気分は大航海時代!『賢島エスパーニャクルーズ』(志摩市)

三重県

洋風な遊覧船「エスペランサ」で英虞湾めぐりに出発!たくさんの島々や真珠いかだを眺めながら、船は穏やかな海上を進んでいきます。終盤には真珠工場へも立ち寄り、核入れ作業の見学もできます。

乗船日:2018/8/5(日) ※掲載内容および写真は訪問時のものです

クルーズの概要

志摩エリアの人気アトラクション賢島エスパーニャクルーズ。まずは時刻表や乗船時間などをさらっとご紹介。

時刻表 9:30 / 10:30 / 11:30 / 13:30 / 14:30 / 15:30
乗船時間 約50分
運休日 年中無休 ※1月~2月頃に2週間程度の定期検査による運休期間あり
料金 1,700円
公式サイト https://shima-marineleisure.com/cruise/espana/info/

※掲載の情報は2022年8月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

年中無休で本数も多く非常に利用しやすい印象。お値段は少し高めに感じますが、近鉄のスーパーパスポート「まわりゃんせ」があれば、無料で乗船できます!

※「まわりゃんせ」についてはコチラにまとめました!

超絶お得なフリーパス『まわりゃんせ』を4日間フルで使ってみた(伊勢~鳥羽~志摩)
伊勢・鳥羽・志摩エリアを旅する際に絶対チェックしておきたいスーパーパスポート。これさえあれば、鉄道・バス・船とほとんどの交通が乗り降り自由!加えて「鳥羽水族館」や「ミキモト真珠島」、「志摩スペイン村」などの観光スポットにもそのまま入場できてしまいます。4日間の利用でいくら得したかもまとめてみました!

乗船受付、および乗船場所は近鉄線の賢島駅からすぐ近くというのもポイント。バスに乗る必要が無いため、気軽にアクセスできます。ただし、賢島駅周辺はお店などは少な目。駅構内に唯一のコンビニファミリーマートがありますが、営業時間は8:00~18:00と24時間営業ではありませんのでご注意ください。

気分は大航海時代

クルーズへと導いてくれるのはこちらのエスペランサ。スペイン大航海時代のカラック船をモデルにした洋風な遊覧船です。ちなみに「エスペランサ」というのは、スペイン語で「希望」を意味するそうです。

定員250名という大きな船なので、船内はかなり広々としています。テーブル席やボックス席もあるため、ゆったりと過ごすこともできます。別料金が必要な特別室「イサベラ」(定員20名)といったシートもあります。

デッキに出ると、そこには船乗りたちの姿が!人形ですが勇ましい出で立ちなので、なんだか頼もしく感じます。海賊が襲ってきても彼らが守ってくれそうですね。

英虞湾クルーズへ出港

出発時刻になるとエスペランサ号は英虞湾へと繰り出します。

大きな建物は、伊勢志摩サミットが開催された志摩観光ホテル。四方を海に囲まれており、また三重県警が「伊勢神宮に訪問する要人警固に慣れている」という点からこの地が会場に選ばれたそうです。

海から見える景色を眺めているとジェットスキーが追いかけてきた!

もしかして海賊では!?

船乗りさんの出番・・・・かと思いきや、手を振ると笑顔で振り返してくれました!人は見た目で判断してはいけませんね。

ところで「英虞湾」の読み方ご存知でしょうか?正解は・・・・「あごわん」です。かなり難しいですね。そんな英虞湾、大小66もの島がありますがそのほとんどは無人島だそう。人が住んでいるのは賢島・間崎島・横山島。間崎島は、賢島港から定期船で10分で行けるらしい!さらに横山島は石山荘という宿があるだけの小さな島とのこと。どちらも気になるので、次に来たとき行ってみようかな。

真珠にちなんだ名所

たくさんの島に加えて、真珠養殖のいかだも並んでいます。この英虞湾は、海岸線が複雑に入り組んだ「リアス式海岸」。波が穏やかで台風の影響も受けにくいこの海は、日本で初めての真珠の養殖が成功した場所なのです。

その偉業を成し遂げたのが真珠王・御木本幸吉。当時は天然ものしかなく非常に高価であった真珠を、試行錯誤の末に人工製造に成功したのです。

崖の上にかすかに見える石像は恵比寿さま。御木本幸吉が恵比寿さまを海中に沈め、19年後に引き上げたところアコヤ貝がびっしりついていたそう。それ以来「パールエビス」と呼ばれるようになったそうです!

御木本幸吉および真珠養殖について詳しく知りたい方は、鳥羽にある「ミキモト真珠島」へ行くと、彼の生涯や真珠養殖の方法、さらには煌びやかな真珠の加工品も見ることができます。

ラストは真珠工場へ

最後、帰港前にエスペランサは真珠工場へ立ち寄ります。ここでは養殖真珠の核入れ作業を見学できるのです。

開いたアコヤ貝に、核とピースを入れています。核は別の貝の貝殻を丸く加工したもので、ピースはアコヤ貝の外套膜(いわゆる貝ひも)を小さく切ったもの。その2つを上手くアコヤ貝に移植し、海中で育てることできれいな丸い真珠ができあがるのです。

少し赤みががっているのは着色したピースの色。

この工場では真珠の販売も行っています!とはいってもそこは宝石、もちろんそれなりのお値段がします。クルーズが寄港する短い間に購入に踏み切ることができる人はいるのでしょうか・・・?

 


約50分のクルーズはこれにて終了。船は賢島港へ帰ってきました。シンプルな海上クルーズかと思いきや、ここでしか見ることができない光景が多く、さらに真珠工場の見学まで含まれており非常に満足度の高い遊覧船でした!

なお、このエスパーニャクルーズは期間限定で「星空ナイトクルーズ」も行っております。乗船すると、星空案内人の解説のもと、海上に広がる満天の夜空を見ることができます。

 

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