謎多き美多羅志神社と○八マーク『答志島』(鳥羽市)

三重県

三重県最大の島であり、定期船が寄港する港を3つも有する答志島。家々に描かれた謎のマークや、不思議がたくさんの神社など、離島らしい独特な空気を感じることができます。今回は午前中の滞在で答志港~和具港を散策してきました。

2018/8/5(日) ※掲載内容および写真は訪問時のものです

答志島ってどんな島?

三重県の鳥羽より向かうことができる離島・答志島(とうしじま)。面積は約7㎢と志摩諸島の中で最も大きく、人口も多い島です。

船の本数も多く、所要時間も20分程度なので気軽に日帰りでも訪問できるカジュアルな雰囲気。ただ1つ注意が必要なのは港が3つあるということ。「答志(とうし)」・「和具(わぐ)」・「桃取(ももとり)」と3つの集落それぞれに港があるため、発着港や行きたいスポットがどのエリアかきちんと確認しておかないと、一気にハードモードになります。幸いそのうちの答志と和具は徒歩15分程度の距離ですので、「答志・和具」「桃取」の2エリアで考えると良さそうです。

いつものように時刻表を書き出してみようと思ったのですが、便数が多くて手間がかかる特に注意することもないので以下の鳥羽市定期船のHPにてご確認ください!

鳥羽市定期船ダイヤ|鳥羽市ホームページ
(注意)運賃の改定のみ。時刻の変更はありません。PDFが開かない場合はこちらをご利用下さい。

※「答志・和具」と「桃取」で航路がわかれているので、そこだけお気をつけください!

答志島へのアクセス

今回の私のコースは答志港で下船、そのまま散策しながら和具港へ向かい、そこから船に乗り帰る約2.5時間コース見所は多い島ですが、美多羅志神社を中心としたルートでめぐります。

答志島行きの船が発着するのが鳥羽マリンターミナルへ。鳥羽駅から徒歩10分弱くらいでアクセスできる利便性の高い港で、他の志摩諸島行きの船や、『鳥羽湾めぐりとイルカ島』の発着港でもあるため、観光客も多くにぎわっています。

今回は9:00発の船に乗船。船の料金は往復で1,100円ほどですが、これもフリーパス「まわりゃんせ」があれば無料!観光施設だけでなく離島めぐりも楽しめるなんて、まわりゃんせ凄すぎます。

船は答志島の和具港を経由、9:28答志港へ到着しました。のどか雰囲気の港は、離島の情緒が全開です。

ブルーフィールド

観光マップを見ていると、そこに書かれた「ブルーフィールド」の文字。ブルーフィールドって何でしょうか?今回の答志島→和具港をめざすルートからは外れますが、気になったのでとりあえず行ってみることにしました!

港町を抜けて右へ向かいます。歩いている人や車も多く、栄えている印象の島です。

答志港から5分ほどでブルーフィールドに到着。

その正体は海辺に設置された開放的なウッドデッキ。寝転がってしまいたいですが、真夏の答志島の日射しはかなり強力なのでご注意ください。

ブルーフィールドの隣は海水浴場となっており、さすが離島といいたくなるクリアな海が広がります。波穏やかなビーチには、泳ぎの練習してる子供達の姿がちらほら。島で育つと、きっとみんな泳げるんだろうな。

不思議な○八マーク

ブルーフィールドから再び答志港周辺に戻ってきました。お腹が空いたので何か食べ物を・・・。答志港周辺には、「マルト食堂」や「ロンク食堂」などの食堂がいくつかあります。しかし、そのほとんどのお店が11:00以降オープン。

どこか朝早くからやっているお店は無いかな、と路地裏を散策していると目に入るのは、家々に描かれた謎の「○八マーク」

家の扉や壁など、至る所に意味深に印されています。数も多く、なかなか不思議な光景です。

この「八」というのは島の八幡神社に由来しています。八幡祭の際に「墨紙の奪い合い」が行われ、そこで得た墨を使用して描かれているそう。魔除けの意味があるそうです。

奪い合いというのが気になってネットにアップされている動画を見てみたのですが、かなりの迫力!人々が一斉に群がる様子はまるでモッシュのようでした・・・!

美多羅志神社

朝食は諦めて、和具港へ向かう道を進みます。ちょっとだけ起伏がありますが、基本は車道なのでゆったり歩けます。

2つの港の真ん中あたりにあるのは美多羅志(みたらし)神社

鳥居をくぐり石段を登って行くと、クリーム色の社殿が見えてきます。後で知ったのですが、島の人は社殿の手前の段のところで靴を脱いでお参りするそうです。

本殿の前には白い石がたくさん。お子さんが生まれた100日目に行う「百日参り」の際に、浜辺で白い石を12個拾ってきてここに納めるているとのこと。また、夫婦で参拝して雄雌のあわびをお供えすると、美しい瞳の子どもが授かるという言い伝えもあるそうです。

神秘的な龍神さん

美多羅志神社の不思議の一つがこちらの御神木。

うねるように伸びる椎の木は、まるで左を向いた龍の顔のような形をしているため「龍神さん」と呼ばれています。

古来より伝わる龍神伝説があるのかと思いきや、島の人の話によるとなんと平成20年にいきなり発見されたそうです。

この龍神さんは、社殿から振り返るとすぐ目に入る位置にあります。そのため、今まで誰も気づかなかったというのもちょっと考えにくいような。突然現れたのでしょうか・・・?

謎のオオウナギ

美多羅志神社の境内にはニシキゴイの池があります。

小さな池ですが、ここでは2018年2月にオオウナギが発見されました!全長121cmという立派な姿でしたが、池に戻された後に衰弱してしまい、その後命を落としてしまったそうです。

こんな小さな池にオオウナギが一匹だけいたというのも不思議。オオウナギは深海で生まれて川を遡上する生態のサカナですが、この池の底が海へ繋がっていたりするのでしょうか。もしくは気合で陸上を這ってここまでたどり着いたのでしょうか。

長崎県の樺島や徳島県の出羽島でも小さな井戸に生息しているという事例があります。

サンシャインビーチ

不思議な美多羅志神社を後にし、南へと進んで行くと今回のゴールである和具までやってきました。港のすぐ近くに広がるのはサンシャインビーチ。

美しいビーチを前に、水着持ってくればよかったと後悔・・・。そういえば、行きの船には浮き輪かかえた人たちが何組も乗っていました。きっと海水浴のために島に来る人も多いのではないでしょうか。

海の家も営業していたので、念願の朝ごはん!アワビ・サザエ・トコブシなど貝類中心の海鮮丼。お値段なんと700円と、とってもリーズナブルです。

答志島には答志島温泉という温泉が湧いており、和具には温泉旅館も数軒ならんでいます。ビーチのすぐ近くには共同浴場もあり、海水浴の後に日帰り入浴が楽しめます!・・・と言いたいところですが、こちらは2017年9月に閉鎖してしまったようです。

 


そろそろ帰りの船の時間。12:00発の船で鳥羽マリンターミナルへと戻ります。滞在時間は約2.5時間。答志港~和具港を散策するにはちょうど良い時間。今回のルートはこんな感じです。

日曜ということもあり、答志島から帰る人がたくさん。みんなスーツケースを持っているので土曜に宿泊して今日帰るのかな。

 

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