は「化石戦争」で検索してみてください。
寺野くん
基本的にはリアリティある恐竜が並ぶ御所浦島&牧島。そんな中、1体だけあまりにもテイストが違う恐竜が。
こちらは御所浦のゆるキャラ。恐竜をモチーフにしたこの子の名前は寺野くん。あふれるゆるさがたまらないです。
天草ジオパークのHPによると、寺野くんは18歳の男の子。ティラノサウルスの寿命が30歳くらいと推測されているため、18歳はもしかしたら初老なのでは・・・
https://geopark.jp/geopark/character/amakusa.html
港に戻り、帰りの船までしばし休憩。港にあるしおさい館の商品を眺めていると、生ウニを発見!なんと55gで370円!!安すぎませんか?
お昼はウニ丼食べたというのに、またウニを買ってしまいました。長いことウニ嫌いだったのですが、今年の2月に小樽で食べて以来すっかりウニに目覚めてしまったのです。おばちゃんがお箸と醤油つけてくれたので、そのままいただきます!
帰りはフェリーで棚底港へ。フェリーなので所要時間は45分ゆったりと島の余韻に浸りました。
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